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子どもの心は親が思っている以上に繊細
皆さんは、お子様との生活の中で、子どもの繊細な心に気づかされる瞬間がありませんか?
子どもの心は、私たち親が想像する以上に繊細です。年齢が上がるごとに、周囲の視線に敏感になり、知らず知らずのうちにストレスを抱えている子どももいます。
多くの友達や先生との関わりの中で、家族だけが自分の絶対的な味方であると感じています。特に、父母は時に厳しいことを言いますが、愛情深く接していることを子どもも理解しており、話したことが受け入れられると信じています。
しかし、もし最も信頼している親から「裏切られた」「愛されていない」と感じさせるような行動をされた場合、子どもは親に対して心を閉ざしてしまう可能性があります。子どもの心や環境を理解し、子ども自身を否定する行為は絶対に避けましょう。
子どもの心を閉ざす親のNG行動5つ
絶対的な味方であるべき親からの特定の行為が続くと、子どもたちの繊細な心はしばしば固く閉ざされてしまうことがあります。では、どのような親の行動が子どもの心を閉ざしてしまうのでしょうか。
1. 子どもの話を後回しにする
現代の忙しい共働き家庭が増え、お父さんもお母さんも日々の業務に追われがちです。
仕事から帰ってきて、お風呂掃除や料理をしながら子どもの宿題を見たり、することは山積みです。しかし、たとえ忙しくても、子どもがその日に体験したことや話したいことがある時は、しっかりと耳を傾けましょう。
いつも「忙しいから」「今じゃないとダメ?」と言って後回しにすると、子どもはやがて「親が自分に関心を持っていない」と感じ、家族に心を閉ざしてしまいます。
どうしても忙しい時は、一度話を軽く聞いて、「今は料理中だけど、後でじっくり話を聞かせてね」と言って、聞く意志があることを示し、話を聞く約束をしましょう。
2. 他のことをしながら子どもの話を聴く
現代のエンターテイメントが盛んな社会では、親が他のことをしながら子どもの話を聴くことが一般的になっています。
親は自分が『子どもの話に耳を傾けている』と感じているかもしれませんが、子どもは「興味がないように見える」「話をちゃんと聞いてくれていない」と感じることがあります。特にスマートフォンや動画配信サービスのような娯楽に親が夢中になることが多いため、子どもの話を分散注意で聞く家庭が増えています。
子供が心を閉ざす言葉を感じる前に、子どもの話を聞く際は目を見て、子どもの言葉だけに集中する時間を設けましょう。
3. 子どもがやることを否定ばかりする
親が子どもの行動や発言を反射的に否定することはよくあります。確かに、危険な行動をしたときははっきりとした否定が必要です。
しかし、宿題のやり方や食べたいものを頼むなど、安全な行動に対しても否定的に接するのは避けるべきです。「それはダメ」「何度言ったらわかるの?」「どうしてそんなことをするの?」と繰り返すと、子どもは自分を否定されていると感じ、「ダメな子」と自己評価してしまいます。
これが心を閉ざしてしまう原因になることもあります。言葉の影響力は大きいので、否定的な言葉を避け、肯定的な言葉を選びましょう。
4. 子どもの話を急かすような言葉を使う
子どもがその日の出来事や話したいことを伝えているとき、「それで?」や「要するにこういうこと?」、「結局どういうこと?」などと急かしてしまっていないでしょうか。このような行動は、子どもの心を傷つける可能性があります。
子どもにとって、自分の考えを言葉にして伝えるのは大人ほど簡単ではありません。言葉を探しながら、親に聞いてほしいと願っているのですが、親が急かす言葉を使うと、子どもは「つまらない話なのかな」「興味を持ってもらえないのかな」と感じ、話す意欲を失い、徐々に心を閉ざしてしまうことがあります。
子供が心を閉ざす言葉に敏感であるため、子どもが一生懸命に組み立てた話を、矛盾点があっても急かさずにじっくりと聞いてあげることが重要です。
5. 常にイライラした表情や態度を見せる
自分の親がいつもイライラしている姿を見せていたら、子どもは積極的に話しに行こうとは思わないでしょう。
イライラした親は、子供にとって威圧的で恐ろしい存在に感じられます。話を始めるのが難しいと感じる子も多いです。親も人間なので、時には感情が表に出ることがありますが、イライラした表情や態度は子供が家族に心を閉ざす原因になることもあります。
もしも感情を表に出してしまった場合は、後で『ごめんね、今日はこういうことがあって、ちょっとイライラしてしまったんだ。あなたは今日どうだった?』と話を切り出してみましょう。これにより、子どもは親が自分の気持ちを大切にしてくれていると感じることができます。
子どもに心を開いてもらうためには話を聴く姿勢から始めよう
子どもは親が想像する以上に繊細で純粋な心を持っています。親のちょっとした言葉や態度に傷つきやすく、家族に心を閉ざしてしまうこともあります。
子どもの心が閉ざされる前、またはすでに心を閉ざしつつある子どもの心を再び開かせるためには、聴く姿勢を見直すことが大切です。
話を聴く際には、以下のポイントに注意して、丁寧に対応してください。
- 子どもの話は目を見て、集中して聴く
- 話を最後までじっくりと聴く
- 子どもが言うことややることに対して、まずは共感を示す
- 子どもが話しやすいと感じる環境を意識する
- 忙しい時でも「後で話をしっかり聴くね」と約束する
話をじっくり聴くことは重要ですが、それと同様に、共感を示すことも子どもにとって非常に重要です。子どもは親が味方でいてくれることを望んでおり、楽しい話や悲しい話に共感してほしいと思っています。
異なる見解を提案する場合でも、まずは子どもの気持ちに寄り添い、「でも、こんな見方もあるよ」と優しく話を広げてみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。以上が、子どもの心に寄り添い、心を閉ざしてしまう要因を減らすためのポイントです。コミュニケーションをとる際にこれらの点に注意することで、子どもが持つ様々な感情や考えをより深く理解することができます。
このプロセスを通じて、親子間の信頼関係を築き、より強い絆を育てることが可能になります。ぜひ、子どもが心を開きやすい環境を整え、積極的に彼らの話に耳を傾け、心を閉ざした子供が再び心を開く手助けをしてください。