日本人女性の未婚率ってどれくらい?年代別の比較や”生涯未婚率”とは?

部屋でビールを飲む女性

近年の国勢調査によると、日本人の未婚率が一気に急増していると言います。さまざまな幸せの形が推奨されているとはいえ、未婚率が一気に上昇してしまうと、日本の将来に不安が懸念される点も…。今回は日本人女性の未婚率やその理由について解説します。

国勢調査で日本人の生涯未婚率が年々上昇していることが発覚

ソファでくつろぐ女性

近年、「おひとり様」というワードがさまざまなところで飛び交うほど、一人で過ごす楽しさを満喫している女性を多く見かけます。とてもイキイキとしていて「人生を謳歌しているな」と感じることがあります。

実は、最新の国勢調査によると、日本人の生涯未婚率が年々上昇していることが発覚したのです!生涯未婚率とは、50歳を節目として考え、50歳までに一度も結婚したことがない人の割合を指します。

日本人の生涯未婚率が年々上昇している理由として、主に以下の理由が考えられます。

  • 女性の社会進出によって結婚願望が低下
  • 金銭的に余裕がなく結婚に踏み切れない
  • 結婚相手が見つからない(出会いが少ない)
  • 結婚に対する価値観の変化

最近は恋愛に対して多様な考え方が見られるようになりました。そのため、結婚に対する価値観にも大きな変化が訪れ、同性カップルやおひとり様として自由を満喫する生き方なども尊重されています。

また、経済的に金銭格差が発生していることも原因の1つでしょう。そのため、なかなか結婚に踏み切れなかったり、金銭的に余裕がないことでパートナーと仲違いしてしまうなどのりがとうございましたも挙げられます。

さらに、女性の多くが社会進出を果たすようになったことで、結婚に対する憧れや願望が薄くなっているという理由も大きな要因だと考えられています。

結婚しない人が増えると懸念されることとは?

結婚をするかしないかという決断は個人の自由ですし、おひとり様でも自由に人生を謳歌できるというメリットがあります。では、生涯未婚率が上昇すると、どのようなリスクが懸念されるのでしょうか。

  • 少子化が進み将来的に労働力が足りなくなる
  • 結婚や出産に関連した消費が急低下する
  • 将来的に孤独死する人が増加する恐れ

近年、日本で深刻化している少子化に拍車がかかってしまうというリスクが懸念されています。結婚する人が減ることで、出産する女性が減り、必然的に少子化が進んでしまうのです。

すると、結婚や出産に関連した消費が低迷することで、倒産する企業や業績が低迷する企業が増え、経済にも大ダメージを与える恐れがあります。また、少子化に伴い、将来的に労働力が足りなくなることも懸念されています。

さらに、パートナーや子どもがいないことで、将来的に孤独死する人が増えてしまうのではという懸念点が挙げられることもあります。

日本人女性の未婚率はどのくらい?年代別に比較

ブーケとダイヤモンドリング

では、具体的に日本人女性の未婚率はどのくらいなのでしょうか。ここでは年代別に日本人女性の未婚率を確認し、その年代ごとの理由を考えていきましょう。

日本の15歳以上の女性人口に対する未婚率は24.8%

15歳以上の日本人女性の全体人口に対する未婚率は、24.8%という調査結果が出ています。つまり、今や4人に1人の割合で結婚しない人がいるということになります。

ただし、これはあくまで15歳以上の日本人女性を対象にした未婚率です。実際、生涯未婚率は17.8%と少し低下するため、結婚適齢期とされる20代以上を対象に未婚率を調査した場合、日本人女性全体の未婚率は少しだけ上がると予想されます。

10〜20代は9割以上!20代後半に入ると未婚率が低下

ここからは年代別に見ていきましょう。まずは結婚が可能になる15歳から20代の未婚率ですが、こちらはやはり非常に高く、9割以上が未婚という結果が出ています。一昔前に比べると未婚率が圧倒的に上昇していることがわかります。

ただし、20代は前半と後半で未婚率に大きな差が生まれるのが特徴的です。前半は約9割以上の人が未婚という結果が出ていますが、後半に入ると結婚を意識する人が増加傾向にあり、未婚率は61%まで下がります。

一昔前に比べると、やはり20代後半の未婚率は高く感じますが、それでも20代後半に入ると一気に結婚する人が増えるという傾向に変わりはないようです。

今や30代が結婚期のピーク!一気に未婚率が低下

30代に入ると、一気に未婚率が低下します。30代前半に入ると未婚率は34%まで下がり、30代後半に入る頃には約24%と4人に3人が結婚している状況です。

一昔前は20代後半が結婚期のピークと言われていましたが、現在は30代が結婚期のピークである傾向が見られます。女性も社会進出を果たしたことで、20代を謳歌したり仕事に情熱を注いだりし、ある程度「やり切った」と思える1回目のタイミングが30代なのかもしれません。

40代に入ると未婚率の変動が緩やかに

40代に入ると、未婚率の変動は緩やかになります。40代前半では19%、後半に入ると16%と30代後半に比べても未婚率が10%も落ちません。

40代に入ると子どもが欲しいと思っても高齢出産となるため、リスクが高く躊躇してしまったり、これまでおひとり様として過ごしてきたことで、一人で人生を楽しむことに慣れてしまっている、心地よさを感じるという女性が増えるのでしょう。

中には「結婚したいけれど、40代に入っちゃったから出会いは少ない」と諦めてしまう女性もいるようです。

50代になると新たに結婚を考える人が減少する傾向に

50代に入ると、さらに新たに結婚する人は減少する傾向にあります。50代になると未婚率は一桁台に下がりますが、やはり大幅な変動は見られません。

ただし、50代に入ることで老後のことを考え始めるタイミングとなるため、この時期に「最期は1人ではなくパートナーと楽しみたい」と考え始める人も出てくるようです。これにより、結婚する人がちらほらと現れ始めるという結果も出ています。

20代〜30代前半が結婚への絶好タイミング!

日本人女性の未婚率を年代別に見てみると、やはり20代後半から30代にかけて結婚を意識する人が急増する傾向にあります。結婚が幸せの形とは言い切れませんが、素敵なご縁がある方は、ぜひその人との人生を考えてみてもいいかもしれませんね。

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