賞味期限切れのチーズ、本当に食べても大丈夫?腐敗サインと保存のコツを解説

種類豊富なチーズ

チーズには多くの種類があります。最近はネット通販でも入手できるようになったため、手軽に楽しめるようになりました。チーズには賞味期限が設定されていますが、賞味期限が切れたチーズは食べても大丈夫なのでしょうか。今回は、チーズが腐っている時のサインや保存方法を解説します。

要注意!チーズの賞味期限は種類ごとに異なる

カッティングボードの上のチーズの盛り合わせ

普段、スーパーで見かけるチーズはプロセスチーズが多いと思います。しかし、チーズには多くの種類があります。最近では、少し高値のスーパーで、ブルーチーズやフレッシュチーズなどが販売されていることもあり、さまざまなチーズを手軽に購入できるようになりました。

チーズは、パッケージ部分に賞味期限が記載されていますが、賞味期限はチーズの種類によって大きく異なります。基本的に、製造日から計算された賞味期限が記載されていて、以下の基準を目安に決められていることが多いです。

  • プロセスチーズ:製造日から約9ヶ月
  • ハードチーズ:未開封なら約4ヶ月、開封後は約6週間
  • ミディアムチーズ:未開封なら冷凍庫で約2ヶ月、開封後は2〜3週間
  • ソフトチーズ:約2週間

プロセスチーズが最も日持ちが長く、製造日から9ヶ月ほど味の質を維持できます。反対に、フレッシュチーズなどが含まれるソフトチーズは、開封してしまうとすぐに傷み始めるため、開封から約2週間ほどしか日持ちしません。

チーズだけでもこれほど大きく賞味期限に違いがあります。食品を購入する際は、必ず製造日や賞味期限を確認しましょう。

チーズは賞味期限が切れても腐っていなければ食べられる

チーズをスライスしているところ

基本的に、チーズは賞味期限が切れても食べることは可能です。しかし、賞味期限が過ぎると徐々に品質が劣化し、最終的には腐ってしまいます。賞味期限が切れたチーズは、なるべく早く食べきるように心がけ、食べる際は腐っていないか確認しましょう。

腐ったチーズはどのようなサインが現れるの?

腐ったチーズ

チーズは発酵食品なので「腐ることがないのでは」と思う人もいるでしょう。チーズは発酵食品ですが、保存状態が悪かったり、あまりにも長い期間放置していると腐ります。もちろん腐ったチーズは食べられなくなるので注意してください。

以下のようなサインが確認された場合、チーズが腐っています。

  • カビが生えている
  • 黒や茶色に変色している
  • カラカラに乾燥している
  • 水分がにじみ出てきてベタベタになる
  • 酸っぱい匂いを漂わせている
  • アンモニア臭を放っている
  • 食べると酸っぱい味がする

そもそもこのようなサインが現れたチーズは、食べたいと思えないですよね。以上のようなサインが現れている場合は、「もったいない」と無理に食べようとせず捨ててください。

腐ったチーズは食中毒を引き起こす恐れも

「チーズは発酵食品だし、腐っても食べられるのでは?」という考えは危険です。先に紹介したようなサインが現れたチーズは、食べると食中毒を引き起こす恐れもあります。

腐ったチーズを食べた際に起こる食中毒症状には、腹痛や下痢、嘔吐といった体調不良が確認されています。重症化してしまうと危険なので、食べずに廃棄してください。

【種類別】チーズの正しい保存方法を解説

カッティングボードの上にあるチーズの盛り合わせ

プロセスチーズはラップで個包装されることが多いですが、一般的にチーズをラップで包んで保存する方法は適切ではありません。チーズはそれぞれの種類に合った方法で保存しなければ、品質が劣化してしまいます。以下に種類ごとの保存方法を解説しているので、参考にしてください。

ハードチーズの場合

バスケットの中の3種のチーズ

ゴーダチーズやチェダーチーズなどのハードタイプのチーズは、以下の方法で保存してください。

  1. オーブンシートで包んでからラップで包む
  2. 二重に包んだチーズを密閉容器に入れる
  3. 冷蔵庫の野菜室で保存する

チーズはラップではなくオーブンシートで包むことで、品質を劣化させることなく香りを閉じ込めたまま保存できます。また、ハードチーズは日持ちさせるため、数日に1回は空気に触れさせて水分を蒸発させましょう。

ブルーチーズの場合

カッティングボードの上のブルーチーズ

青カビが特徴的なブルーチーズと呼ばれる種類は、強い塩気を含んでおり、お酒のおつまみにも最適です。そんなブルーチーズは、以下のように保存してください。

  1. オーブンシートで包んで密閉容器に入れる
  2. 冷蔵庫のチルド室で保存する
  3. 水分が出てきたらキッチンペーパーで拭き取る

ブルーチーズは、保存する期間が長くなってくると徐々に水分が漏れ出てくることがあります。ブルーチーズから出てきた乳清は、キッチンペーパーで拭き取ると日持ちしやすくなりますよ。

白カビタイプのチーズの場合

カッティングボードの上のチーズ

カマンベールチーズが代表的な白カビタイプのチーズに当てはまります。白カビタイプのチーズは以下のように保存することで、より長く品質を保つことができます。

  1. 外皮ごとオーブンシートで包む
  2. チーズが入っていた容器(木枠のもの)に戻す
  3. 木枠の容器ごと密閉容器に入れて野菜室で保存する

数日に1回の頻度で上下を裏返してあげましょう。すると、チーズの熟成が均一に進むため、一面だけが劣化してしまうといった変質を起こしにくくなります。

フレッシュチーズの場合

フレッシュチーズとバジル

一度開けてしまうと、日に日に劣化していくフレッシュチーズですが、以下の保存方法を実践することで、できるだけ長持ちさせることが可能です。

  1. 空気に触れないようにオーブンシートで包む
  2. さらに保存袋に入れて野菜室で保存する
  3. 乳清(チーズから出た水分)が出たらキッチンペーパーで拭き取る
  4. ※モッツァレラチーズは乳清ごと保存容器に入れて冷蔵庫で保存

フレッシュチーズは、基本的に冷蔵庫の野菜室や冷蔵室に保存してください。良かれとチルド室に入れてしまうと、ボソボソとした食感になり品質が劣化してしまいます。

また、モッツァレラチーズは乳清ごと保存することで、品質を長く保ちやすくなりますよ。

チーズは種類ごとに正しく保存!賞味期限内に食べ切ろう

チーズの盛り合わせと赤ワイン

いかがでしょうか。チーズは正しく保存することで、なるべく長く日持ちさせることが可能です。しかし、賞味期限内に食べることで、そのチーズ本来の美味しさを味わえるでしょう。それぞれの種類にあった方法で保存しつつ、できるだ早めにチーズを楽しみましょう。

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