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子育てに正解なし…自分の接し方に不安を感じることも
我が子を育てるということは、1人の人間を大人になるまで責任を持って良い人生へと導くということでもあります。しかし、このように構えてしまうと、ふとした瞬間に自分の子育てに対して不安を感じるという人も多いでしょう。
ネットや教育本にはさまざまな情報が掲載されていますが、子育てに正解はありません。子どもは1人1人気質や得意不得意、好き嫌いなど、あらゆる点で異なります。
我が子と向き合い、その子に合った接し方や導き方を模索しつつ、親も子どもも一緒に成長していける子育てができると良いですね。
親が『子どもの育て方を間違えた』と感じる5つの瞬間
ふとした瞬間、自身の接し方や子どもの言動に対して「子どもの育て方を間違えたかもしれない」「もしかすると間違えているかもしれない」と不安に駆られる人は多いです。多くの親はどのような瞬間にこのような不安を感じるのでしょうか。
1.叱るために大声で怒鳴ってしまったとき
子どもが悪いことをしたときは、親として良い方向へと導くためにしかることも大切です。しかし、一生懸命伝えても同じ悪さを繰り返されたり、反抗的な態度を取られたりして、つい大声で怒鳴ってしまった…という経験はありませんか。
多くの親御さんが一度は経験があるだろうこの事例は、たしかに子どもを萎縮させてしまい、「なぜ叱られているのか」と本当の意味で理解することを妨げてしまう恐れがあります。
しかし、親も1人の人間です。ストレスが溜まり、ときには感情的になってしまうこともあるものです。「大きな声を出してごめんね」と謝罪をし、再度「お話聞いてくれる?」と怒っている理由を伝えてみてください。
2.失敗に怒ったり不機嫌な態度をとってしまった
子どもがわざと失敗したわけではないとわかっているのに、つい失敗したことに対して怒ったり不機嫌な態度をとってしまうと、その直後に後悔の念が襲ってくるという方も多いでしょう。
「子どもには成功してほしい」「良い方向へと導いてあげたい」という強い思いから、思い通りに行かなかったことに対して親も焦ってしまいますよね。
子どもによって、得意不得意や学習スピードは大きく異なります。他の子と比べてしまうと焦りが出てしまうので、「我が子と向き合う」ことを意識しましょう。
3.子どもが親の顔色を伺うような反応を見せたとき
我が子の反応を見て「育て方を間違えてしまったかも」と不安になることもあると思います。
例えば、子どもが親の顔色を伺うように、どこか怯えた様子で「〜していい?」「〜しちゃったんだけど…」と伝えてきたときに、「もしかして怯えられてる?今まで接し方が悪かったのかも」と落ち込む親御さんは多いです。
日頃から叱られることが多かったり、叱られた理由が納得できず理解できていない場合、このように「何に対して怒られるかわからない」という心理から顔色を伺うようになってしまうことも。
「大丈夫だよ」と優しく返答しつつ、今後はなるべく感情的に叱ることは避け、子どもが理解できるまで丁寧にダメな理由を説明してあげたり、褒める機会を意識的に増やしてみてください。
4.子どもがやるべき事を解決してしまったとき
「親の過干渉は子どもの成長を妨げる」と言われることがあります。実際、子どもがやるよりも親がやったほうが早いと、親がつい手を出して目の前の問題を解決してあげてしまうことは珍しくありません。
このように時間をかければ子どもが自力で解決できる問題を親が解決してしまったとき、「あ、やっちゃった」と自己嫌悪に陥ってしまう親もいます。
時間に余裕があるならば、「今みたいにやるんだよ」と手本として教えつつ、もう一度、子どもに取り組む機会を与えてあげると親も子どもも共に成長できるでしょう。
5.子どものネガティブな感情を抑え込む発言をしたとき
小さな子どもは自分の感情を上手く言葉で表すことができないことも多々あります。そのため、泣いたり大声を出したり物を投げたりして、怒りや悲しみなどのネガティブ感情を伝えることも多いでしょう。
もちろん、大声を出して癇癪を起こしたり物を投げたり、他人に危害を加える行為はきちんと叱る必要があります。しかしその際、悲しい感情や怒りの感情にフォーカスを当て、「怒らないで」「すぐに泣かないで」などと発言するのはNGです。
もちろん、この発言が子どもの感情を抑え込んでしまうと理解していながら、うっかり発言してしまう人も多く、自己嫌悪に陥る親御さんも少なくありません。
そのような時は、「ごめんね、今のはママが悪かったね。どうして怒ったのか教えてくれる?」「〜だから悲しかったんだね」と再び子どもに寄り添う声かけをしてみましょう。
どのような考え方を持てば親の気持ちは楽になる?
今回紹介した『子どもの育て方を間違えたと感じる瞬間』は、ほんの一例です。ふとした瞬間に「今の返答は間違いだったかも」「もしかして子育ての仕方を間違えたから、こうなったのでは」と不安に駆られ、自己嫌悪に陥る親御さんは非常に多いです。
しかし、親も1人の人間であり、何人の子どもを持とうが1人1人個性が違い、また成長に伴い接し方も臨機応変に対応していかなければいけないため、日々新たな試練に挑んでいる状況です。
むしろ、これほどの変化に対応しつつ、1人の人間に悩むほど向き合い、時には意見がぶつかり合いながらもなんとか今日まで子どもを育てて来ている…すごいことだと思いませんか。
子育て中は、子どもが成長する分だけ親も一緒にステップアップしているのです。できないこと、間違ったことが出てくるのは当然です。失敗を繰り返しつつ、親子一緒に支え合い、向き合いながら子育てできていれば、親としての務めは十分果たしていると言えるでしょう。
ネットが普及している現代、多くの情報に影響されて、自分に厳しく自己嫌悪に陥ってしまう親御さんが増えています。もう少し自分が頑張ったこと、よくできたことにフォーカスを当てて、悩みはパートナーやご家族、信頼できるママ友とポジティブな意見交換をしてみてはいかがでしょう。
親も1人の人間!子どもと共に成長していこう
いかがでしたか。子育ては正解がない分、自分の対応や子育ての教育方針に「本当に良いのだろうか」と悩むことも多いと思います。
しかし、親も人間です。感情的になってしまうことも間違った選択をしてしまうこともあるでしょう。子どもと共に親も失敗や成功を繰り返し、一緒にステップアップしていく気持ちで、もう少し気楽に子育てを楽しんでみてくださいね。