冷蔵庫に入れるべきではない『野菜』5選!時期による保存方法の違いも

トマトやジャガイモなどの野菜

野菜は適温で保存することで長持ちします。そのため、すべての野菜を冷蔵庫で保存すれば良いわけではありません。野菜によっては、冷蔵庫で保存してしまうと冷え過ぎてしまい、かえって傷みを早めてしまう恐れがあるのです。今回は、そんな冷蔵庫に入れるべきではない野菜を紹介します。

すべての野菜を冷蔵庫で保存すればいいわけではない!

野菜室の野菜

野菜を購入し持ち帰った後、皆さんはどこに保存していますか。「とりあえずすべての野菜を冷蔵庫に入れている」という方も少なくないと思います。

しかし、野菜はそれぞれ適温が異なります。冷蔵庫は、冷蔵室が2〜5℃、チルド室が0℃、冷凍室が-20〜-18℃、そして野菜室が5〜9℃に設定されていることが多く、場所によって適した温度環境にそれぞれの野菜を保存することが長持ちの秘訣です。

適温が高い野菜は冷蔵庫に入れてしまうと、低温障害を引き起こし、早くに傷んでしまう恐れがあります。そのため、必ずしもすべての野菜を冷蔵庫に入れれば良いというわけではないのです。

冷蔵庫に入れるべきではない『野菜』5選

野菜室の野菜

では、どのような野菜は冷蔵庫に入れるべきではないのでしょうか。ここでは、冷蔵庫に入れるべきではない『野菜』とその理由、さらに正しい保存方法を紹介します。

1.じゃがいも

じゃがいもは常温保存している人が多いと思います。実際、じゃがいもの保存環境として適しているのは、10℃前後と言われているため、冷蔵庫の中に入れてしまうと品質が劣化してしまう恐れがあります。

したがって、基本的にじゃがいもは、新聞紙やキッチンペーパーなどで1個ずつ包み、直射日光の当たらない風通しの良い場所で常温保存する方法がおすすめです。

ただし、夏場は室温が急激に上がるため、同じく新聞紙などで1個ずつ包んだ後、ポリ袋やジッパー付きの保存袋などに入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

2.玉ねぎ

玉ねぎの保存環境として適した温度は、1〜5℃といわれています。しかし、湿気に弱い野菜なので、冷蔵庫内で保存してしまうと質が悪くなってしまい、早々に傷んでしまう恐れがあります。

したがって、玉ねぎも直射日光の当たらない風通しの良い場所で常温保存する方法が適切です。ネットやストッキングに入れて吊るして保存したり、1つずつ新聞紙などに包み、段ボール箱に入れて保存する方法がおすすめです。

ただし、夏場は室温が一気に上がるため、新聞紙などに包んだ後、ポリ袋やジッパー付きの保存袋などに入れて、冷蔵庫で保存します。また、寒い地域の冬場は室温が一気に下がる恐れがあるため、こちらも冷蔵庫のほうが適していることが多いです。

3.さつまいも

さつまいもの適切な保存環境は、13〜16度、湿度は90%以上と言われています。そのため、基本的には常温保存で問題ありません。

1本ずつ新聞紙などに包んだ後、紙袋や麻袋、あるいは段ボールに入れて保存します。直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管しましょう。

夏に入り、室温が20℃を超えたあたりから野菜室に移動させます。こちらも新聞紙に包んださつまいもをポリ袋などに入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。

4.里芋

里芋の最適な保存環境は、7〜10℃、湿度は85〜95%と言われています。そのため、基本的にはキッチンペーパーなどに包み、風通しの良い場所で常温保存する方法が好ましいです。

もしも里芋に泥がついた状態であれば、泥がついたまま保存することで、より鮮度を長く保つことができます。

ただし、夏場は非常に暑くなるため、泥を綺麗に落としてから完全に乾かし、その後、キッチンペーパーで包み、ポリ袋などに入れて野菜室で保存します。冷蔵室で保存してしまうと低温障害を引き起こす恐れがあるので注意しましょう。

5.トマト

トマトは適温が15〜25℃と他の野菜に比べて高めです。そのため、冷蔵庫に入れて保存してしまうと、低温障害を引き起こしたり、追熟を妨げてしまったりします。

トマトは1個ずつキッチンペーパーで包み、重ならないようにポリ袋に並べて入れます。ヘタを下にした状態で、直射日光の当たらない風通しの良い場所で常温保存しましょう。

夏場はポリ袋に入れた状態でヘタを下にし、野菜室で保存します。冷蔵室では寒すぎるので、必ず野菜室で保存するようにしましょう。

保存の適温が高い野菜は基本的に常温で保存しよう

いかがでしたか。保存の適温が高い野菜は、冷蔵庫に入れてしまうと寒さから低温障害や品質劣化を招く恐れがあります。基本的には常温で保存し、夏場のみ冷蔵庫の野菜室を利用して保存しましょう。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る