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妊娠中の女性は心がデリケート…かける言葉には気を遣って
女性は妊娠すると、幸せな気持ちだけでなくネガティブな感情も湧き起こりやすくなります。さまざまな不安やホルモンバランスの乱れによって情緒は不安定になり、感性が敏感になる人も少なくありません。
特にパートナーからかけられる言葉には敏感に反応しやすいので、パートナーは妊娠中の女性の気持ちを軽くしてあげられるような、労りの言葉をかけてあげましょう。
パートナーの妊娠中に言うべきではない『5つの言葉』
妊娠中の女性に心を傷つけるような言葉をかけてしまうと、ストレスによって体調不良を引き起こしたり、後の夫婦関係の悪化に繋がりかねません。ここで紹介する妊娠中のパートナーにかけるべきではない言葉には十分気をつけてください。
1.「太ったね」など体の変化を指摘する言葉
妊娠中は、一般的に8〜12kgほど体重が増えると言われています。赤ちゃんがお腹の中にいることはもちろんですが、お腹の赤ちゃんを守るために、体全体に脂肪がつきやすくなるのも特徴的です。
そんな妊娠中のパートナーを見て、軽い気持ちで「太ったね」「がっしりしたね」と体型の変化を指摘する言葉をかけることは絶対にやめましょう。
妊娠中の女性の中には、体型の変化を気にしている人も多いので、「やっぱり周りからもそう見えているんだ」と気持ちが一気に沈んでしまいます。
2.妊娠中の変化を「大げさ」で済ませる
妊娠経験のない人は、妊娠中の体の変化やその大変さを理解しづらい面があるでしょう。しかし、その体調の変化や辛さを「大げさだな」と言ってしまうのは絶対にNGです。
妊娠中に強い眠気に襲われたり、貧血気味になって起きているのも辛くなったり、スタミナを普段以上に使うため体力の消耗が激しいことは、大げさではありません。
このように心無い言葉をかけられると「パートナーなのにどうしてわかってくれないの?」「大げさじゃなくて本当に辛いのに」と大きな悲しみと怒りにつながります。
3.「仕事や家事を休めていいな」
妊娠中に産休に入ったり、動くことが辛いため家事が以前のようにできなかったりする人は多いです。そんなパートナーを見て、仕事などのストレスから「仕事を休めていいな」「家事をやらなくていいな」とうっかり言ってしまうと、その言葉が産後も遺恨を残します。
お腹の赤ちゃんを守るため、あるいは元気な赤ちゃんを出産するために、妊娠中は体を労わることが最優先です。また、妊娠前には想像できないほど体の自由が効かなくなるため、「休みたくて休んでいるわけではない」というのが本音です。
中には、仕事を休むことや家事を休むことに罪悪感を抱いている人もいるため、そのような人に対して「休めていいな」なんて言ってしまうと、マタニティブルーに陥る原因になることも。
4.「家にいるんだから〜」と暇人扱い
「家にいるんだから、家事くらいできるでしょ」「家にいるのに、これもやってないの?」といった心無い発言は、絶対に控えてください。
妊娠中は強い眠気や怠さに襲われたり、お腹が大きくなるにつれて体の自由も効かなくなります。つわりが最後まで続く人もいるのです。
以前のようにできなくなる家事も多いため、「家にいるんだから〜」と暇人扱いする発言は、あまりにも無知すぎます。今後育児を一緒に頑張るパートナーとして、あまりに信用できないと不安を抱かせてしまうでしょう。
5.赤ちゃん関連の会話に「なんでもいい」
パートナーの方は、「安産祈願はどうする?」「赤ちゃんの名前は?」「必要なものはどこで買おう?」など、赤ちゃん関連の会話に「なんでもいい」と発言していませんか。
もしもその言葉が「君の意見を尊重するよ」という配慮を込めて発言していたとしても、「なんでもいい」という言葉からは一切その思いやりは汲み取れません。
「私たちの赤ちゃんなのに、どうでもいいの?」と不満や不安を抱かせてしまうため、きちんと意見を出し合って決めましょう。
妊娠中、パートナーにかけてもらうと嬉しい言葉は?
では、妊娠中のパートナーには、どのような言葉をかけるべきなのでしょうか。
- 家事はやっておくからゆっくりしていてね
- 体を一番に考えて休んでね
- 気分が落ち込んだときは何でも話したり頼ったりしてね
- 赤ちゃんに会えるの楽しみだね
基本的には赤ちゃん関連の会話や行事に積極的に参加する姿勢を見せたり、妊娠中のパートナーの体を労わる言葉をかけてあげてください。
実際に妊娠した経験のある立場からすると、家事を以前のようにできない状態や横になっている時間が多いことに、多少の罪悪感を抱いてしまうことが少なからずあります。
このような気持ちを軽くしてくれるような「家事は気にしないで」「とにかくゆっくり休んで」といった言葉かけは、とても嬉しいですし「頼もしいな」と安心して出産に臨めます。
妊娠中のパートナーには思いやりを持って労りの言葉を
いかがでしたか。妊娠中の女性は、心がとても繊細なので、うっかり発言してしまった言葉に深く傷つくこともあります。妊娠中のパートナーには、普段以上に思いやりを持って接し、労りの言葉をかけてあげてください。