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子どもの「できた」を無視しないで!
子どもは、どんな小さいことでも、それを親と共有し、褒めてもらいたいと思っています。親が「はいはい」「それくらい普通」といった反応をしてしまうと、子どもの心理に良くない影響を与えかねません。褒めてくれない親のもとで育つと、子どもの精神的な成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
褒められずに育った子供が将来抱える4つのリスク
褒めてくれない親から育てられた子どもは、将来どのような大人になる可能性があるのでしょうか。
1.自己肯定感が低くなる
親や周りの大人から褒められる機会が極端に少ない子どもは、成人しても自己評価を正しく行うことが難しくなることがあります。このため、自信を持てずに行動することが多くなり、心理的にも常に不安を感じやすい状態になりがちです。
2. 達成感を感じにくくなる
例えば、習い事の発表会や自由研究など、長時間をかけて完成させたことは、通常、親からの褒め言葉を期待するものです。しかし、褒めてくれない親からは、たとえ大きな成果を上げても褒められず、その結果、達成感が薄れ、大切な経験が人生の重要な財産となりにくいです。
達成感を感じることが難しくなると、何を成し遂げても満足感が得られず、成人しても何か物足りなさを感じ続けるかもしれません。
3. 完璧主義への傾向が強まる
特定の成果、例えばテストでの満点取得時のみに褒めるような、褒めてくれない親のもとで育つと、子どもは完璧主義者になりがちです。
すべてにおいて完璧を求める性格は、仕事を効率良く進める能力につながるかもしれませんが、他人との距離感を生んだり、細かな過ちも許せない性質を持つようになるリスクがあります。
4. 自分の子どもを褒められない親になる
褒めてくれない親から育った人は、自分自身が親に褒められた経験がないため、自分の子どもをどう褒めればいいのか分からないことが多いです。
これにより、子どもとの関係が構築しにくくなり、充実した人生を送るのが難しくなるかもしれません。親としての接し方は、将来、子どもが自分の子どもに与える影響にも繋がるため、重要です。
子どもの自信を育てるおすすめの褒め方
子どもの自信を育てるためにおすすめの褒め方は次のようになります。
- 具体的な行動や成果に言及して褒める
- 一般的な「すごいね」のような褒め言葉は避ける
- 他の子と比較する形での褒め方は適切ではない
- 結果が出なかったとしても、特に努力していた点を見つけて褒める
- 成果だけでなく、プロセス全体を評価して素晴らしいところを見つけ出して褒める
親からの褒め言葉は子どもにとって計り知れない価値がありますが、全てを褒めてしまうと逆効果にもなりえます。目標が褒められることだけになり、自発的に行動しなくなる可能性も。ですから、子どもの日々の行動を注意深く観察し、褒められるべき瞬間を見逃さないようにすることが大切です。
まとめ
親からの褒め言葉は、子どもにとって大きな喜びです。子どもが一生懸命に取り組んでいることを見て、成果が出たときはしっかり褒めてあげましょう。
適切な褒め方は、子どもの自信を育て、親子の絆を深める重要な要素です。褒められないで育った子どもは心理的な問題を抱える可能性があり、親としては、褒めることのバランスを見つけることが大切です。