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何気なく行っているお米の研ぎ方…本当に正しいの?
毎日白米を消費するご家庭では、日常的にお米を研ぐことでしょう。学校の家庭科や母親から教わったお米の研ぎ方を、曖昧に覚えてそのまま実践していませんか?毎日のお米を研ぐ方法が、もしかしたら間違っている可能性もあります。
間違った米の研ぎ方をしているととどうなる?
お米の研ぎ方を間違えると、お米の仕上がりや味の質が落ち、本来の美味しさを引き出せないかもしれません。同じお米でも、本来持っている美味しさを堪能できなければ、損した気持ちになりがちです。
お米にやってはいけない間違った研ぎ方5つ
お米を研ぐ際には正しい方法を守ることが大切です。ここで、普段行っているお米の研ぎ方が間違っていないか、この機会に確認してみましょう。
1. 時間をかけすぎてお米を研ぐ
皆さんは、一度のお米を研ぐ際にどのくらいの時間をかけていますか?通常、お米の研ぎ方としては2~3回水を入れて研ぐ工程を繰り返すのが一般的です。
しかし、一回の研ぎに時間をかけすぎると、本来お米が持つ臭いや糠(ぬか)を再吸収してしまうことがあります。これにより、炊いた際に本来の香りや味が損なわれることがあり、お米の質を落とす結果につながります。
2. 水に浸けっぱなしでお米を研ぐ
多くの方が陥りがちなのが、お米を入れた容器に水を張り、その状態でお米を研ぐ方法です。正しいお米の研ぎ方では、お米を研ぐたびに水を捨てるのが基本です。
お米を研ぐ前に乾燥しているとき、お米は水を吸収しやすい状態にあります。そのため、水に浸したままで研ぐと、研ぎ汁に含まれる不純物や臭い、糠がお米に再吸収され、最終的には美味しさが損なわれる可能性があります。
3. お米を研ぐ際に力を入れすぎる
お米を丁寧に洗うために力を入れて研いでいませんか?力を強く入れてお米を研ぐと、米粒が欠けやすくなり、本来のふっくらとした食感が損なわれることがあります。
「たった数粒…」と思いがちですが、実際には多くの米粒が欠けている可能性があります。数粒の損傷があっても、炊飯時に食感が悪化しやすくなるので、注意が必要です。
4. お米を四回以上研ぐ
熱心に何度もお米を研ぐことが良いと思われがちですが、実はお米を研ぎすぎると、旨味が流れ出て美味しさが半減してしまいます。
お米の研ぎ方は基本的に2~3回が適切な回数とされています。そのため、四回以上研ぐ必要はありません。また、研いだ後の水が透明になるまで研ぐ必要はなく、水が少し濁っていても問題ありません。
5. 炊飯器の内釜でお米を研ぐ
多くの方が内釜でお米を研ぐことで、洗い物を減らし、研いだ後そのまま炊飯器にセットできる利便性からこの方法を採用しています。
しかし、内釜は通常金属製であるため、その中でお米を研ぐと米粒が欠けやすくなります。このため、理想的な食感を得るためには推奨されません。
また、内釜でお米を研ぐことは、内釜のコーティング損傷を招き、寿命を短くしてしまいます。そのため、お米を研ぐ際にはボウルなどを使用することをお勧めします。
美味しいごはんを炊きたい…正しいお米の研ぎ方を解説!
これまで紹介したNGな研ぎ方を避け、正しいお米の研ぎ方をマスターしましょう。意外にも多くの人が誤った方法でお米を研いでいることがありますので、ここで紹介する正しい研ぎ方を今日からぜひ実践してください。
- 手順1:水を入れたボウルに米を入れたざるを浸け、サッとすすぎ取り出す
- 手順2:水切りをしてから、水なしで40秒間お米を研ぐ
- 手順3:研ぎ終わったら清潔な水が入ったボウルにお米を浸け、軽くかき混ぜて汚れを落とし、水を捨てる
- 手順4:「手順2」と「手順3」を2~3回繰り返す
初めにお米を水に浸ける際は、迅速にすすぎを行いましょう。お米を研ぐ際は、水に浸けずに、研いだ後に汚れを落とすためだけに水にお米を浸けます。
研ぐ際は、力を入れすぎないよう注意してください。また、手順3の工程で時間がかかりすぎると、お米が臭いや糠を吸収してしまうので、簡単にかき混ぜて早めに終了させましょう。
正しい研ぎ方でお米の本来の美味しさを引き出そう!
今回の解説で、お米の研ぎ方についての誤解が解消され、正しい方法を学んでいただけたことでしょう。お米が本来持っている豊かな旨味と香りを存分に引き出すためにも、これからは正しい研ぎ方を心がけて、毎日のごはんをより美味しく仕上げましょう。お米一粒一粒の美味しさを最大限に活かすことが、最高のご飯への第一歩です。