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悩みやすい性格はどこからくるのか?
人は誰でも悩みますが、中には小さなことで悩みすぎて、なかなか気持ちが落ち着かない人もいます。これは性格や育った環境だけではなく、脳の働き方や考え方のクセが関係しています。ここからは、すぐに悩んでしまう人の特徴を見ていきましょう。
すぐに悩んでしまう人の7つの特徴
なぜすぐに悩んでしまうのか、その特徴と理由を詳しく解説していきます。
① 人の気持ちを考えすぎてしまう
すぐに悩んでしまう人は、周りの人の気持ちをよく考える力があります。そのため、他人の表情や言葉に敏感で、ちょっとした変化でも気にしてしまいます。これは感受性が強いためで、良い面もありますが、時には疲れやすさにつながってしまいます。
② いつも最悪の状況を考えてしまう
悩みやすい人は、何か新しいことを始めるときや問題が起きたときに、つい最悪の結果を考えてしまいます。「もし失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったらどうしよう」という考え方がクセになっているのです。これは、不安を避けるために未来を完全に予測したい気持ちから起きています。
③ 完璧にやらないと気が済まない
完璧主義の人は、ちょっとしたミスでも許せず、何度も頭の中で繰り返して考えてしまいます。これは自分に対する厳しい評価と、「こうあるべき」という理想が強すぎるためです。そのため、自分を許せずにどんどん悩んでしまいます。
④ 他人に相談するのが苦手
すぐに悩んでしまう人は、自分の悩みを人に話すのが苦手です。「こんなことを話したら迷惑ではないか」「相手にどう思われるか」という不安から、一人で抱え込んでしまいます。誰かに頼ることが下手なため、思考が堂々巡りして抜け出せなくなります。
⑤ 自信が持てず、自分を責めてしまう
悩みやすい人は、自分の行動や判断に自信がなく、いつも不安を感じています。その結果、小さなミスでも「自分のせいだ」と責めてしまい、自信を失います。このような自己否定のループが悩みをさらに深くします。
⑥ 不確かな状況がとても苦手
悩みやすい人は、不確かな状況に強いストレスを感じます。曖昧さが怖いため、すべてをはっきりと決めたり、細かな情報を確認したくなります。はっきりしない状況を避けるために、情報を集めすぎて疲れてしまうことがあります。
⑦ ネガティブな考えが頭から離れない
悩みやすい人は、同じ不安や後悔を何度も頭の中で繰り返してしまいます。これは「反芻(はんすう)」と呼ばれる思考のクセで、考えるほど気持ちが暗くなり、抜け出せなくなってしまうのです。
ここまで、悩みやすい人の特徴について説明しました。これらの特徴に心当たりがある人は、なぜ自分がそうなってしまうのか、深く理解できたと思います。
「悩みすぎる」をやめるための方法
すぐに悩んでしまう性格を急に変えるのは難しいですが、日常のちょっとした行動や考え方の工夫で悩みを軽くすることができます。ここでは、心理学的に根拠がある方法を紹介していきます。
悩みを「文字」にして頭から出す
悩んでいるときは頭の中が混乱してしまいがちです。そんな時は、悩みを紙やスマホのメモに文字で書き出してみましょう。悩みを文字にすることで客観的に見られるようになり、頭の中から切り離すことができます。
「悩む時間」を決めて区切る
いつでも悩んでしまう人は、「悩む時間」を決めるのがおすすめです。例えば1日15分だけ「悩む時間」を作り、それ以外の時間は悩まないように切り替える練習をします。これを繰り返すと、悩みをコントロールできるようになっていきます。
今この瞬間に集中してみる
悩みは過去の後悔や未来への不安が原因です。「マインドフルネス」という今の瞬間に集中する練習をしてみましょう。ゆっくり呼吸をすることに意識を向け、今起きていることだけに注意を向けます。悩みが薄れ、心が落ち着きやすくなります。
自分の悩みを検証するクセをつける
悩んでいるときは「最悪なこと」が起きると思い込みがちですが、実際にはそんなに悪いことは起きない場合が多いです。そこで、「心配していたことが本当に起きたか」を記録していくと、ほとんどの悩みが現実にならないことを実感できます。こうした練習で心配しすぎるクセを減らすことができます。
考え方に距離を置いてみる
「自分は失敗するかも」という悩みが頭に浮かんだら、「自分」を「あなた」や自分の名前に置き換えて考えてみましょう。例えば、「あなたは失敗するかも」と頭の中で言い換えるだけでも、考えから距離が取れて気持ちが少し楽になります。
少しずつ不安に慣れる練習をする
悩みやすい人は不確かな状況を避けがちですが、小さな不安に慣れていくことで、自分が強くなっていきます。例えば、普段ならすぐに調べてしまうことを、少しの間調べずに過ごすといった練習をすると、不安があっても大丈夫だと徐々に実感できるようになります。
一人で抱えずに相談する
どうしても悩みが止まらないときは、家族や友達、先生など信頼できる人に相談しましょう。自分だけで考えるよりも、違う視点でアドバイスがもらえるため、悩みが軽くなりやすいです。相談するのは弱いことではなく、問題解決のための賢い方法です。
まとめ
悩みやすい人は、実は考える力や周囲への気配りが強いという良い面も持っています。大切なのは、悩みを無理に消そうとするのではなく、自分の性格とうまく付き合う方法を見つけることです。
日常生活に小さな工夫を取り入れ、自分に合ったやり方を見つけていけば、次第に悩みにくい心の状態を作れるようになります。少しずつ、自分のペースで悩みとの付き合い方を身につけていきましょう。