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日常的に使用している包丁…正しく使用してますか?
毎日料理をする人は、包丁を頻繁に使いますよね。主なキッチンツールの、1つともいえるアイテムです。しかし、何年も使用していると、だんだんと包丁の扱いが雑になっていると自覚している人もいるかもしれません。お手入れをサボっていると、包丁の劣化を早める原因になります。
誤った使い方は包丁の切れ味を悪くする要因になる
包丁を使い始めてすぐの頃は丁寧に扱っていても、年月が経過するにつれて扱いが雑になるのは珍しくありません。何事も慣れると気が緩み、多方面で粗が見え始めるものです。
しかし包丁は、使用方法を間違えると、怪我をしする恐れがあります。それだけでなく、包丁自体の切れ味が落ち、寿命を縮めることにもつながります。
ステンレス製の包丁は初心者でも使いやすい
一般的に包丁に使われている素材は、鋼、ステンレス、セラミックの3種類が当てはまることが大半です。
鋼は包丁の材質として適しているので切れ味がよく、多くの人が使いやすさを感じます。しかし、頻繁にメンテナンスしなければならないため、手間が多い面があります。
最近増加傾向のセラミック製の包丁は、非常に軽くて、手に負担をかけたくない人におすすめ包丁です。しかし、軽量だからこそ、刃先が欠けやすい面があります。
ステンレス製の包丁は、鋼よりメンテナンス頻度が低く、使い方を間違えなければ刃こぼれも少ないので、最も扱いやすいのが特徴です。自分が使いやすい包丁を選ぶと、包丁が長持ちしやすくなりますよ。
切れ味が落ちる包丁のNGな使い方5つ
では、本題に入ります。最近、包丁が切れなくなってきて気がする人は、間違った使い方をしている可能性があります。ここでは、包丁が切れなくなるNGな使用方法を5つご紹介します。ご自身に当てはまっていないか、確認しましょう。
1.硬い食材を無理矢理切る
大量購入した肉を、冷凍保存するご家庭は多いです。特売日に購入すれば経済的であり、長持ちさせられるのに便利な方法といえます。
しかし、完全に解凍できていない肉に包丁を入れると、包丁が通らないことも多いです。そのとき無理に包丁を差し込んで肉を切ると、刃が傷んでしまいます。
刃こぼれすると切れ味が低下し、最悪の場合、刃先が欠ける原因になります。また、無理に切ろうとすると、自分の指を切るなどの怪我をする恐れもあるのです。
硬い食材は無理に切るのではなく、包丁が通る硬さまで柔らかくして切りましょう。
2.硬い場所で包丁を使用する
食材を切るときは、普通まな板を使用します。金銭面を考慮し、開いた牛乳パックで代用する人もいるでしょう。この方法は、もちろん問題ありません。
面倒だからいってまな板を使用せず食材をキッチンのワークトップに直置きして切るなど、硬い場所で包丁を使って食材を切るのはNG。刃先が食材の下に触れたら、刃が傷む恐れがあります。
衛生的も不安が残るので、面倒くさがらずにまな板を使いましょう。最近では、メンテナンスが簡単なまな板が多数販売されています。
3.使用前に火で包丁を熱する
包丁に熱を持たせると、刃が通りやすくなる豆知識があります。たしかに、包丁も熱を込めると刃が通りやすくなり、材料を綺麗にカットできます。
しかし、直火を包丁に当て熱するのはよくありません。直火で包丁を接熱すると、包丁の中まで火が通り、包丁の質が低下したり、包丁の組成が変化します。
すると、切れ味が低下するだけでなく、研石で研いでも復元できなくなります。その結果、包丁を買い替えなければならなくなるのです。
4.包丁を水につけっぱなし
使用後を包丁を洗うのが面倒で、とりあえず水に浸けて、時間が経過して洗う人は、意外と多いのです。しかし、これも包丁の寿命を縮める使い方の1つです。
鋼の包丁は特にさびやすいので、長時間水に浸けとすぐに錆びます。錆びれば切れ味が鈍り、包丁の役目を果たせないので、包丁は長時間水に浸けないでください。
5.定期的なお手入れをしていない
包丁を長持ちさせるために大切なことは、定期的にお手入れすることです。包丁研ぎは簡単に自宅でできて、頻繁に行う必要もありません。包丁の切れ味が悪くなってきたと感じたら、包丁を研ぐサインです。
定期的に包丁を研がないと切れ味が落ちたままになり、使いにくい包丁で料理を作り続けると、さらに包丁が劣化する原因になります。全く使い物になたなくなる前に、きちんとお手入れしましょう。
包丁を長持ちさせるためのお手入れも忘れずに
包丁の寿命を縮めるNGな使用方法を知るだけでなく、正しいお手入れを定期的に行うのも大切です。では、包丁を長持ちさせるためのお手入れ方法をチェックしてみましょう。
使った包丁は毎回洗う
当たり前のことですが、包丁は使ったらその都度洗うことが非常に大切です。汚れを放置すると、衛生面が不安になり、切れ味が落ちます。
特に、塩分や酸味が強いを食材を切ると、包丁が錆びやすいです。そのため、塩分や酸味が強い食材を切ったら、包丁をすぐに洗いましょう。
研石を使って包丁の刃先を研ぐ
前述した通り、包丁は定期的に研いでお手入れをすると切れ味を保てます。普段料理をするときに包丁を使う頻度で異なりますが、一般家庭のお手入れ目安は1ヶ月に1度程度です。
一般家庭によくある両刃包丁の研ぎぐときは、両方の面を研ぐようにしましょう。水で研ぎ石を濡らして、45°の角度に包丁を当て、前後に動かして研いでください。
最近は研ぎ石のみならず、家庭で使いやすい研ぎツールが販売されています。自分が使いやすい道具でお手入れして、包丁を長持ちさせてくださいね。
正しく使って愛用の包丁を長持ちさせよう
いかがでしたでしょうか。包丁を長持ちさせるためには、定期的にお手入れをし、正しい使い方を身につけることが重要です。今回まとめているNGな使い方をしていた人は、包丁の正しい使用方法を再度確認してください。