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タクシー利用時のマナーは意外と知られていない
公共交通機関を利用する際、多くの方がマナーを心掛けています。静かに過ごす、優先席は必要な方に譲る、大音量で音楽を聴かないなど、基本的なマナーを守っている方が大半です。
しかし、タクシーを利用する時、意外と「タクシーのマナー」を理解していない人が少なくありません。タクシーも他の公共交通機関と同様に、次に乗る人やドライバーに迷惑がかからないよう、適切なマナーの遵守が求められます。オープンスペースでないからこそ、より注意を払いましょう。
タクシー乗車時にしてはいけないNG行為5選
タクシーに乗る際には、注意すべきいくつかのポイントがあります。ここでは、タクシーを利用するときに避けるべきNG行為をご紹介します。これらを意識して、次回タクシーを利用する際にはぜひ守ってください。
1. 交通量の多い交差点でタクシーを拾う
急いでいる時には、つい交通量の多い交差点でタクシーを捕まえようとすることがあります。しかし、交通量の多い場所でタクシーを止めると、一時的にそのエリアを占領してしまい、他の車両に大きな迷惑をかけることになります。タクシー運転手も困惑するため、できるだけタクシー乗り場や交通量の少ない場所で乗り降りするようにしましょう。
2. 並んでいる人を抜かしてタクシーに乗る
タクシーに限らず、どんな乗り物でも乗り場で先に並んでいる人を抜かして乗り込むのは絶対に避けるべきです。これは極めてマナー違反であり、非常に不道徳です。
タクシー乗り場以外でタクシーを停める場合は、自分が無意識に順番を抜かしてしまうことがないよう、周囲をよく観察し、他にタクシーを待っている人がいないかを確認してから乗車しましょう。これにより、不要なトラブルを避けることができます。
3.雨に濡れた折り畳み傘やレインコートを座席に置く
雨の日はタクシーの需要が高まります。その際、雨に濡れた折り畳み傘やレインコートを座席に直接置くのは、座席を濡らしてしまいマナー違反となります。
濡れた傘やレインコートは、ビニール袋に入れて座席が濡れないように配慮しましょう。また、普通の傘も、車内に水滴を持ち込まないように、乗車前に外で振っておくことが望ましいです。
4.無闇に「急いで」と運転手を急かす
タクシーを利用する際に「急いで」と運転手を急かすことは避けましょう。タクシー運転手は交通法規を守りながら運転しており、無理なスピードアップはできません。
特定の時間までに目的地に到着したい場合は、乗車時に「この時間までに到着可能ですか?」と運転手に確認し、可能な場合は渋滞を避けるルートを選んでくれることもあります。
5.車内での飲食
タクシー内での飲食は基本的にマナー違反です。ただし、暑い時期などでの水分補給は例外とされることが多いです。特に小さな子どもが同乗している場合は、熱中症のリスクを考慮して、必要に応じて水分補給を行うことが推奨されます。その際は、事前に運転手に許可を求めるのが礼儀です。
タクシー運転手を困らせているかも…気をつけたい行為は?
タクシー運転手が困る行為には、以下のようなものがあります。
- 少額の支払いに1万円札を使用する
- 酔っ払って乗車する
- 運転に文句を言う
- 政治的な話題を持ち出す
- 目的地が不明確な場合
これらの行為は、タクシー運転手にとって大きな負担となります。特に、小額の支払いの際に1万円札を使用する場合は、事前に「1万円札しかありませんが大丈夫ですか?」と確認することでスムーズな対応が期待できます。
また、酔っ払って乗車し、車内で問題を起こす乗客や、運転に不満を持つクレーマー、話が長くなるような重い話題を運転中に持ちかける乗客も運転手を困らせがちです。
さらに、行き先を告げる際には、なるべく正確な住所や、具体的な建物名、近くの目印となる場所を伝え、迷わずに到着できるよう配慮しましょう。
タクシーに乗る際はマナーを守って乗車しよう
タクシーは他の公共交通機関に比べてプライバシーが保たれるため、マナーをおろそかにしてしまうことがあります。しかし、タクシー運転手や他の利用者に迷惑をかけることなく、快適な移動を実現するためには、適切なマナーの遵守が必要です。
今回挙げたNG行為や運転手を困らせる行為を避け、常に周囲に配慮した行動を心掛けましょう。それによって、自分自身も気持ち良くタクシーを利用することができるでしょう。