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配偶者との関係が悪化…離婚するべきか迷う人は多い
昔から仲が冷え切った関係の夫婦は数多くいました。しかし、近年は離婚に踏み切る夫婦も多く、配偶者との関係が悪化したことで「離婚しようか迷う」との声も多く聞こえます。
しかし、実際には金銭的な問題や子どものこと、そして「自分が我慢すれば…」という考えから離婚という選択肢を捨てる人も多いでしょう。
しかし、「ある特徴」が見える夫婦は、このまま夫婦関係を続けていても仲が良好になることはなく、むしろ悪化してしまったり子どもに悪影響を与えてしまう恐れがあります。より被害が拡大する前に、離婚に踏み切るという選択をとった方が良いこともあるのです。
『離婚した方がいい夫婦』の特徴5つ
では、どのような夫婦は離婚を選択するべきなのでしょうか。ここでは『離婚した方がいい夫婦』によく見られる共通の特徴を5つ紹介します。1つでも当てはまっていたら、夫婦仲を改善する努力をしたり、離婚への準備を少しずつ進めるなど行動を起こしましょう。
1.浮気や不倫を繰り返す
パートナーのどちらかが浮気や不倫を繰り返している場合、今後浮気癖が直る見込みはないでしょう。すでに浮気や不倫を繰り返している時点で、バレた時に反省の言葉を述べていても「悪いことをした」という自覚はあまりありません。
もしも浮気や不倫を見て見ぬ振りができない、配偶者が不倫していることで心身に悪影響が及んでいるという場合は離婚を選択すべきでしょう。
2.DVやモラハラが垣間見える
身体的暴力だけでなく、精神的な暴力(モラハラ)が垣間見える場合も、早い段階で手を打った方が受ける被害を少なく済ませることができます。
身体的な暴力は論外ですが、心理的に傷を負わせてくるモラハラな言動は、後々被害者に大きな傷跡を残す恐れがあります。
- 人格を否定してくる
- 長期間、無視するような態度をとる
- 子どもを盾にとって脅迫してくる
- 行動を厳しく監視し罵ってくる
- 生活費を渡してくれないなど経済的に圧迫する
- 嫌がっているのに性行為を強行してくる
このような行為が見える場合は、すでにモラハラの域に達しています。被害に遭っているパートナー側の精神をこれ以上蝕む前に、離婚や別居の選択をするべきでしょう。
3.浪費癖など金銭面に問題がある
浪費癖が直らなかったり、ギャンブルに依存していたりと金銭的に問題がある場合は、家計を圧迫したり、最悪の場合、他人から勝手に借金をしてしまったりとあらゆるトラブルが生じます。
夫婦である以上、こうしたトラブルは問題を起こしていないパートナーにも災難として降りかかる危険性があるため、自分のこれからの人生や子どもの人生を考えて、夫婦関係を解消した方が身のためでしょう。
4.配偶者と同じ空間にいると心身に悪影響が出る
目に見えるDVやモラハラをされているとは思わないけれど、なんとなく配偶者と同じ空間にいると心身に悪影響が出ている…と感じる人は、無意識のうちに結婚生活に大きなストレスを感じています。
相手のモラハラ的な言動に気付いていないケースもありますが、基本的には相手との価値観や考え方が合わない、なんとなく肌に合わないなど、相性が悪い可能性が考えられます。
このような結婚生活を今後数十年、死ぬまで続けるのはお互いにとっても良くありません。うつ病や身体的な体調不良が悪化する前に離婚するか、まずは夫婦カウンセリングを受けるなど対策を打つべきでしょう。
5.子どもにとって悪い環境であると感じる
子どもに暴力や暴言を振るう配偶者はもちろんのこと、夫婦関係が悪く毎日喧嘩ばかりしているなど、子どもにとって家庭環境が悪影響を及ぼしていると感じる場合も、離婚を考えるべきでしょう。
今後、子どもの将来はとても長く、そして人生を歩む上で重要な時期に入ります。その時期に夫婦仲の悪さや配偶者によるDV・モラハラなどがあっては、成長過程で大きな悪影響を与えることは間違いありません。
まずは配偶者と話し合い、子どもを連れて別居することを選択するのも1つの手段でしょう。話し合いが難しいようならば、代理人や弁護士を立てて間に入ってもらってください。
離婚の際にトラブルを避けるためにすべきことは?
離婚時は、あらゆるトラブルが起きるケースが非常に多いです。そのため、なるべくトラブルを回避するために、事前に必要な対策を理解し、少しずつ準備を進めておくことをお勧めします。
- 離婚を専門に扱う弁護士に相談
- 希望の離婚条件を事前に考えておく
- 話し合いは感情的にならず冷静さを保って
- 別居に関しては配偶者の承諾を得てから行う
- 不倫やDVの証拠を映像や写真、録音で記録しておく
- 暴力を受けた場合は医師の診断書をもらう
- 配偶者名義の財産(預金通帳のコピー、給与明細、不動産登記簿謄本証券口座の明細、保険の証券)を把握し証拠をとっておく
- 離婚の取り決めは『公正証書』を締結する
離婚を決意したら、まずは離婚を専門に扱う弁護士に相談するのが最も確実です。状況に応じて希望の離婚条件を考えつつ、必要な証拠などを揃えていきます。
不倫の場合は、相手と不貞関係を持っている証拠を揃えるだけでなく、不倫前は夫婦関係が良好だったことを示す証拠(家族写真や夫婦写真など)を用意しておくと、よりスムーズに話し合いや調停が進みます。
また、離婚時には離婚公正証書を作り、「強制執行認諾文言※」を記載しておきましょう。金額の支払いが発生した場合、相手がその場では応じてもきちんと約束を守らない事例は多々あります。不払いが生じた際、直ちに強制執行を申し立てられるよう対策しておくのです。
離婚を決意したらトラブル回避のため下準備を念入りに行って
一度は愛し合った仲だからと、無理に夫婦関係を続けていても、夫婦の状況によっては悪化の一途を辿ってしまう場合もあります。
それならば、金銭的な問題や子どもの問題などを含めて考慮し、早めに離婚の準備を着々と進めた方が親子にとって最善の選択となることもあることを覚えておきましょう。