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毎年30万件以上の交通事故が全国各地で発生
皆さんは日本で毎年どのくらいの交通事故が発生しているかご存知でしょうか。平成30年度は43万件だった交通事故は、令和に入り30万件まで減少しています。これは、自動車を所持する人が減っていることが影響していると考えられます。
しかし、交通事故の発生件数が大幅に減少したものの、いまだに年間30万件を超える交通事故が発生しているのです。
些細な不注意や強引な運転が死亡事故につながる事例も
年間約30万件以上の交通事故が発生している中、約2,000〜3,000件の事故で死者が出ています。
些細な不注意による運転ミスや、強引な運転によって死亡事故に発展する事例が多く、運転者や同乗者だけでなく、関係のない他人が巻き込まれて死亡してしまうケースも少なくありません。
悲惨な事故を起こさないためにも、どのような原因によって交通事故が起きているのか把握し、改めて正しい運転を意識するきっかけにしてください。
交通事故が起きる原因ランキングワースト5
交通事故は、どのような原因で発生しているのでしょうか。今回はワーストランキング形式で上位5つに上る交通事故原因を紹介します。
第1位 前方不注意
交通事故の原因として最も多い原因が『前方不注意』です。前方不注意は、車の運転中に前方の安全確認を怠ったために車両や人との接触事故を起こしてしまいます。
例えば、右側から渡ってくる歩行者に気を取られて、別方向からやってくる歩行者や自転車に気付かず進行してしまい事故を起こす…といった事例が多いです。
また、最近では減りましたが、スマホやカーナビを確認しながら運転していたことによる脇見運転も前方不注意の1つに含まれます。
第2位 動静不注視
第2位は『動静不注視』です。動静不注視は、周囲の車や歩行者などの存在を確認していたものの、それらのその後の動向を正しく予測せず「大丈夫だろう」「避けてくれるだろう」といった曖昧な理由で運転操作してしまったために、事故を発生させる恐れがあります。
例えば、少し離れた場所から歩行者がやってきていることに気づいていたものの、「スピードを上げて走れば大丈夫」と進行した結果、接触事故を起こしてしまうなどの事例が挙げられます。
第3位 交差点での危険進行
交差点での事故も非常に多く、第3位にランクインしています。
- ウィンカーを点けずに曲がる
- スピードを出したまま進行する
以上のような運転ミスや無理のある運転によって交通事故に発展するケースが多いので、交差点を通る際は十分に気をつけましょう。
第4位 運転操作のミス
ワーストランキング第4位に浮上した原因が運転操作のミスです。運転初心者の方はもちろん、ベテランドライバーの方でも些細な不注意によってミスを引き起こすことがあります。
- ブレーキペダルの踏み間違い
- ハンドル操作の誤り
- ギアを入れ間違える
- 片手運転で運転を誤る
近年は高齢ドライバーによる運転操作ミスが多く発生しています。ご家族に高齢者でありながら運転を続けている方がいる場合は、家族で注意深く見守り、少しでも無理があると感じた場合は免許証の返納を促してください。
第5位 信号無視
第5位は『信号無視』です。信号機が赤なのに進行してしまうという事例もありますが、最も多いケースは黄色に変わっているのに無理やり進んでしまい、接触事故を起こしてしまった…という事故原因です。
意外とドライバーの中には黄色信号に対する意識が低い人も多いので、改めて黄色信号は基本的に停止線を超えて進行してはいけない、すでに停止線を超えている場合は進行する、といった基礎的なルールをおさらいしておきましょう。
些細な不注意が交通事故に…改めて正しい運転を意識して
いかがでしたか。年に多く発生している交通事故の原因は、些細な不注意や安全確認を怠ったことによるケースが非常に多いです。普段から車を運転している方は、改めて正しい運転を意識しましょう。