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乾燥機能の種類『タンブラー乾燥』の意味を知ってる?
「タンブラー乾燥」または「タンブル乾燥」という用語に馴染みはありますか?
洗濯時に用いられるこの言葉は、乾燥機能の一種を示します。コインランドリーや家庭用のタンブラー式乾燥機にこの機能が搭載されていることが多いです。
タンブラー乾燥とは、衣類を乾燥機内で回転させつつ熱を加えて乾燥させることで、効率的に素早く衣服を乾かす機能を指します。回転することで、熱と風が衣類に均一に行き渡り、乾燥時間を短縮させ、家事の効率を上げることができます。
衣服によっては『タンブラー乾燥禁止』と表記される場合も
衣類の種類によっては、洗濯表示に「タンブラー乾燥禁止」と明記されていることが珍しくありません。タンブラー乾燥は非常に便利で衣服をしっかり乾燥させることができますが、どうして多くの衣類でタンブラー乾燥が推奨されないのでしょうか。
タンブラー乾燥が禁止とされる主な理由
タンブラー乾燥は、先にも触れたように、衣類を熱と風で回転させながら乾燥させる方法です。このプロセスが、速い乾燥時間を実現する大きな利点です。
しかし、この回転によって衣類が乾燥機内で激しく動かされるため、特定の素材やデザインの服には不向きなのです。例えば、以下のタイプの衣類は、タンブラー乾燥禁止とされることが一般的です。
- 形が崩れやすいファッショナブルな衣類
- 伸びや縮みが起きやすいセーター
- 熱風で装飾部分が損傷しやすい衣類
これらの衣類には、タンブラー乾燥禁止の表記が付けられていることが多く、禁止表記がない場合でも、衣類を長持ちさせるためにタンブラー乾燥を避けるのが賢明です。
タンブラー乾燥禁止の洋服…どのように乾燥させるべき?
おしゃれ着やセーターなど、形が崩れやすかったり装飾が損なわれやすい衣類は、タンブラー乾燥禁止が一般的です。では、タンブラー乾燥できないこれらの衣類をどのように乾燥すべきでしょうか。
1.自然乾燥(外干し)
よく使われる乾燥法は、屋外のベランダなどでの自然乾燥です。多くの人が採用していると思われるこの方法では、衣類の型崩れを防ぎつつ、太陽の光による殺菌効果も期待できます。
ただし、自然乾燥には欠点もあります。雨天時に外に干せないこと、室内で干すと湿気で生乾きの臭いがすること、そして花粉の季節に外干しをすると花粉が衣類に付着しアレルギー反応を引き起こす可能性があることなどです。
2.静止乾燥機の使用
タンブラー乾燥が適さない衣類には、静止乾燥機が型崩れを避けながら安全に乾燥させる手段として推奨されます。多くのクリーニング店では静止乾燥機が設置されており、タンブラー乾燥禁止の衣類はこの方法で乾燥させることが一般的です。
衣類をハンガーにかけた状態で乾燥させるため、風によるダメージが少なく、衣類を素早く乾燥させることができる利点があります。ファッションアイテムを多く持つご家庭では、家庭用の静止乾燥機の導入も検討する価値があります。
3.縦型洗濯乾燥機のハンガー乾燥機能
縦型洗濯乾燥機を使う際は、ハンガー付きのモデルを選ぶことができます。これにより、静止乾燥機のようにハンガーにかけて乾燥させることが可能になります。
ただし、この方法では一度に乾燥できるのは1着だけなので、複数の特別な衣類を乾燥させたい場合には不向きです。しかし、急いで1着を乾かしたいときには便利です。縦型洗濯乾燥機をお持ちの方は、操作方法を取扱説明書で確認してみると良いでしょう。
4.浴室乾燥機の活用
もし浴室に乾燥機能があるなら、浴室乾燥機の利用がおすすめです。これを使うと、多くの衣類を一度に乾燥させることが可能で、家事の労力を大幅に軽減できます。さらに、風による衣類のダメージが少ないため、衣服の摩耗を防ぐことができます。
アパートやマンションなど、浴室乾燥機が設置されている住居は現在多くなっています。「浴室乾燥機を知っているけれども使った経験がない」という人も、試してみる価値があります。
5.衣類用除湿機を使った部屋干し
浴室乾燥機が利用できない場合、多くの家庭では自然乾燥を利用しています。しかし、雨が多い梅雨の時期には衣類の乾燥が難しく、生乾きの臭いが発生することもあります。
そんなときは、衣類用除湿機の導入を考えてみてください。これは、設置スペースをあまり必要とせず、室内干しの衣類から効率よく水分を取り除くことができます。特に梅雨の期間には室内の湿気取りにも役立つため、家に一台あると大変便利です。
タンブラー乾燥は洗濯した衣類に適しているか確認を!
タンブラー乾燥は便利で時短に役立つ機能ですが、全ての衣類に適したわけではありません。衣類の洗濯表示をチェックし、タンブラー乾燥が適しているかどうかを確認してください。
適さない場合は、自然乾燥や静止乾燥機、衣類用除湿機を利用しましょう。適切な乾燥方法で衣類をケアし、長持ちさせることが大切です。