冷凍庫に入れてはいけない食品7選!食材が台無しになる前にチェック

冷凍庫の活用は長期保存が可能で便利ですが、冷凍してはいけないものも存在します。冷凍することで食材が損傷するだけでなく、食材が庫内で破裂するリスクや、食中毒の危険が生じることもあります。安全な冷凍保存のために、冷凍庫に入れてはいけない食品をしっかり確認しましょう。

冷凍庫に入れるべきでない7つの食品

冷凍庫に食品をいれる女性

冷凍庫は私たちのキッチンに欠かせないアイテムですが、冷凍してはいけない食品もあります。ここでは特に注意が必要な食品を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1. 缶詰

缶詰

缶詰をそのまま冷凍してしまった場合、中身が膨張し缶が変形する可能性があります。また、内容物によっては缶が破裂し内容物が漏れることもありますので、注意が必要です。

開封後の缶詰も、缶のままでの冷凍は推奨できません。フルーツ缶詰などでは、缶の内側に金属スズが露出していることがあり、開封後に空気に触れることでスズが溶け出すリスクがあります。缶詰を冷凍する場合は、開封前でも開封後でも、内容物を別の保存容器に移し替えてから冷凍しましょう。

2. 殻付きの卵

茶色い殻付きの卵

卵にはまれに食中毒の原因となるサルモネラ菌が含まれていることがあります。殻が割れて空気に触れると、菌の増殖が進みやすくなります。冷凍しても菌の増殖は停止しますが、菌が死滅するわけではないため、常温で解凍すると菌が増える可能性があります。このため、殻付きの卵の冷凍は推奨されていません。

卵を保存する場合は、殻を割り加熱してからの保存をおすすめしますが、ゆで卵を冷凍すると食感が損なわれるため、これも推奨できません。

3. 炭酸飲料やビール、未開封のペットボトル

炭酸飲料やビールを冷凍庫に入れてはいけないものとして知っておいてください。これらを冷凍すると、二酸化炭素が分離し気体となり、容器内の圧力が増して破裂する可能性があります。

また、未開封のペットボトルに入ったミネラルウォーターも同様で、水が氷に変わり体積が増えるため、ボトルがパンパンに膨張してしまいます。ペットボトルの設計は耐久性を考慮していないため、凍らせてはいけないものです。

炭酸飲料のラベルにはしばしば「凍らせないでください」と注意書きがされています。もしペットボトルの水を冷凍保存する場合は、一度開封して水を少し抜いてから行うのが安全です。

4. 常温で解凍した肉や魚の再冷凍

冷凍の肉

一度冷凍してしまった肉や魚を再び冷凍することは推奨されません。なぜなら、食品の風味が損なわれるだけでなく、食品の安全性にも問題が生じるからです。

特に、常温で解凍した場合、表面は解凍されても内部はまだ凍っているため、食品が腐敗しやすくなります。このような状態で再び冷凍すると、解凍時に食中毒のリスクが高まります。肉や魚は冷蔵庫でゆっくり解凍する方法が最も安全です。

5. 冷凍に適さない野菜

緑の野菜

野菜の冷凍保存は便利ですが、すべての野菜が冷凍向きであるわけではありません。水分が多かったり繊維質が多かったりする野菜は、冷凍すると食感や味が大きく変わることがあります。以下で、特に冷凍保存できない野菜をご紹介します。

ジャガイモ

ジャガイモは冷凍すると食感が著しく変わります。カレーやシチューなどで使う場合は、冷凍する前に取り除いた方が良いでしょう。冷凍を考えるなら、マッシュしてから冷凍する方法がおすすめです。

きゅうり、大根、レタスなどの水分が多い野菜

水分が多い野菜は、冷凍して解凍すると水が出てきて、シャキシャキした食感が失われます。キャベツ、セロリ、かぶなども同じく冷凍には向きません。これらの野菜は冷蔵での保存をおすすめします。

ごぼうやたけのこなどの繊維質が多い野菜

繊維質が豊富な野菜は、冷凍すると食感が損なわれ、筋っぽくなったり空洞ができやすくなります。これらの野菜を冷凍保存する場合は、ごぼうはささがきにして水にさらした後、たけのこは味付けしてから冷凍すると良いでしょう。

フレッシュハーブ

フレッシュハーブをそのまま冷凍すると、解凍時に色が変わったり、食感が悪くなることがあります。ハーブの香りや色を損ねることなく保存するためには、フレッシュな状態での使用が理想的です。

バナナ

バナナを冷凍すると、本来の食感が損なわれ、甘みも減少するため、冷凍保存は推奨されません。バナナは亜熱帯地域からの食材で、低温環境には適応していないためです。最適な保存方法としては、直射日光を避け、風通しの良い場所でつり下げて常温で保管することが一般的です。

6. 乳製品や油分の多い調味料

乳製品

乳製品や油分の多い調味料は、冷凍すると分離や食感が変化しやすく、冷凍保存には不向きです。これらの食品は風味や品質が低下するため、正しい保存方法を選ぶことが重要です。以下に、それぞれの食品に適した保存方法を紹介します。

ヨーグルト、クリームチーズなどの乳製品

ヨーグルトやクリームチーズを冷凍すると、脂肪と水分が分離し、解凍後の食感が大きく変わってし まいます。パルメザンチーズやハードチーズのように冷凍しても食感が保たれる場合もありますが、基本的には冷蔵保存をお勧めします。

塊タイプのチーズ

塊タイプのチーズは、冷凍保存すると解凍時に食感が荒くなります。各チーズに適した保存温度があるため、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存することが最も良い方法です。

牛乳

牛乳は冷凍すると、水分、脂肪、タンパク質が分離し、そのまま飲用するのには適しません。料理用として使用する場合に限り、製氷皿に入れて冷凍する方法があります。開封後は冷蔵保存し、早めに使用することが推奨されます。

マヨネーズ

マヨネーズを冷凍すると、水分と油分が分離し、食感や風味が大きく変わるため、冷凍保存は避けた方が良いです。未開封のマヨネーズは涼しい場所で常温保存し、開封後は冷蔵庫で保管し、1ヶ月以内に使い切るのが適切です。

7. 豆腐

豆腐

豆腐は水分が多く、冷凍して解凍すると水分が抜け、パサパサとした食感になり、味も落ちます。豆腐を冷凍する場合は、つぶして和え物などに加工してから冷凍する方法がおすすめです。

まとめ

冷凍保存と冷蔵保存

冷凍庫は日常の食材管理には便利なツールですが、すべての食材が冷凍に適しているわけではありません。この記事で取り上げた冷凍に向かない食品を冷凍庫に入れてしまうと、食材が無駄になるだけでなく健康上のリスクも生じる可能性があります。

適切な保存方法を選び、冷凍庫を賢く活用することが、安全で美味しい食生活を送るために重要です。冷凍してはいけないものを避け、冷凍できる食材は適切な方法で保存しましょう。

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