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マンションの共用部分の汚れ、そのままでいいの?
毎日使うマンションのエレベーターや廊下が汚れていると、嫌な気分になりますよね。「誰も掃除しないなら、自分で掃除しちゃおうかな?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
実は、マンションの共用部分が汚れているのに放置すると、住みやすさや資産価値にも影響します。例えば、共用部分が汚れているマンションは住民の満足度が低くなり、入居者が減ったり売りにくくなったりします。さらに、汚れをそのままにしておくと悪臭や害虫が発生することもあります。
この記事では、共用部分が汚れたときに、多くの人が良かれと思ってやってしまいがちだけど、やってはいけないことを紹介します。
マンションの共用部分が汚れている時のNG行動3つ
共用部分が汚れていると、ついつい自分で何とかしようとしてしまうことがあります。でも、そういった善意の行動がかえってトラブルを招いてしまうこともあるのです。
1. 管理会社に連絡しないで自分で掃除をする
共用部分が汚れているのを見ると、自分できれいにしたくなる気持ちは分かります。でも、勝手に掃除をすると、かえって問題が起きることもあります。
例えば、自宅で使っている洗剤をマンションの廊下の床に使ったら、床が変色したり傷んでしまったりすることがあります。こうなってしまうと、自分がその修理費用を支払わなくてはならなくなるかもしれません。
また、勝手に掃除してしまうと、管理会社や管理組合が本来気づくべき汚れの状態がわからなくなってしまいます。汚れの原因を調べたり、定期清掃の見直しをしたりするためには、その汚れがあったことを知らせる必要があります。
汚れを見つけたら、まずは写真を撮って、管理会社や管理組合に連絡しましょう。
2. 自分のお金で清掃業者を呼んでしまう
管理会社に伝えてもなかなか掃除が進まないと、自分で業者を呼んで掃除してもらおうとする人がいます。でも、これはやめたほうがいいです。
マンションの共用部分の管理は管理会社や管理組合の責任であり、許可なく勝手に業者を呼ぶと管理上の問題になります。さらに、管理会社から許可を得ずに掃除を依頼すると、その費用はあなた自身が払わなければならなくなる可能性があります。
掃除が遅れていると感じたら、再度管理会社や管理組合に問い合わせをしてみましょう。
3. 小さな汚れを全部きれいにして何も報告しない
飲み物をこぼしたり、ちょっとした汚れがあったりすると、すぐにきれいに拭き取ってしまいたくなりますよね。ただ、すべて完璧に掃除してしまい、その汚れを管理会社に知らせないのも問題になることがあります。
小さな汚れだと思っていても、それが建物の設備の問題(例えば、水漏れの初期症状など)である可能性もあります。報告しないで完全に掃除をすると、管理会社がそうしたトラブルに気づけなくなります。その結果、後から大きな問題になるかもしれません。
軽い汚れでも、掃除したあとには必ず「どこにどんな汚れがあったか」を管理会社に報告しましょう。
マンションの共用部分の汚れを見つけたらどうすればいい?
これまでは、マンションの共用部分が汚れているときに「やってはいけないこと」を紹介しました。では、実際に汚れている場合、どう対処すればいいのでしょうか。トラブルを避けてスムーズに解決するための方法を確認しましょう。
汚れを見つけたらまず管理会社に連絡する
共用部分の汚れを見つけたら、最初にやることは管理会社か管理組合に連絡することです。汚れのある場所をスマホで撮影し、写真と一緒に報告すると管理会社にも伝わりやすくなります。
連絡をする際は、場所、日時、どのような汚れかを簡単に伝えるだけで十分です。その後の対応は、管理会社が進めてくれます。
すぐに改善しないときはもう一度連絡する
一度報告したのに全然掃除されないことがありますよね。そういった場合は、遠慮せずもう一度連絡しましょう。何度か連絡を入れることで管理会社が「本当に困っている」と理解し、対応が早くなる場合があります。
連絡するときは、以前連絡した日付と、まだ汚れがあることを具体的に伝えると良いです。
共用部分をきれいに使うために気をつけること
共用部分の汚れを減らすには、住民みんなが少しずつ気をつけることが一番効果があります。難しいことではありません。例えば、廊下で飲み物をこぼしたらすぐにふき取る、ゴミは決まった場所に捨てるなど、ごく簡単なことです。
みんなが少しだけ気をつけることで、共用部分が汚れにくくなりますし、管理会社も清掃をしやすくなります。住民同士が協力して快適なマンション生活を送りましょう。
まとめ
共用部分が汚れていると、毎日の気分も下がってしまいます。でも、一人が良かれと思って動いてしまうと、余計にトラブルが増えてしまいます。
大切なのは、住民同士が協力しあうこと。管理会社や管理組合を動かすのも、住民が協力して声をあげることが一番効果的です。
掃除に関するトラブルは、ひとりで解決するものではなく、マンション全体で共有して解決していくものです。住民同士が話し合える場を定期的に持つことも、きれいなマンションを保つための大事なポイントです。