目次
運転手の何気ない油断が不幸を招く交通事故に発展…!
毎年、日本全国で多くの交通事故が引き起こされています。調査結果によると、令和3年の交通事故件数は前年までの件数に比べると減少傾向に転じたものの、1年間で30万件以上の交通事故が発生したとのことです。
また、その交通事故の中で2000人以上の死亡者が出ており、負傷者は36万人に上っています。減少傾向にあるとはいえ、この数は少ないとは言えません。
歩行者や自転車側の不注意もありますが、やはり自動車やトラックなどの大型機械を操作している運転手側の何気ない油断が事故を招いている事例が非常に多く見受けられます。
前述した通り、交通事故によっては不幸が重なってしまい、死亡者が出る大事故に発展するケースも報告されているため、車を運転している以上、常に緊張感を持って操作しなければなりません。
交通事故に発展する『絶対NG行為』5選
では、ドライバーのどのような行為や油断が交通事故に発展しやすいのでしょうか。事故によってさまざまな原因が確認されていますが、ここではよく確認されている交通事故の原因となりやすい『絶対NG行為』を紹介します。
1.直線だからと油断してよそ見する
見通しの悪い道路で交通事故が起きやすいことは多くの人に知られています。しかし、その反面、見通しの良い道路は多くの運転手が油断しやすい場所です。それゆえに直線だからと油断し、ついよそ見してしまったために交通事故が起きる事例は多く報告されています。
見通しの良い直線道路で対向車や歩行者がいないからと、ついスマホを覗き見してしまったり、音楽の音量を操作したり、カーナビを操作したり…。
すぐに終わるからとほんの少しよそ見した隙に前方の状況が一変し、交通事故に発展してしまうケースは非常に多いので注意しましょう。
2.「少しだけ」と速度を上げてしまう
こちらも見通しの良い道路や直線道路、そして通り慣れた道路を運転している際にやりがちなNG行為です。「慣れているから」「見通しがいいから」と少しだけ速度を上げてしまう行為は、意外とスピードが上がりすぎてしまい、コントロールできなくなるケースが多いです。
特に長い期間、運転し慣れている運転手によく見られる交通事故原因なので、慣れているから、自分なら大丈夫といった根拠のない自信で速度を必要以上に上げることはやめましょう。
3.運転姿勢が悪く操作がいい加減になっている
皆さんは自分の運転時の姿勢が良いと自信を持って断言できますか。運転している最中に窮屈さを感じないようリラックスできる程度のゆとりを持たせてしまうドライバーをよく見かけます。
しかし、運転姿勢が悪いと運転中の視界や操作感覚にも悪影響を及ぼします。実際、交通事故を起こしたドライバーの中には、座席ポジションが悪い人が多く見受けられたとの報告もあります。
運転姿勢が悪く、操作がいい加減になってしまうことで交通事故が起こりやすくなっているので、必ず運転手は運転座席のポジショニングも正しく確認しましょう。
4.相手の運転手に期待しすぎてしまう
前方にいる車や前方を横切ろうとしている車の運転手に対して「急に止まることはないだろう」「この状況ならきっと停まってくれるだろう」という過剰な期待を抱いてはいけません。
このような期待は、相手の運転手も同じように思っていることが多く、その結果、お互いが譲らず交通事故に発展してしまうケースが後を絶たないからです。
必ず自分が運転のルールを責任を持って守るという意識を持ち、「相手が〜してくれるはず」という期待は捨てて、自分が対応できるように考えておきましょう。
5.定期的に車検を受けない
車検は1〜2年ごとに受けることが推奨されています。これは車体に問題がないか調べることで、事故につながるトラブルを改善し、未然に事故を防ごうという意味もあります。
しかし、ドライバーの中には車を持っていくのが面倒臭い、時間がない、お金がもったいないなどの理由から、車検をおろそかにしてしまう人がいます。
きちんと定期的に車検を受けなければ、いざ車に異常があっても気付くことができず、運転中にトラブルが発生してしまう恐れがあります。必ずメーカーや保険会社からの指示に従い、定期的に車検を受けるようにしましょう。
交通事故を起こさないために運転手が気をつけるべきこと
交通事故を起こさないためには、車を運転する人が改めて運転に大事な基礎的なルールを再確認する必要があります。基本的な運転ルールはもちろん、以下の注意点も改めて見直してください。
- 運転時の姿勢や座席のポジションを正す
- 直線であっても速度の上げ過ぎは禁物
- 運転中は短時間でもよそ見をしない
- 何か作業や操作をしながら運転しない
- 道案内はカーナビやスマホではなく助手席にいる人に頼む
- 長時間の連続運転は避けて1〜2時間に1回は必ず休憩を挟む
- 歩行者優先であることを再確認し前方を注視する
- 「相手が止まってくれるはず」などの思い込みは抱かない
- 定期的に車の安全点検を行う
車の運転は、慣れてくるとどうしても油断しがちになります。慣れてきたな、と思ったその瞬間こそが危険です。
初心者ドライバーさんはもちろん、長年運転しているベテランドライバーさんも改めて運転のルールや注意点を確認してください。
些細な油断が命取りに…運転中は常に緊張感を持って
いかがでしたか。運転中は、些細な油断が交通事故につながり、最悪の場合、命を落としてしまう危険性もあります。車という死亡事故を招く危険性のある機器を操作している自覚を持ち、運転中は常に緊張感を持ちましょう。