家計の黄金比率で見直す支出の割合と貯金

そこまで無駄遣いはしていないはずなのに、なかなか貯金ができないとお悩みではありませんか?そのような家庭では、家計の支出のうち何にお金をかけすぎているのか、把握できていないケースが多いようです。そんなときに活用したいのが「家計の黄金比率」です。現在の支出と理想の比率とのズレに気づくことで、しっかり貯金ができるようになりますよ。

家計の黄金比率とは

家計簿

家計の黄金比率とは、家計の費用別に理想的な支出の割合を示したものです。住居費は25%、食費は15%というように、パーセンテージで表されています。

月の収入が40万円の家庭を黄金比率で計算してみると、次のようになります

  • 住居費は10万円(40万円×25%)
  • 食費は6万円(40万円×15%)

このように、各費用の理想の金額がわかるので、現在の家計支出がどのような状態にあるのかを客観的に判断できるのです。黄金比率から大きくズレている項目は、見直す必要があるということですね。

家計簿を付けている人は赤字か黒字がわかりやすい

家計簿をつけているという人も多いのではないでしょうか。家計簿では、月の支出合計を計算して、黒字なのか赤字なのかを知ることができます。しかし、赤字になった原因を一目で見つけるのは難しいかもしれません。ですから、赤字解消のために節約したいのに、どこから改善すべきかわからないという事態に陥りがちです。

そこで黄金比率を活用すると、理想の金額よりも高いのか、それとも現状のままでよいのか、一目瞭然になります。黄金比率を上回っている費用を優先的に改善していけば、赤字解消はもちろん、貯金もできますよ。

黄金比率はあくまで目安

ただし、家計の黄金比率はあくまでも目安の割合です。完璧に黄金比率に合わせようとすると、無理が生じることもあります。各家庭によって、家族構成や生活スタイル、居住地区などが異なるからです。

夫婦2人の世帯もあれば、子どもが複数いる世帯もあり、子どもの有無によっても必要な費用には違いが出てきますよね。また、地方か都市部かによっても、物価や家賃が大きく変わります。

黄金比率は、必ずしもすべての家庭に当てはまるとは限りません。基本の割合として参考にしたうえで、各家庭に合わせて調整する必要があります。

貯金ができる家計の黄金比率

黄金比の図

費用別の黄金比率と費用内容は、以下の通りです。あなたの家庭の収入を黄金比率に当てはめて、具体的な金額を算出してみましょう。

理想的な家計の黄金比率

種類 割合 内容
住居費 25% 家賃
食費 15% 外食費も含む
水道光熱費 6% 水道、電気、ガス
通信費 5% 固定電話、携帯電話、インターネットプロバイダー料金、NHK受信料など
小遣い 8% 夫婦・子どもの小遣い
預貯金 8% 普通預金、定期預金
生命保険料 4% 死亡保険、医療保険
日用品 2% 洗剤、トイレットペーパー、キッチン用品など
医療費 1% 通院費、処方薬、市販医薬品など
教育費 4% 幼稚園・保育園料、習い事、学費など
交通費 2% 通勤・通学定期代、ガソリン代など
被服費 2% 洋服、帽子、靴など
交際費 2% ご祝儀、慶弔費、会食代など
娯楽費 2% 旅行代、映画代、趣味費用など
嗜好品 1% タバコ、お酒
その他 3% 美容院代、ペット関連費など

家計の黄金比率の見直し方法

女性の生活設計

家計の現状を見直すために、黄金比率に当てはめて実際の金額を算出してみましょう。手順としては、「何にいくら使ったか」を書き出してから、「何にいくら使って良いか」を算出していきます。

家計の内訳をノートに書き出す

まずは、「何にいくら使ったか」家計の内訳をノートに書き出します。内訳がざっくりわかる程度でよいので、神経質にならなくても大丈夫ですよ。

先にご紹介した黄金比率と費用内容の項目を参考にして、カテゴリー別に書き出してみてください。家計の現状を把握して、どのようなお金の使い方をしているのか、特徴的な傾向に気づくことが大切です。

自分の給料に黄金比率に当てはめて算出する

家計の内訳をノートに書き出したら、次は「何にいくら使って良いか」という予算を組み立てます。 月収(手取り額)を黄金比率に当てはめて算出してみましょう。

黄金比率に比べて、極端に割合が大きくなっている費用はありませんか?各費用の割合を黄金比率に近づけることができれば、無駄な支出が減って、結果として貯金も増えていきます。

家計の黄金比率の調整のコツ

家計簿をつける母親

黄金比率に当てはめてみて、赤字が多かった場合の調整の仕方、節約のコツを紹介します。

突発的な赤字は気にしない

赤字の内容が、その月だけの突発的なものであった場合は、あまり気にしなくてもよいです。例えば、ケガをして入院したため医療費の割合が増えた、結婚式が2つも重なったため交際費(ご祝儀代)が余計にかかった、というケースです。

このような費用は、節約なんてできませんよね。しかし、毎月発生する費用ではないので、他でカバーできます。突発的な費用に備えて、あらかじめ貯金しておけばよいのです。例えば、夫婦のみの世帯であれば、教育費4%は発生しないので貯金に回せます。

固定費をどれだけ抑えるかが大事

節約効果が高いのは、水道光熱費や通信費、保険料といった固定費です。家計のうち固定費が占める割合は大きく、この費用を削減できれば月々の支払いはぐっと抑えられます。

携帯電話を格安スマホに変えたり、電気・ガス代が安い事業者に切り替えたり、保険の見直しをしたりなど、固定費を節約できる手段がないか考えてみましょう。

また、収入から支出を引いた残りを貯金するのではなく、先に貯金する分を確保してから残りを家計に回すのもおすすめです。毎月決まった金額を確実に貯金できますし、予算内で何とかしてやりくりする習慣も身につきます。

家計を黄金比率にする際の注意点

貯蓄の統計

黄金比率に完全に一致させることが、目的ではありません。あくまでも黄金比率は、理想の指標です。黄金比率に当てはめてみることで、どこに費用がかかりすぎているのかを知り、理想の比率を目指して調整していくことが重要なのです。比率にとらわれ過ぎてしまうと、楽しみながら貯金ができなくなってしまいます。

また、各家庭の生活スタイルによって、重視したい費用も異なるでしょう。あなたの家庭にとってベストな配分を導き出して、黄金比率を柔軟にアレンジしてみてください。

また、月々の目安である黄金比率には、特別費が含まれていません。特別費とは、毎月ではなくたまに発生する支出のことです。家具や家電を買い直したり、年末年始に帰省する費用だったり、毎月の支出には出てこない出費です。

これらを黄金比率に当てはめようとすると、当然無理がありますよね。大前提として、黄金比率は毎月の支出を見直すためのものであると理解しておきましょう。

まとめ

あなたの家計の支出を黄金比率に当てはめることで、理想の割合からどの程度のズレているのかを客観的に判断することができます。

あなたの家庭に合わせて調整を加えながら、あなたなりの黄金比率を作り上げていきましょう。固定費を見直したり、貯金する分を先に確保したりして、無理のない範囲で貯金を増やしていってくださいね。