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掃除機選びで失敗しないためには?
掃除機は日常生活に欠かせない家電ですが、選び方を誤ると日々の掃除が苦痛になってしまうかもしれません。「思ったより重かった」「うるさくて使いづらい」など、購入後に後悔する声をよく耳にします。そこで、買ってはいけない掃除機の特徴と、失敗しない選び方のポイントを詳しく解説していきます。
買ってはいけない掃除機の8つの特徴
掃除機選びで避けるべき特徴は以下の8つです。これらの特徴を持つ掃除機は、使用中のストレスや不便さにつながる可能性が高いので注意が必要です。
- 1. 吸引力が弱い
- 2. 重すぎる
- 3. 騒音が大きい
- 4. ゴミ捨てが面倒
- 5. 使い勝手が悪い
- 6. コードの長さや取り回しが悪い
- 7. バッテリー持続時間が短い(コードレスの場合)
- 8. メンテナンスが難しい
それでは、各特徴について詳しく見ていきましょう。
1. 吸引力が弱い掃除機
吸引力の弱い掃除機は、床のゴミやほこりを効果的に取り除くことができません。特に、フローリングの隙間や壁際、カーペットの奥深くにあるゴミを吸い取るのが難しくなります。結果として、何度も同じ場所を掃除することになり、時間と労力の無駄になってしまいます。
「吸込仕事率」は吸引力の目安となる指標です。一般的なキャニスター型で200W〜600W、スティック型で20W〜100W程度が標準的です。ただし、数値が高ければ良いというわけではありません。自宅の環境や使用目的に合わせて選ぶことが大切です。例えば、主にフローリングを掃除する場合は、カーペット用の強力な吸引力は必要ありません。
2. 重すぎる掃除機
掃除機の重量は、使用時の快適さに大きく影響します。特に、階段の上り下りや部屋から部屋への移動が多い場合、重い掃除機は大きな負担となります。「掃除機を持ち上げるだけで疲れてしまう」という声も珍しくありません。
一般的な掃除機の重量は3.5kg程度ですが、3.0kg以下のものを選ぶとより快適に使用できるでしょう。スティック型やコードレスタイプは1.5kg〜2.5kg程度と軽量なので、持ち運びが多い方におすすめです。ただし、軽量化と引き換えに吸引力や容量が犠牲になることもあるので、バランスを考えて選びましょう。
3. 騒音が大きい掃除機
騒音の大きい掃除機は、使用者自身のストレスになるだけでなく、家族や近隣の迷惑にもなりかねません。「夜は掃除機をかけられない」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。特に、集合住宅や赤ちゃんのいる家庭では、静かな掃除機を選ぶことが重要です。
掃除機の騒音レベルは、デシベル(dB)で表されます。一般的な会話程度の60dB以下の製品を選ぶと、周囲への影響を最小限に抑えられます。最近では50dB以下の静音モデルも増えているので、騒音が気になる方はこうした製品を検討するとよいでしょう。ただし、静音性と吸引力はトレードオフの関係にあることが多いので、バランスを考えて選択することが大切です。
4. ゴミ捨てが面倒な掃除機
ゴミ捨ての手間は、掃除機選びで見落としがちなポイントです。「ゴミを捨てるのが面倒で、掃除機をかけるのを後回しにしてしまう」という経験はありませんか?ゴミ捨てが簡単な掃除機を選ぶことで、掃除への抵抗感を減らすことができます。
紙パック式とサイクロン式では、ゴミ捨ての方法が異なります。紙パック式は手が汚れにくい反面、パックの交換コストがかかります。サイクロン式は経済的ですが、ゴミ捨て時に埃が舞いやすいという欠点があります。最近では、ゴミ圧縮機能付きの製品や、ゴミ捨てが簡単な設計の製品も増えているので、自分の生活スタイルに合わせて選びましょう。
5. 使い勝手が悪い掃除機
使い勝手の悪さは、様々な要因から生じます。例えば、ヘッドの設計が悪く操作しづらい、付属品の取り付けが面倒など、日々の使用で不便を感じる点は多岐にわたります。「使うのが面倒で結局ほうきに戻ってしまった」という声も聞きます。
特に注目したいのは、ヘッドの性能です。自走式のパワーブラシが付いていないと、掃除の際に力が必要になり疲れやすくなります。また、ヘッドが厚すぎると家具の下などの掃除が難しくなるので、薄型のヘッドを選ぶことをおすすめします。さらに、床面の種類に合わせて吸引力や回転ブラシの調整ができる機能も便利です。
6. コードの長さや取り回しが悪い掃除機
コード式掃除機を選ぶ場合、コードの長さや取り回しのしやすさは重要なポイントです。「コードが短くて、掃除の途中でコンセントを差し替えなければならない」という経験はありませんか?これは思いのほかストレスになります。
