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韓国のある屋上に住む激痩せ老犬 獣医が『床温度52度』を計測 それでも虐待に当たらない規定に疑問の声
韓国の済州道西帰浦市に位置する建物の屋上で、珍島犬ミックスと思われる14歳の老犬の写真が撮影され、ネット上にアップロードされました。
すると、肋骨が見えるほど痩せ衰え汚れた老犬を見て批判や心配の声が寄せられ、6月12日、済州の動物保護団体・クムダが情報提供を受け、現場へ向かいました。
その老犬の名前は「チョロン」と言い、現場へ向かった保護団体のメンバーによると、その日の気温は30度だったといいます。該当する建物の屋上には住居不法侵入となるため立ち入ることができず、近隣の建物の屋上から様子を確認したとのことです。
クムダのソ・ヒョンジン代表によると、立ち入った建物の屋上で床の温度を計測すると、温度は52度にも上り、午後6時を過ぎても40度を下回ることはなかったといいます。
犬は40度以上の面に足の裏を長時間接触させ続けると低温やけどの危険があるといい、通報を受けた西帰浦市庁の職員も現場に駆けつけ、チーム長と主務官がチョロンが住む建物を訪問することになったとのことです。
屋上に立ち入り、状況を把握した後、飼い主にチョロンを室内に入れるよう伝え、チョロンは無事に室内へ入ることができたのだそうです。
韓国の動物保護法第10条によると、「ペットの所有者は、最小限の飼育空間や餌の提供のほか、衛生健康管理のための飼育管理、保護義務がある」と規定されています。この義務に違反して病気や怪我を負わせた場合、動物虐待に該当するとのことです。
つまり、どれほど劣悪な環境であっても病気や怪我を負わなければ動物虐待とは見做されないケースも多く、この現状に韓国内でも「おかしい」との指摘が上がりました。
このニュースに寄せられた日本国内のネットの声
「これで虐待では無いと言うなら同じ環境で過ごしてみろと言いたい」
「室内に入れてもほとぼり冷めたらまた元通りになってしまうんじゃないかと心配」
「これは痩せすぎ 場所が暑いのもあるが栄養をとらせてないのでは」
「こんな扱いするなら手放してあげた方が 犬も幸せだろうに…」
「日本でもひどい環境で放置している飼い主もいる」
近年、日本でもペットとの関わり方が注目されています。一昔前に比べて意識改善されて良い傾向は見られますが、いまだに虐待と言える行為や飼い方を継続している飼い主がいることも事実です。今後、よりペットの飼育方法に関する規定が細かく改正されることを願います。