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連日、全国的に猛暑日が続く真夏の日本
昨今の日本は、7月に入るとすでに気温が30℃以上に上ることも珍しくなくなりました。2024年は6月頃から一気に気温が上がり、7月初旬で猛暑日を記録していたほどです。
連日猛暑日が続く真夏の日本では、室内で過ごすときもエアコンの冷房機能は欠かせません。電気代が高いからと我慢すると、熱中症になるリスクが高まります。
しかし、やはり冷房をつけっぱなしにしていると、どうしても電気代が気になってしまいますよね。1か月間、冷房をつけっぱなしにした場合、電気代はいくらかかるのでしょうか。
冷房を1か月つけっぱなしにすると電気代はいくらかかるの?
もしも冷房を1か月つけっぱなしにした場合、電気代はいくらかかるのでしょうか。ここでは具体的な電気代目安や設定温度と電気代の関係を解説します。
冷房の電気代を計算する方法は?
エアコンの冷房にかかる電気代を計算する場合は、エアコンの冷房稼働にかかる消費電力(kWh)に使用時間をかけ、さらに全国家庭電気製品公正取引協議会によって定められている電力単価をかけて計算します。
式にすると『消費電力(kWh)×使用時間(h)×31円(電力単価)』となります。消費電力量はお使いの製品や適用面積などによって変動するので、お使いのエアコンの説明書を確認してみましょう。
6〜10畳用エアコンは1か月つけっぱなしで約1万円前後
一般的に6〜10畳用のエアコンの場合は、平均して1時間あたり約500Wの消費電力がかかります。
したがって、『0.5kWh×24時間×31円=1日あたり372円』となり、1か月つけっぱなしにした場合は、単純計算で11,160円となります。
子ども部屋などの6畳用エアコンの場合は、1万円未満で済むことも多いです。
リビング用エアコンの場合は1か月つけっぱなしで約4万超えも
リビング用エアコンには、16〜20畳用エアコンが使われることが多いでしょう。20畳用エアコンになると、消費電力量が大幅に増え、1時間あたり平均して1880Wと非常に多くの電力が必要となります。
計算すると、『1.880kWh×24時間×31円=1日あたり約1398円』となり、1か月つけっぱなしにした場合、約42,000円もの電気代がかかることになるのです。驚きですよね。
ただし、これはあくまでも同じ稼働力で冷房をつけっぱなしにした場合に限ります。近年では、自動運転モードなどで室温を感知し、適切に運転をオンオフしてくれるエアコンが多いので、実際はより節電できているご家庭が多いでしょう。
設定温度と気温差が電気代に大きく影響する
エアコンの冷房の設定温度は電気代に大きく影響するのかという疑問を持つ人もいると思います。
単純に考えるならば、設定温度が元の室温と大きく温度差が開いていればいるほど、エアコンがより電力を消費して部屋を冷やそうとするため、電気代は高くなります。
ただし、先ほども話に出た通り、最近のエアコンは自動運転モードが搭載されているため、設定温度まで室温が下がると自動的に一時運転停止する機能が備わっている製品が大半です。
そのため、設定温度を低く設定して一気に室内を冷やし、その後、少しだけ設定温度を上げて自動運転モードにすることで効率良く室内を冷やし、電力消費量を減らせるケースもあります。
冷房は幾度消したほうがいいの?つけっぱなしにすべき状況とは
冷房を1か月つけっぱなしにすると、紹介したように多くの電気代がかかります。しかし、状況によっては幾度消すよりもつけっぱなしにしたほうが効率が良いケースもあるので、ご家庭のライフスタイルに合わせて使い方を見直してみましょう。
- 猛暑日(気温が35℃以上)
- 1回の外出時間が1時間以内
- 家族の誰かが家に在宅している
以上の条件に当てはまる場合は、幾度消してしまうとかえって電気代が高額になる恐れがあります。自動運転モードを活用し、つけっぱなしにしたほうが節電につながることが多いです。
エアコンの冷房にかかる電気代を少しでも節約する方法
エアコンの冷房にかかる電気代を少しでも節約するためには、以下の節電術を取り入れみてください。
- 使用前に換気して室内の空気を循環させる
- 扇風機やサーキュレーターを併用する
- 設定温度を下げすぎない
- 風向きを部屋の環境に合わせて調整する
- 自動運転モードで電気の使い過ぎを防ぐ
- 窓に断熱シートなどを貼り外気温の影響を回避
エアコンは、最初に設定温度まで室温を下げる際に高額な電気代がかかります。したがって、部屋の空気を循環させて効率化を目指すことで、エアコンの節電につながるのです。
また、部屋に1人でいるときは風向きを自分がいる場所の近くに向け、家族で過ごしているときは風向きを上にし、部屋全体に冷風を行き渡らせるなど、その時の状況に合わせて調整することで体感温度が下がり、節電につながります。
冷房は家庭の生活スタイルに合わせて使い方を考えよう
いかがでしたか。真夏の自宅で過ごすときはエアコンの冷房が欠かせません。少しでも効率化を目指し、エアコンにかかる電気代が高額にならないよう、ご自身の生活スタイルに合わせて使い方を考えてみてください。