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最近、お隣さんの姿を見かけない…『孤独死』の恐れも
近年、ご近所付き合いが減ったり、家族と同居する高齢者が減っている影響から、孤独死が増加傾向にあります。また、高齢者だけでなく若者の孤独死も増えており、社会全体で深刻な問題と化しています。
ご近所付き合いが減った場合でも、毎日見かけていた人をここ数日見かけなくなったり、明らかに家の纏う雰囲気に違和感を覚えるようになったりと、些細な異様さを感じた時は、住人の孤独死が疑われます。
「もしも違っていたら迷惑に思われるかも…」という不安もあると思うので、まずは通報するのではなく、他の近隣住民の方と話し合ったり、適切な機関に相談してみましょう。
『孤独死』している可能性がある5つのサイン
実際に起きた『孤独死』の事例から、どのようなサインが確認されると孤独死の疑いが深まるのか確認していきましょう。
1.郵便受けにたくさん郵便物が詰まっている
普段通り日常を過ごしている人であれば、ほぼ毎日のように郵便受けを確認するため、郵便受けから溢れるほど郵便物が溜まってしまうということは少ないでしょう。
したがって、郵便受けにたくさんの郵便物が溢れかえっている場合は、住人が何らかの理由で郵便受けを確認できない状態であることを示しています。孤独死の可能性が疑われるので、他にも異変がないか確認してみましょう。
2.カーテンが閉めっぱなしになっている
数日間、なぜかカーテンが閉めっぱなしになっている場合、夜に就寝してそのまま起きられない状態になっている可能性が考えられます。
その際に脳裏によぎるのが『孤独死』です。眠ったまま亡くなってしまうという事例は珍しくないので、一人暮らしの方であれば、そのまま異変に気付かれずに放置されてしまう事例もあります。
旅行の場合はシャッターまでしっかり戸締りするご家庭が多いので、シャッターは閉めていないけれど、カーテンだけが数日間、常に閉めっぱなしになっているという場合は要注意です。
3.洗濯物を干さなくなった、干しっぱなし
今までは雨の日以外、洗濯物を日中に毎日のように干していたご家庭で、なぜかここ数日、晴れの日でも洗濯物を干さなくなったという小さな違和感を覚えることはありませんか。
または、洗濯物を干したまま取り込まれずに放置されている場合、明らかにおかしいと感じる人が多いでしょう。
なかなか他人の洗濯物をじっと観察することは憚られますが、なんとなく視界に入っていた光景に違和感を覚えた場合は、孤独死の可能性も疑ってください。
4.家の周りに虫がたくさん集まっている
今までそのような事態が起きたことはなかったのに、なぜかある一軒の周辺に、異様なほど大量の虫が集まっているという変化も注意が必要です。
すでに住人が孤独死している場合、孤独死した人の腐敗臭に引き寄せられるように害虫が集まる傾向があります。実際、家の周りにハエなどの害虫が大量発生したために、近隣住人が気づいたというケースも多いです。
特定の家の周りに虫がたくさん集まっていたり、尚且つその家が一人暮らしだった場合、孤独死の可能性が高いので、相談窓口などに連絡しましょう。
5.チャイムを鳴らしても応答がない
親しい間柄の場合は、チャイムを鳴らして応答があるかどうか確認すると良いでしょう。もしも普段、在宅している時間帯にチャイムを鳴らしても応答がない場合は、危険です。
「その日は用事があって出掛けていた」という可能性も考えられるので、時間を置いてチャイムを鳴らしてみたり、翌日もチャイムを鳴らして確認してみましょう。
『孤独死』を疑ったときにすべき正しい対応
もしも近隣住民が孤独死している可能性を疑った場合、私たちはどのような対応をとるべきなのでしょうか。明らかに孤独死していると判明していない場合は、以下に連絡してみましょう。
- 集合住宅の場合は管理会社や大家さんに連絡
- 親族と知り合いの場合はご家族に連絡
- 一戸建ての場合は自治会の役員などに相談
- 市役所や区役所の対応窓口に相談
可能ならば、所定の場所へ連絡する前に、他の近所の方にも相談してみると良いでしょう。「〇〇さん、最近見かけた?」「何だか様子がおかしい気がするのだけれど…」と相談し、孤独死していないかどうか、より正確な情報を集めてください。
年々増加にある孤独死…近所の人と連携をとって
孤独死は悲しいことに年々増加傾向にあります。家族が遠方に住んでいて、なかなか気付かれなかった…という事例が非常に多いので、近隣の方々が異変を察知した場合は、早急に近所の人と連携を取り、適切な機関へと相談しましょう。