鏡餅の飾り方、間違えると「縁起が悪い」?絶対にやってはいけないNG行為5つ

鏡餅

お正月の飾りとして鏡餅は有名です。しかし、鏡餅に関する知識を理解している人は、現代にどのくらいいるでしょうか。今回は鏡餅の意味を簡単に紹介し、鏡餅にしてはいけないNG行為や正しい飾り方を解説していきます。

正月の定番供物『鏡餅』の意味や由来を知ってる?

鏡餅

お正月にご家庭で『鏡餅』を飾るお家は多いですよね。しかし、お正月の定番供物である鏡餅の本来の意味や由来を明確に知っている人は、現代に多くありません。そもそも「鏡餅って供物だったの!?」と「神様にお供えするもの」であることすら知らなかったという人も多いです。

鏡餅の『鏡』は、昔から神様が宿る神聖な物として扱われてきました。日本では、年が明けると歳神様が各家にやってくると言い伝えられているため、歳神様をお迎えするために、鏡を模した丸いお餅を重ね、鏡餅をお供えするようになったと言われています。

鏡餅を正しくお供えすることで、歳神様との縁を結び、今年1年が良い年になりますように、と願う意味が込められているのです。

鏡餅にしてはいけない『絶対NG行為』5選

歳神様をお迎えするために必要な鏡餅ですが、鏡餅に対してはいけない行為があることをご存知でしょうか。意外と知らずにやってしまっている人も多いので、鏡餅にしてはいけない絶対NG行為を事前に理解しておきましょう。

12月29日、31日に飾る

鏡餅は歳神様をお迎えする際に必要なので、お正月前に飾る必要があります。しかし、歳神様がやってくる前日、そして「苦」を連想させる29日に飾るのはタブーとされています。

31日に慌てて鏡餅を飾る行為は、歳神様を蔑ろにしていると見なされてしまうため、早めに用意するべきと考えられています。25日まではクリスマスの飾り付けをしているご家庭が多いため、現代の日本では26日〜30日までの29日を除いた日に飾るのが最適と考えられています。

地べたなどの見下ろす位置に飾る

歳神様をお迎えするために供える鏡餅を地べたに直接置く行為は非常に失礼な行為とされています。また、視線よりも低い位置に置く行為も「歳神様を見下ろす行為」と同じ意味を持つため、避けるべきと考えられています。

一般的に鏡餅は神棚に飾るご家庭が多いですが、今は神棚がないご家庭も多くあります。その場合は、少しでも視線より高くなるように場所を探し、見上げる位置に飾るようにしましょう。

鏡開きを包丁を使って行う

鏡開きでは、鏡餅を下ろし、家族みんなでお餅を食べます。しかしこの時、鏡餅に使われていたお餅を包丁で切る行為は絶対にNGです。

歳神様をはじめ、神様は包丁などの刃物を嫌います。包丁を使い、鏡餅を切る行為は「歳神様との縁を切る」ことを指すため、鏡餅は刃物できるのではなく、木槌などで叩いて食べやすい大きさに割るのが正しい食べ方です。

4.松の内(1/7、1/15まで)の間に食べてしまう

松の内と呼ばれる1月1日〜1月7日(地域によっては1月15日まで)までの間は、歳神様が家に滞在する期間と考えられています。そのため、その間に鏡餅を下げてしまう行為は、歳神様に「早く帰ってください」と言っているようなものです。非常に失礼ですよね。

したがって、松の内の間に鏡餅を下げ、お餅を食べてしまう行為は避けてください。松の内を過ぎた後に、家族全員で今年1年の抱負などを語りながら美味しくいただきましょう。

5.食べずに捨ててしまう

松の内が過ぎた後も長期間放置したり、食べずにそのまま捨ててしまう行為も歳神様に対して失礼な行為に当たります。また、食べ物を粗末にする行為を新年早々から行うのは、人としていかがでしょう。

歳神様の拠り所でもあった鏡餅は捨てることなく、最後まで全て食べ切るようにしてください。食べ切ることで、今年1年、歳神様との縁を結ぶことができます。

いつどこに飾る?鏡餅の正しい飾り方を解説

鏡餅

鏡餅を飾る際は、以下のポイントを踏まえて飾りましょう。

  • 12月26日〜30日までの12月29日を除いた日に飾る
  • リビングなどの人が集まる場所や神棚に飾る
  • 少し見上げる位置に飾る

松の内に歳神様をお迎えし、歳神様の拠り所となる鏡餅ですから、家族みんなが集まるリビングや神様の居場所として適している神棚に飾るのが最適です。決して地面や人気のない放置された場所などに飾ることはないように注意しましょう。

鏡餅の正しい飾り方を覚えておこう

鏡餅は慣例に則って、正しく飾ることが大切です。間違った方法で飾ってしまうと、家にやってきた歳神様に対して失礼にあたる恐れがあります。

  • 三方の上に半紙と裏白(またはユズリハ)を敷き、その上に丸いお餅を乗せる
  • 橙や昆布、干し柿などの縁起物を飾る

三方がない場合でも床にそのまま鏡餅を置くのではなく、台となる物の上に乗せるようにしましょう。準備できない場合は、ご家庭にあるお盆などの上に半紙を置き、その上に鏡餅を乗せるだけでも失礼にあたりません。

鏡餅は伝統的なお正月飾り!正しい知識を持って飾ろう

いかがでしたか。鏡餅は古来より日本で受け継がれてきた伝統的な慣習です。お子様がいるご家庭では、鏡餅を飾りながら正しい知識を教えてあげるのもいいですね。日本人として正しい知識を持ち、正しい方法で歳神様をお迎えしましょう。

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