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住宅侵入は約30分に1件のペースで発生している
皆さんは空き巣犯による住宅侵入がどのくらい発生しているかご存じでしょうか。2022年の住宅への侵入窃盗認知数は、約36,000件でした。この数字は15年ほど前と比べると、約4分の1まで減少しています。
しかし、単純に計算すると、年間約36,000件以上もの空き巣が発生しているということは、30分に1件のペースで住宅侵入事件が起きていることを示しています。
全国各地、さまざまな場所で空き巣事件は発生しており、なおかつそのうちの3割が住人の在宅中に発生しているというから恐ろしいですよね。傷害事件に発展する危険性もあるので、空き巣に入られた時の正しい対処法を理解しておくことが重要です。
空き巣が入った時に絶対にしてはいけないタブー5つ
もしも自宅に空き巣が入った時、どのような対応は危険なのでしょうか。ここでは空き巣が入った時に絶対にしてはいけないタブー行為を紹介します。
1.空き巣犯の姿を探す
在宅中に空き巣が入った時、あるいは帰宅して「もしかして?」と空き巣が入ったと思った時、つい空き巣犯の姿を探そうと動いてしまう人がいます。
しかし、もしもまだ家の中に空き巣犯がいる場合、鉢合わせてしまうと刃物などで襲われる恐れもあります。非常に危険なので、まずは速やかに屋外に逃げて警察に通報しましょう。
2.空き巣犯を追い返そうと戦う
気の強い人、特に男性の場合は、物を盗られまいと空き巣犯を追い返そうと行動することがあります。しかし、空き巣犯はどのような武器を所持しているかわかりません。下手に戦ってしまうと、命の危険もあるでしょう。
空き巣が入った時は自分で立ち向かおうとせず、まずは屋外に逃げて通報、あるいは空き巣犯が家からいなくなるまで息を殺すように静かに待ち、立ち去ってから通報してください。
3.散らかされた部屋を片付ける
空き巣に入られた形跡がある部屋を見て、「何が盗まれたか確認したい」と散らかされた部屋を片付けたくなるでしょう。しかし、この行動は後に警察を呼んだ時、証拠を見失ってしまう原因になります。
部屋が酷く散らかされていたとしても、そこは物に触れたり片付けたりせず、まずは警察に通報して家に来てもらいましょう。その後、一緒に状況を確認する流れに入ります。
4.警察に被害届を出さずに放置する
空き巣が入っても物が何も盗られていない、あるいは大した物が盗られていないというケースもあります。このような場合、「いろいろ手続きが面倒だから」と通報することを躊躇う人もいるでしょう。
しかし、空き巣に入られたのに警察に通報したり被害届を出したりしていないと、犯人に「この家は防犯意識が低い」「またチャンスがある」と思わせてしまいます。
物が盗られている気配がなくとも、空き巣が入ったかもしれないと思った時は必ず警察に通報してください。後の再犯防止につながります。
5.盗まれたものを把握しない
空き巣に入られたと思った時は、警察に通報して一緒に何が盗られたのか確認します。この手順を踏まずに何が盗まれたのか把握していないと、クレジットカードやキャッシュカードなどを知らぬ間に悪用される恐れも。
個人情報などが盗まれている可能性もあるので、必ず何が盗まれたのか、悪用される危険性はないかを警察と確認し、必要な手続きを行いましょう。
空き巣が入った時の正しい対処法は?
空き巣が入った時は、以下の手順で正しく対処してください。
- まずは速やかに外に出る
- 警察に通報を入れて来てもらう
- 警察と一緒に家の中へ入り状況を確認する
- 必要に応じて被害届を提出
- 盗まれたものによっては銀行や会社に停止連絡を入れる
最優先事項は、自分や家族の身を守ることです。可能であれば屋外に避難し、今いる場所から逃げることが難しい場合は、気付かれないよう静かにやり過ごしましょう。
屋外に退避した後、または犯人が立ち去った後、必ず警察に通報します。その後は警察の指示に従い行動してください。
空き巣が入った時は速やかに外に逃げて通報を
住宅侵入は他人事ではありません。もしも空き巣が入った形跡がある場合は、速やかにその場から逃げて警察に通報を入れましょう。その後は警察の指示に従い、状況確認をした上で被害届を提出してください。