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10年前に比べて電子レンジによる火災件数が激増
電子レンジは今や生活に欠かせない必需品となりつつあります。そんな日常的に使う電子レンジですが、令和に入り、10年前と比べて電子レンジによる火災件数が約3倍にも上っていることが公表されました。
頻繁に使うからこそ、使い方を誤ってしまうと火災や爆発などのリスクが高まります。また、毎日のように使っていると、扱い方が適当になってしまい、誤った使い方が習慣化してしまう人も多いです。
最もよく使う家電だからこそ説明書の注意書きなどをよく読み、改めて正しい使い方を再確認する必要があるでしょう。
電子レンジで絶対にしてはいけない5つのタブー
毎日のように使う電子レンジは、どのような行為が火災事故に発展する恐れがあるのでしょうか。
1.食品を必要以上に加熱する
電子レンジで食品を加熱する際、しっかり熱を通したいという考えから、必要以上に長めに加熱していませんか。食品を必要以上に加熱してしまうと、発火の原因になる恐れがあります。
適切な時間よりも長めに加熱することで、食品が焦げて炭になる部分ができてしまいます。すると、その炭になった部分にマイクロ波が当たることで発火を引き起こし、電子レンジ火災につながってしまうのです。
2.電子レンジ不可の容器や食器を加熱する
最近は電子レンジに対応する食器や容器も増えてきましたが、使われている素材や仕様によっては電子レンジ不可の容器や食器も多く存在します。
分けるのが面倒だからとうっかり加熱してはいけない容器や食器を電子レンジで温めてしまうと、溶けたり変形したり、最悪の場合、電子レンジ火災につながってしまいます。
3.アルミホイルを電子レンジで温める
アルミホイルは金属でできているため、電子レンジで温めてしまうと発火するリスクが非常に高く危険です。マイクロ波を通さず跳ね返してしまうため、放電現象を引き起こし発火につながります。
実際、電子レンジ火災で多い原因の1つに、アルミホイルが挙げられています。うっかりさつまいもなどをアルミホイルで包んで電子レンジで加熱すると、発火から火災につながる危険性があるのでやめましょう。
4.電子レンジ周辺に燃えやすいものを置く
電子レンジ周辺に燃えやすいものを置くことで、電子レンジから放熱された際に発火してしまうという危険性も考えられます。
つい電子レンジ周りにいろいろなものを置きがちですが、燃えやすい紙や布製の製品は置かないよう、整理整頓することを心がけてください。
5.油カスや汚れが残った状態で使用する
電子レンジの庫内に油カスや汚れが残った状態で使用していると、その油カスや汚れにマイクロ波が反応してしまい、発火を引き起こす恐れがあります。
電子レンジの火災原因に多い理由として、食品から出た油カスが庫内に残っており、そのまま加熱したところ発火してしまったという原因があります。
電子レンジの周りはもちろん、電子レンジの庫内も定期的に掃除することを心がけてください。また、脂が多い食品を加熱した際は、その幾度、拭き掃除を行いましょう。
注意書きを要確認!電子レンジで注意すべきポイント
毎日のように使っている電子レンジだからこそ、改めて正しい使い方を確認しておきましょう。
- 電子レンジ使用中は側を離れない
- 食品は加熱しすぎず適切なW数と調理時間を守る
- 電子レンジで加熱してはいけないものは避ける
- 電子レンジの周りに燃えやすいものを置かない
- 電子レンジは定期的に掃除する
最近は、食品のパッケージに加熱の目安が記載されていることも多いです。記載されているW数と加熱時間を守り、電子レンジを使ってください。
また、「少しなら大丈夫だろう」という怠慢で電子レンジで加熱してはいけないものを温めることもやめましょう。少しの油断が電子レンジ火災につながりかねません。
改めて電子レンジの正しい使い方を確認しよう
いかがでしたか。電子レンジは使う頻度が高いからこそ、きちんと正しい使い方を把握して実践することが重要です。電子レンジ火災が懸念されているので、改めてお使いの電子レンジの説明書などをよく読み、正しい使い方を意識してください。