冷凍すると栄養価が上がる!迷わず冷凍庫に入れるべき食材7選

氷漬けの野菜

肉や魚は多くのご家庭で冷凍保存が活用されていますが、肉・魚以外にも、冷凍すると栄養価が上がる食品が存在します。これらは長期保存可能であるだけでなく、栄養価が向上するという大きなメリットもあります。冷凍保存で栄養価を上げる、おすすめの食品についてご紹介します。

冷凍保存により栄養価が向上する!冷凍した方がいい食材

冷凍野菜

日頃から食材の長持ちさせるために冷凍保存を利用している方は多いですよね。しかし、冷凍することによってさらに栄養価が向上するという驚くべき事実があります。

実は、冷凍することで栄養が増す食材が存在するのです。このような冷凍で栄養価を高めることができる食品について、ここでいくつか紹介しましょう。ぜひ参考にしてみてください。

1.しじみ貝

しじみ貝

しじみ貝は冷凍保存すると、そのオルニチンという代表的な栄養素が最大8倍まで増加するとされています。さらに、細胞が破壊されることで、旨味成分であるグルタミン酸とアラニンの吸収が容易になり、栄養価の向上だけでなく味も格段に美味しくなります。

冷凍保存の手順

  1. しじみを冷凍する際には、解凍後に砂を吐き出さないため、砂抜きを事前に行う必要があります。500mlの水に小さじ1の塩を加えた1%の塩水で4時間程度浸します。
  2. 砂抜き後、流水で殻をこすり合わせるようにして汚れを落とし、ザルに入れて常温で約3時間放置します。
  3. しじみをキッチンペーパーでしっかりと拭き取った後、ジッパー付きの保存袋になるべく平らになるように収めます。この際、口が開いているものや殻が割れているしじみは除去しましょう。死んでいるしじみを含めると、不快な臭いが生じる恐れがあります。
  4. 「手順3」で用意した保存袋を新聞紙で包み、冷凍庫内でゆっくりと冷凍します。特に冷凍庫の開閉が頻繁な場所に置くと良いでしょう。

2.きのこ類

きのこの盛り合わせ

きのこ類を冷凍保存すると、旨味を引き出すグルタミン酸や疲労回復に役立つアスパラギン酸の含有量が増えることが知られています。特に、グルタミン酸は時間が経過すると酵素によって減少してしまいますが、冷凍することでこれらの酵素の活動を抑えることができるのです。

冷凍保存の手順

  1. 風味を保つため、きのこは直接水で洗わず、必要な場合は湿ったキッチンペーパーで汚れを優しく拭き取ります。
  2. 鮮度を維持するために、購入後すぐに冷凍します。使用しない分は購入日に冷凍しましょう。
  3. しいたけやしめじ、えのきは根元を除き、適切な大きさに分けます。マッシュルームは薄くスライスし、なめこは軽く塩を加えたお湯でさっと茹でてから、粗熱を取ります。
  4. きのこをジッパー付きの保存袋に入れ、なるべく平らにして冷凍保存します。様々な種類のきのこをミックスして冷凍するのも良いでしょう。

3.ブロッコリー

ブロッコリー

ブロッコリーを冷凍保存すると、ビタミンCや美肌に不可欠なルテインの含有量が増加するとされています。生の状態では2~4日で質が落ち、変色することがあるため、食べる予定がない時は新鮮なうちに早めに冷凍することをおすすめします。

冷凍保存の手順

  1. ブロッコリーを丁寧に洗い、食べやすい大きさに切り分けます。
  2. ひとつまみの塩を加えた沸騰したお湯で30秒程度、ブロッコリーを軽く茹でます。
  3. 茹で上がったらすぐに冷水で冷却し、キッチンペーパーでしっかりと水気を取ります。その後、食べやすいサイズに小分けして、それぞれラップで包みます。
  4. ラップで包んだブロッコリーをジッパー付きの保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍保存します。

4.にんじん

まな板と人参

にんじんを冷凍保存すると、免疫力向上や肌の調子を整える効果があるカロテンの含有量が2倍に増加し、ビタミンCやポリフェノールの含量も上昇するという研究が報告されています。

冷凍保存の手順

  1. 生のにんじんを冷凍保存する際は、まず皮を剥き、キッチンペーパーで水分をしっかりと取り除いた後、食べやすいサイズにカットします。解凍後の食感を考慮して、薄切りにすることをおすすめします。
  2. カレーや煮物に使用する際は、適切な大きさに切った後、少し固めに茹でてください。茹で上がったらキッチンペーパーで水分を取り、冷ましておきます。
  3. 冷凍すると栄養価が上がる食材 生であれ茹でた場合であれ、ラップを使用して個別に包み、重ならないようにジッパー付きの保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍保存します。

その他の冷凍保存に適した野菜と果物

ブロッコリーやにんじん以外にも、冷凍保存で栄養価を向上させることができる野菜や果物は存在します。特におすすめの3つは以下の通りです。

  • 5.ブルーベリー: 抗酸化物質が豊富で、視力の保護や脳の健康にも良いとされています。
  • 6.小松菜: 鉄分やビタミンが豊富で、貧血予防に効果的です。
  • 7.玉ねぎ: 抗酸化成分が多く、心臓病のリスクを低減する可能性があります。

一方で、水分が多いトマトやきゅうり、繊維質が多いごぼうなどは冷凍保存には不向きです。これらは水分が凍結し、解凍時に食感が大きく損なわれるため、新鮮な状態での利用をお勧めします。

まとめ:冷凍保存は1~2週間が目安

ジップロックに入れられた野菜

冷凍保存は栄養価を保つだけでなく、使用時の便利さというメリットがあります。しかし、適切な冷凍期間は1~2週間が望ましいです。

たとえ適切な下処理を施して冷凍しても、長期にわたる冷凍は内部の水分が蒸発し、食感や風味が劣化する恐れがあるため、長過ぎる保存期間には注意しましょう。

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