目次
服についた油汚れを落とす4つのテクニック
1.外出時の応急処置にはティッシュ・ハンカチ、石鹸を使用
外出中に服に油汚れがついたら、すぐに対応することが大切です。時間が経つほど油汚れは落ちにくくなるため、早急に処置する方法を知っておくと良いでしょう。
- ティッシュや紙ナプキンで、軽く押さえて油分を吸い取ります。
- その後、ティッシュやハンカチに水を少し含ませ、石鹸やハンドソープをつけます。
- そのティッシュを汚れがついた部分に押し当てます。
- 裏側からも濡らしたティッシュやハンカチで、汚れを挟み込むようにして対応します。
- 汚れが薄くなったら、水で洗い流すか、濡れたティッシュで石鹸をきれいに取り除きます。
- 最終的には乾いたティッシュで水気を取り、乾かしやすくします。
汚れを強く擦ることは避けてください。擦ると汚れが広がってしまうため、押し当てる方法をとりましょう。
2.新しい軽い油の汚れには食器用洗剤が効果的
油性の汚れを強く擦ってしまうと、油分が生地の深くまで浸透し、取り除きにくくなります。さらに、生地が傷む原因にもなりますので、優しく揉んで洗うことが肝心です。新しい軽度の油汚れには、食器用洗剤が有効です。
- 汚れの上にある固形物や塊は、ティッシュで取り除きます。
- 油汚れがある部分にだけぬるま湯をかけ、裏側には汚れても良いタオルを当てます。
- その汚れ部分に食器用洗剤を適用し、古い歯ブラシで優しくたたきながら汚れを浮かせます。
- 汚れがタオルに移るまでこの作業を繰り返します。
- 汚れが取れたら、ぬるま湯で揉み洗いを行い、通常通り洗濯機で洗います。
強く擦ることは避けてください。また、衣類の素材によっては色落ちすることがありますので、目立たない箇所で試してから行ってください。
3.頑固な油汚れに対してはクレンジングオイルを使用
食器用洗剤では落ちない、頑固な油汚れにはクレンジングオイルがおすすめです。口紅やファンデーションのような化粧品の油分も効果的に取り除くことができます。
- 汚れ上の固形物や塊は、ティッシュで除去します。
- 汚れている箇所にのみぬるま湯を適用し、裏側に汚れても良いタオルを配置します。
- クレンジングオイルを汚れがある箇所に塗り、古い歯ブラシで優しくたたきながら汚れを浮かせます。
- 油汚れがタオルに移るまで、この作業を繰り返します。
- 最後に、クレンジングオイルを塗った部分をぬるま湯で揉み洗いしてから、通常の洗濯をします。
擦りすぎはNGです。衣類の素材によっては色落ちの恐れがありますので、先に目立たない場所でテストしてください。
4.頑固な油汚れへの最後の手段「酸素系漂白剤」
もし食器用洗剤やクレンジングオイルを使っても取れない強固な油汚れがある場合は、酸素系漂白剤を使用した浸け置きが有効です。
- 洗面器に約50℃の温水を準備し、洗濯用の洗剤と酸素系漂白剤を加えて洗浄液を作ります。(洗剤と漂白剤の量は、使用する水の量に応じて適宜調整してください)
- 気になる油汚れの部分が洗浄液に完全に浸かるようにして洗面器に入れます。
- 1~2時間程度、浸け置きして汚れを柔らかくします。
- その後、通常通り洗濯機で洗います。汚れが一回で落ちない場合は、このプロセスを繰り返してみてください。
衣類の素材によっては色落ちすることがあるため、目立たない場所でテストしてから行うようにしてください。
衣類の油汚れを落とす際にやってはいけないこと
灯油がついた際の洗濯機での即時洗濯はNG
油汚れ、特に灯油のようなものが服についた場合、すぐに洗濯機で洗っても汚れや臭いを除去できません。最初に風通しの良い場所で干し、灯油を蒸発させてください。その後、汚れがある部分を食器用洗剤で手洗いしてから洗濯機で洗ってください。
広範囲にわたる油汚れがある衣類を乾燥機に入れるのはNG
- キッチンで使用した油分の多い布巾
- マッサージオイルが付着したタオル
- 機械油が広範囲に付着した作業着
上記のように油汚れが多いものを洗濯後、乾燥機にかけると、油汚れが完全に落ちていない場合、自然発火のリスクがあり、火災につながる恐れがあります。実際にこのような事故が発生していますので、油分が多く含まれる場合は自然乾燥を心がけましょう。
取れない汚れはプロに任せよう!
油汚れは発生したら速やかに対応することで取り除きやすくなります。外出先で油汚れがついた場合は応急処置をし、家に帰ってから早めに洗濯することが重要です。家庭でどうしても取れない油汚れは、衣類を傷めずに落とすためにもクリーニング店に出すことをお勧めします。