一般的に、6m以上のコードがあれば、一般的な部屋であれば十分にカバーできます。また、コードの巻き取り機能や、コードの絡まりにくさも確認しておくとよいでしょう。最近の製品では、コードレスタイプも人気ですが、後述のバッテリー持続時間にも注意が必要です。
7. バッテリー持続時間が短い掃除機(コードレスの場合)
コードレス掃除機の最大の利点は、コードを気にせずに自由に動き回れることです。しかし、「掃除の途中でバッテリーが切れてしまった」という経験をすると、その便利さも半減してしまいます。
一般的な家庭での使用を考えると、20分以上の連続使用が可能なものを選ぶとよいでしょう。最近の高性能モデルでは、30分以上使用できるものも増えています。また、予備バッテリーが付属している製品や、急速充電に対応している製品もあるので、自分の生活スタイルに合わせて選択しましょう。
8. メンテナンスが難しい掃除機
掃除機自体のメンテナンスが難しいと、性能の低下や故障の原因になります。「フィルターの掃除が面倒で、結局そのままにしてしまう」という声もよく聞きます。
フィルターの交換や清掃が簡単にできるか、パーツの取り外しや組み立てが容易かどうかなどを確認しましょう。最近では、自動でブラシを掃除する機能や、水洗い可能なパーツを採用している製品も増えています。長く快適に使い続けるためにも、メンテナンスのしやすさは重要なポイントです。
失敗しない掃除機の選び方
これまで見てきた「買ってはいけない掃除機」の特徴を避けつつ、自分に合った掃除機を選ぶためのポイントを詳しく解説します。
使用環境に合った吸引力を選ぶ
吸引力は掃除機の性能を左右する重要な要素です。しかし、必要以上に強い吸引力は電力の無駄遣いにつながります。
- フローリング中心の家:中程度の吸引力(100W〜300W程度)で十分
- カーペットが多い家:強めの吸引力(300W以上)が必要
- ペットがいる家庭:毛の絡みを防ぐため、やや強めの吸引力を選択
持ち運びやすい重さを確認する
掃除機の重さは使用感に大きく影響します。
- 一般的な家庭用:3kg以下が理想的
- 高齢者や体力に自信がない方:2kg以下のものを選択
- 階段のある家:スティック型やハンディ型を検討
生活スタイルに合った騒音レベルを考慮する
騒音レベルは周囲への配慮だけでなく、自身のストレス軽減にも重要です。
- 集合住宅:65dB以下の静音モデルを選択
- 赤ちゃんがいる家庭:55dB以下の超静音モデルを検討
- 一戸建て:70dB程度まで許容可能
ゴミ捨ての手間を重視する
ゴミ捨ての頻度や手間は、掃除のモチベーションに直結します。
- 紙パック式:衛生的だが、交換費用がかかる
- サイクロン式:経済的だが、こまめな手入れが必要
- 自動ゴミ圧縮機能付き:ゴミ捨ての頻度を減らせる
使い勝手の良いヘッドや機能を選ぶ
ヘッドの性能や付属機能は、掃除の効率と快適さに大きく影響します。
- 自走式パワーブラシ:力を入れずに掃除可能
- 角度調整機能:家具の下など、狭い場所の掃除に便利
- LED照明付き:暗い場所のゴミも見逃さない
コード式かコードレスか、自分の好みで選択する
それぞれのメリット・デメリットを考慮し、生活スタイルに合わせて選びましょう。
- コード式:長時間の使用が可能、吸引力が安定
- コードレス:自由な動きが可能、収納がコンパクト
コードレスの場合は、バッテリー持続時間をチェックする
バッテリー性能は、コードレス掃除機の使い勝手を左右します。
- 一般的な家庭:20分以上の連続使用が可能なもの
- 広い家や丁寧な掃除を好む方:30分以上の持続時間を持つモデル
- 急速充電機能:短時間の充電で使用可能
メンテナンスのしやすさを確認する
長期的な使用を考えると、メンテナンスの容易さは重要なポイントです。
- 水洗い可能なフィルター:清潔に保ちやすい
- 簡単に分解できる構造:掃除やパーツ交換が容易
- 自動お手入れ機能:ブラシの絡まり防止など
これらのポイントを押さえつつ、実際に店頭で触れてみたり、口コミを参考にしたりしながら、自分にぴったりの掃除機を見つけてください。時間をかけて比較検討することで、長く愛用できる掃除機との出会いにつながるでしょう。
まとめ
掃除機選びは、日々の生活の快適さに直結する重要な決断です。本記事で紹介した「買ってはいけない掃除機」の特徴を避け、自分の生活スタイルに合った製品を選ぶことで、掃除の効率が上がり、家事の負担も軽減されるでしょう。
最新の技術や機能にも注目しつつ、実際の使用感を重視して選ぶことが大切です。快適な掃除ライフのために、賢い掃除機選びを心がけましょう。