喪中に言ってはいけない言葉とは?3つのNGワードとダメと言われている理由とは

家族や親族が亡くなり喪中に入ったとき、身内として行動や発する言葉には気をつけなければなりません。今回は改めて『喪中』に関する知識を身につけ、喪中に言ってはいけない言葉とその理由を確認しましょう。

『喪中』とは故人を偲び慎ましい生活を送る期間を指す

喪中とは、故人を偲ぶために慎ましい生活を送ることが推奨されている期間です。故人との関係によって喪中期間は変わりますが、一般的に配偶者、父母や義父母、子どもはは約1年、祖父母や孫、兄弟姉妹は約3ヶ月〜半年とされています。

ただし、上記の喪中期間はあくまで目安なので、地域や故人との関係によっては、より長めに喪中期間を設ける場合もあるので、ご家族と話し合いながら過ごしましょう。

「忌中」は忌明けする四十九日までの期間

喪中とは別に「忌中」と呼ばれる期間もあります。忌中とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明けするまでの期間を指します。

前述した通り、忌中は故人が亡くなってから四十九日に行われる法要が終わるまでの期間なので、関係性や地域などで変動することはありません。忌中期間を過ごす身内は、一般的に二親等(父母、祖父母、こども、孫、兄弟姉妹まで)が該当します。

喪中に言ってはいけない3つのNGワードと理由

喪中期間は行動や言葉に気をつけながら生活し、故人を偲ぶことが大事とされています。では、喪中期間に入ったとき、どのような言葉に気をつけるべきなのでしょうか。

1.「おめでとうございます」

喪中期間は個人のことを思い、偲ぶ期間です。そのため、故人が亡くなっているのに「おめでとうございます」とお祝いの場に出向く行為や発言は慎むべきと考えられています。

よく言われるのは、喪中期間にお正月を迎えてしまった場合です。この場合、お正月の「新年明けましておめでとうございます」という言葉は控え、「今年もよろしくお願い申し上げます」「昨年は大変お世話になりました」という言葉のみに止めることが推奨されています。

2.「死」などの直接的な言葉

故人が亡くなった後の喪中期間は、「死」などの縁起の悪い直接的な表現は避けるべきという意見もあります。これは故人が亡くなったことで、身内の中には精神的に深いダメージを負っている人がいるからです。

「死」などの直接的な表現を聞くことで、より故人の死を過度に実感してしまい、精神的に弱ってしまう危険性を考慮してください。喪中期間は、身内に対する配慮も忘れずに。

3.故人の悪口

絶対に言ってはいけないのが、故人の悪口です。ご家庭によっては、故人との関係性が悪かったなどの経緯があることもなくはありません。

しかし、喪中期間は全ての亡くなった方を偲び、安らかに天国へと旅立ってもらう期間です。この期間に故人の悪口を言うことは、偲ぶどころか冒涜に値します。生前、どれだけ仲が悪い関係性だったとしても、喪中の間は故人に関するネガティブな言葉を慎みましょう。

喪中にやってはいけないNG行動とは

喪中には、言ってはいけないNGワードだけでなく、やってはいけない行動や振る舞いもあります。喪中期間に以下のような行動をとってしまうと、「あの人、身内が亡くなったのに悲しくないのかしら」と、周りから白い目で見られてしまうかもしれません。

  • 新年や結婚のお祝いをする
  • 結婚や入籍をする
  • 旅行
  • 楽しむための飲み会への参加
  • 神社への参拝

最近では、飲み会への参加や旅行は、付き合いや悲しみを少しでも和らげる方法として考え方が緩和している地域も増えています。

ただし、結婚や入籍はいまだに身内が亡くなって1年以内に行うべきではないと考える人が多いです。親族がOKを出していたとしても、参列者も事情を知っていれば心から楽しみに参列することができないため、なるべく控えるべきでしょう。

また、知人の結婚式への参列も極力控えるべきと考えられています。これは「死」が身近で起こったことで、穢れを結婚式へ持ち込まないためです。ただし、新郎新婦側からぜひ出席してほしいという打診があった場合は、ご家族や自分の気持ちと相談して出欠席を決めましょう。

喪中期間は言動に気をつけて故人を偲ぶ心を忘れずに

喪中期間は故人を偲び、天国へと安らかに旅立ってもらうための期間です。家族として、故人に対する思いやりの心を忘れず、言動に気をつけて生活しましょう。

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