お盆の期間にやってはいけない『5つのタブー』NGとされている理由と正しい過ごし方

お盆に飾るナスとキュウリの精霊馬

毎年8月の半ばにやってくる『お盆』は、ご先祖様をお迎えする期間として、日本人ならば誰しもがご存知だと思います。しかし、意外と「なんとなく」で過ごしている方も多いのでは?そこで今回は、お盆期間の正しい過ごし方やタブー行為を紹介します。

毎年8月13日〜16日の4日間は『お盆』の期間

ほおずきとうちわ

日本では、毎年8月13日〜16日の4日間をご先祖様をお迎えする『お盆』の期間として、広く認知されています。地方によって風習が異なることはありますが、古来より同じような過ごし方が受け継がれています。

そんなお盆の期間には、ご先祖様をお迎えするための準備に取り掛かったり、ご先祖様をお迎えした際の過ごし方を意識することが大切です。

自分たちを守ってくれているご先祖様への日頃の感謝を込めて迎える準備をし、あの世に戻った後の幸せを祈りながらお見送りする気持ちを忘れずに持ちましょう。

お盆の期間にやってはいけない『5つのタブー』

お盆の期間はご先祖様をお迎えする期間でもあり、同時に「地獄の釜の蓋も開く」と昔から言い伝えられている期間でもあります。そのため、古来よりタブー視されている行為がいくつかあることを知っておきましょう。

1.海や川に入る

水辺は三途の川につながる場所、最も近い場所と昔から考えられてきました。また、お盆の期間は多くのご先祖様が帰ってくる時期でもあるため、あの世と現世の境界線が曖昧になっているとも言われています。

したがって、海や川に入ってしまうと水の中に引き摺り込まれてしまい、水難事故に遭ってしまうと考えられタブー視されてきました。

実際に、この時期は海でクラゲが大量発生したり、気候によって高波が発生したりと海難事故が多発しやすい時期でもあります。お盆の期間はこうした事故にも注意し、ご先祖様をお迎えすることに注力した方が良いでしょう。

2.釣りをする

お盆は仏教に則って行われる行事です。仏教では、殺生がタブー視されているため、お盆の期間に殺生につながる行為は厳禁と考えられています。

日本は海で囲まれた国なので釣りを嗜む人は多くいますが、釣りは魚を釣り上げて食べるという一連の流れが殺生行為につながるため、お盆の期間はするべきではないと言われています。

3.虫取りをして遊ぶ

虫取りも生きているものを捕獲するという行為なので、殺生行為に値すると考えられています。この時期は、実家に帰省して楽しむお子様も多いと思いますが、仏教のタブー行為を考えると虫取りは控えた方が良いかもしれません。

4.お祝い事を執り行う

お盆時期はご先祖様をお迎えする期間、すなわち霊を供養する期間であるため、お祝い事は避けるべきと考えられています。具体的には以下のような催し事は避けましょう。

  • 入籍
  • 結婚式

現在は気にしない方も多くいますが、ご年配の方々の中にはこうした風習を重視する方も多くいます。「この時期に結婚式を挙げるの?」と顰蹙を買ってしまうこともあるので気をつけましょう。

5.引っ越し

お盆の時期に引っ越ししてしまうと、帰ってくるはずのご先祖様が帰る場所を失ってしまい、無事にお迎えすることができないと考えられています。そのため、引っ越しもお盆の時期に行うことはタブー視されているのです。

なるべくお盆の時期は無事にご先祖様が辿り着けるよう意識し、引っ越しはこの期間を避けて行いましょう。

改めて考えよう!お盆の正しい過ごし方

お盆提灯

お盆の期間はどのように過ごすべきかご存知でしょうか。「なんとなく」で曖昧にご先祖様をお迎えする形をとっている方も多いと思います。

昔からお盆の時期は以下のようなスケジュールと過ごし方で、ご先祖様をお迎えするべきと考えられています。

  • 8月13日(迎え火):玄関先で焙烙というお皿に「おがら」を入れて火を灯す
  • 8月14日〜15日:ご先祖様を迎えるためにお墓参りや法要を行う
  • 8月16日:最後の御供物やお参りをし、送り火を焚いてお送りする

地方やご家庭によって受け継がれている風習が多少異なることがありますが、基本的にはお盆の前にご先祖様をお迎えする準備を行い、13日にお迎えし、14〜15日にお墓参りや法要、そして最終日にお見送りするスケジュールが一般的です。

その他の注意点として、できる限り騒々しい過ごし方は避け、ゆっくりと落ち着いた気持ちでご先祖様をお迎えすることが好ましいと言われています。

お盆の期間はご先祖様をお迎えすることに尽力しよう

いかがでしたか。お盆の期間は私たちを見守ってくれているご先祖様をお迎えし、日頃の感謝の気持ちやあの世で幸せに暮らしてもらうことを祈る気持ちが大切です。タブー行為に気をつけ、ご先祖様を心からお迎えしましょう。

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