目次
あらゆる危険が…ハトに安易に餌付けしてはいけない理由5つ
自宅の庭やベランダでハトを見かけても、絶対にエサを与えないでください。ハトに一度でもエサを与えてしまうとあらゆるトラブルを招いてしまいます。ここでは、ハトに餌付けしてはいけない理由を紹介します。
1.フンによる汚れや臭い
ハトに餌付けしてしまうことで、最も深刻な被害がフンによる汚れや臭いです。
ハトは自分のフンがある場所を「安全な場所」と認識するため、何度も同じ場所に訪れフンをします。1日に30gもの大量のフンを排泄するため、ベランダや屋根の上はあっという間に汚れてしまいます。
- ベランダがフンだらけで洗濯物が干せない
- フンが雨どいに詰まって水が流れない
- 臭いがひどくて近所迷惑になる
以上のような被害が発生する前に、ハトの餌付けはやめるべきです。
2.鳴き声による騒音トラブル
大勢のハトの鳴き声による騒音に悩まされる場合もあります。
ハトが鳴く理由は、縄張りの主張や求愛行動、さらに仲間を呼び寄せるためであり、早朝から大きな声で鳴くのが特徴です。
自宅の庭やベランダをお気に入りの場所として認識されてしまうと、何ヶ月も通って鳴き続けるため、ご近所トラブルに発展するケースもあります。
3.アレルギーや感染症を引き起こす
ハトのフンには、感染症の要因となる細菌やウイルスが含まれており、小さなお子様やご高齢の方など、病気への抵抗力が弱い人に悪い影響を与える可能性があります。
また、ハトの羽毛に付着した成分を吸い込むことによるアレルギー性喘息やノミやダニの発生など、他にも多くの被害が考えられます。
4.仲間をたくさん連れてくる危険性
ハトは繁殖力が高く、1年で5〜6回産卵します。そのため、仲間が非常に多く、数十羽〜100羽程度の群れで行動することも珍しくありません。
もし、家のベランダで餌付けした場合、毎日数十羽のハトがベランダに押し寄せることになり、汚れや騒音などのさまざまな被害が考えられます。
5.餌付けをやめても居座り続ける
ハトが増えてきたから餌付けをやめよう…と思っても、やめた翌日、翌週では来るのをやめてくれません。数ヶ月にわたってエサを要求し続けます。
- 絶対にエサを与えない
- フンがあったら跡形もなくキレイに掃除する
この2つを長期間に渡り守って、根気強くハトを遠ざけましょう。
要注意!ハトを過剰に威嚇すると罪に問われるケースも
「群れでハトが押し寄せて大変だから」と自治体に許可なくハトを傷つけたり弱らせてはいけません。
これは『鳥獣保護法』という法律により決まっており、違反すると罰金や懲役の対象となる可能性があります。
「ボールを投げて威嚇したら、ハトに当たってケガをさせてしまった」などの行為はもちろん、例えハトにボールが当たらなくても罰せられる可能性があります。
餌付けが原因で罪に問われることがないように、安易な餌付けはしないようにしましょう。どうしてもハトを早く追い返したい時は、専門業者に相談してみてください。
ハトにはエサとなるものを与えないよう注意して
ハトに餌付けするリスクとその弊害について、5つのポイントで詳しく解説しました。
ハトは賢く、餌をもらった人や場所を忘れません。フンによる汚れ、鳴き声による騒音、健康への悪影響、仲間を大量に引き連れる問題、そして、餌付けをやめてもハトが去らない厄介さがあります。
さらに、ハトを威嚇することで法律違反になるリスクも。これらの点から、ご近所トラブルや自分自身の法律問題を避けるためにも、餌付けは控えましょう。