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『箸渡し』はマナー違反!
箸渡しとは、箸同士でものを渡す行為です。食事のときにすべきではない行為として知られており、うっかり行ってしまうとマナー違反になります。基本的な箸の使い方を学ぶ子どもの頃の段階で、箸渡しはマナー違反と親などから教わっている人が多いのではないでしょうか?
では、なぜ箸渡しがマナー違反になってしまうのか、その理由をチェックしてみましょう。
『箸渡し』 絶対ダメと言われている理由とは?
箸渡しを行うべきではない理由は、以下のものが挙げられます。
お葬式のとき、遺骨を骨壺に収めるときに使う作法だから
箸渡しを行うのは、ご遺体を火葬した後に残った遺骨を回収ときにです。遺骨を骨壺に移す際、箸渡しで遺骨を運びます。日本特有の風習なので、海外から来た人は悪気なく箸渡しをしてしまうこともあります。
箸渡しを行うことで、亡くなった人が三途の川を渡れるようにという願いが込められているので、お骨を拾うときのみ使える箸の使い方です。一種の儀式ともいえるので、食事のときや遊び半分で行ってよいものではありません。
葬儀で行うことを、日常生活の中に取り入れることは、基本的にタブー
箸渡しはもちろん、葬儀で行うことを日常生活の中に取り入れることは、基本的にタブーとされています。お膳に箸を突き刺す仏膳も、日常生活ですべきではない行動です。冗談でやってしまう人もいるかもしれませんが、子どもならまだしも大人は絶対すべきではありません。
葬儀の真似事や、葬儀をにおわせる行動や行為そのものを日常生活の中で行うのは、基本的にタブーです。
具体的な箸渡しの方法
具体的な箸渡しの方法は、以下の通りです。
- 長い箸専用のを用いて、遺骨を拾う
- 一人が遺骨を拾い上げ、もう一人に箸で遺骨を持ち上げて渡す
- 渡された遺骨を、もう一人が箸で受け取って骨壺の中に収める
まだ火葬後の箸渡しに参加したことがない人は、大人のマナーとして心得ておきましょう。地域によって箸渡しの作法は異なっているので、葬儀があった場所のマナーに従って、箸渡しを行ってください。
そのほかに注意すべきお箸のマナー
箸渡し以外で注意すべきお箸のマナーは、以下の通りです。
- 握り箸…箸を握って持っている
- ばってん箸…箸の中央がクロスしているなど
箸の持ち方には、主に上記のようなマナー違反の握り方があります。そのほかにも、料理を食べるときにすべきではないお箸のマナーがたくさんあるので、格式高い和食店に出向く前に基本的なお箸のマナーを身に着けておきましょう。
お箸のマナーをしっかりと身に着け、タブーとされている行為を避けることで、食事がより一層楽しく美味しき食べやすくなります。
まとめ
箸渡しは、お葬式を連想させるNGな箸の使い方です。このほかにも多数あるお箸のNGな使用方法を把握し、基本的なお箸の守るべきマナーを見つけ出しましょう