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乾電池から『液漏れ』が発生!何が漏れているの?
乾電池を取り外そうとした時、あるいは使おうと収納棚を探していた時、乾電池から液体が漏れ出ていると焦ってしまいますよね。
そもそも乾電池から漏れ出ている液体は何なのか、その正体をご存知ですか。この液体は『電解液』といって発電した電気を通すための液体です。この電解液は人体にとって有害な成分が多く含まれているため、取り扱いには十分注意してください。
乾電池から液漏れする主な原因
では、なぜ乾電池から電解液が液漏れしてしまうのでしょうか。考えられる主な原因は以下の3つです。
- 保管環境が悪い(高温多湿など)
- 落下などによる衝撃が加わった
- 過放電によって電池が破裂しないようガスが発生している
高温多湿の環境下だと、サビや破損につながり液漏れが発生しやすくなります。また、落下や感電などの衝撃によっても液漏れするので注意しましょう。
使用中の乾電池の場合は、過放電が原因だと考えられます。すでに使い終わった電池を長期間入れっぱなしで放置していると過放電状態となり、電池が破裂しないようにと液漏れが発生するのです。
乾電池からの『液漏れ』で絶対にしてはいけない行動4選
液漏れしている乾電池を発見したら、取り扱いには十分注意してください。以下の対処は非常に危険なのでやめましょう。
1.漏れ出た液体を素手で触る
つい液漏れしている乾電池を触ってしまう人がいますが、電解液は人体に非常に危険な成分を含んでいます。電解液を素手で触ってしまうと、火傷や皮膚が溶けるなどの危険な症状を招く恐れも。
また、目に入ってしまうと最悪の場合、失明などにつながる危険性もあるので、絶対に素手で触ったり口の中に入らないよう気をつけましょう。
2.アルコールを使って液体を拭き取る
電解液を拭き取る時、アルコールの方が綺麗に落とせそうとアルコール液を使って拭き取ろうとする人がいます。しかし、アルコールを使ってしまうと、プラスチック部分を溶かしてしまう恐れがあるので危険です。
また、電化製品から取り出そうとするときは、機器が故障するなどの悪影響を与えることもあるので気をつけましょう。
3.力任せに液体の付着した電池を取り外そうとする
家電や機器に乾電池が入っていた場合、液漏れしてしまうと取り外すことが難しいケースもあります。電解液によって固まってしまうため、無理やり力任せに液漏れした乾電池を取り外そうとする人もいるでしょう。
しかし、力任せに液漏れした乾電池を取り外そうとすると、その拍子に電解液が飛び跳ねて衣服や目、口に付着してしまう危険性があります。力任せに行うのではなく、濡れた付近などで拭き取りながら丁寧に取り外しましょう。
4.液体が付着した部分を洗い流さず放置する
電解液が皮膚や衣服についた状態のまま放置してしまうと、皮膚が火傷して溶けたり、衣服が変色したり素材を傷めたりする恐れもあります。
液体が付着した部分は、必ず水で洗い落としてください。もしも皮膚についてしまった場合は、落とした後に必ず病院を受診しましょう。
乾電池から液漏れした時の正しい対処方法は?
乾電池から電解液が漏れてしまったときは、以下の方法で対処しましょう。
- ゴム手袋やマスク、保護メガネを装着して目や口、皮膚を守る
- 床に新聞紙などを敷いてその上で作業を行う
- 家電や機器に液漏れした電池が入っている場合は、ゆっくり丁寧に取り外す
- ティッシュペーパーで電解液を拭き取る。固まっている場合は濡らした布などで拭き取る
- 電解液が拭き取れたら乾拭きし、電極部分にビニールテープを貼り絶縁する
この過程で皮膚に電解液が付着してしまった場合は、速やかに水で洗い落とし、その後、早めに病院を受診してください。
乾電池から電解液が漏れ出ている時は冷静に正しい対処を
乾電池から漏れ出ている液体の正体は『電解液』です。素手で触れてしまうと非常に危険なので、今回紹介したNG行動に気をつけながら、正しく安全に対処してください。