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間接照明をつけっぱなしにしてしまったときの心配ごと
部屋を落ち着いた雰囲気にしてくれる間接照明ですが、うっかりそのまま寝てしまうこともありますよね。つけっぱなしのままだと、どんなことが起こるのか心配な方もいるでしょう。ここでは、気になるポイントをわかりやすくまとめていきます。
電気代はどれくらいかかるの?
間接照明の電気代は、使用している電球の種類や数によって変わります。一般的にLED電球は省エネですが、複数の照明を同時に使うと電気代が高くなることもあります。以下はLED電球1つあたりの電気代目安です(電気料金を29.8円/kWhとした場合)。
- LED電球(6W)を一晩(8時間)使用:1.4円程度
- LED電球(6W)を1ヶ月(毎日8時間)使用:約43円程度
また、間接照明で複数のライトを組み合わせる場合、例えばテープライト(18W)と小型LEDスポット(4Wを3つ)で合計30Wの場合、月間電気代はおよそ215円となり、単一の電球よりも高くなります。自宅での使用状況に合わせて計算すると、より正確な電気代を把握できます。
電気代の計算方法は以下の通りです。
- 電気代(円)=消費電力(W)÷1000 ×電気料金単価(円/kWh)×使用時間(時間)
この式を使って、自宅の照明の電気代を簡単に計算してみてください。
つけっぱなしは故障や火事の原因になるの?
間接照明をつけっぱなしにすると、以下のようなリスクがあります。
- LED電球:寿命が早くなる(24時間連続使用で4年程度)
- 白熱電球:表面温度が100℃を超えることもあり、火災リスクが高まる
- テープライトなど:虫やほこりが内部に入り、ショートや発煙の危険性が高まる
- 電源部品の劣化:長時間使用により内部の電源部品(コンデンサ)が早く劣化することもある
特に白熱電球や安価なテープライトは安全性の面で注意が必要です。LED照明でもホコリや虫の侵入によるショートを防ぐため、定期的な清掃や防虫対策が必要です。
間接照明が睡眠に与える影響
間接照明は部屋を優しく照らしてくれるので、寝室で使う人も多いです。ただ、間接照明でも、明るさや色の違いで睡眠に影響する場合があります。
明るすぎると睡眠の質が下がる
夜寝るときに部屋が明るすぎると、体内時計に影響するホルモン(メラトニン)の分泌が減ってしまいます。これは間接照明でも同じで、特に白色や青みがかった光は目が覚めやすくなります。睡眠の質を保つためには、部屋を真っ暗にするか、明るさをできるだけ弱くして使うのがポイントです。
睡眠におすすめの明るさと色
睡眠の質を落とさないためには、以下のような間接照明の使い方を心がけましょう。
- 色:オレンジ色や暖色系の光を選ぶ(電球色の3000K前後)
- 明るさ:9ルクス以下(豆電球くらいの薄暗さ)
- 機能:明るさを自由に変えられる調光機能を使う
眠る前のリラックスタイムには、部屋の照明を少しずつ暗くしていくと、睡眠への準備が自然に整います。
間接照明を安全に長く使うためのポイント
間接照明は正しく使えば安全で長持ちします。少しの工夫と注意で照明の寿命を延ばし、トラブルを防ぐことができます。
こまめなオン・オフでLED電球が長持ちする
LED電球は「頻繁にオン・オフすると寿命が短くなる」という誤解がありますが、実際には逆です。LEDはスイッチを何度も切り替えても寿命にはほとんど影響がなく、むしろ熱がこもらないため、定期的に消灯したほうが長く使えます。
ホコリと虫を防ぐ
間接照明の寿命を縮める原因として、ホコリや虫の侵入があります。特に天井や棚の裏側に設置したテープライトやダウンライトは注意が必要です。
- ホコリが溜まると照明が暗くなり、熱も逃げにくくなる
- 虫が入り込むとショートや故障の原因になる
半年に1回は照明を拭き掃除し、防虫パッキンがある照明器具を選ぶと安心です。
光の反射をうまく利用する
間接照明は壁や天井の色や素材によって、部屋の明るさや雰囲気が大きく変わります。白や明るいグレーなどの淡い色の壁なら光がよく反射して、照明を少しのワット数でも効果的に使えます。
一方、暗い色の壁だと光が吸収されやすく、電力を無駄に使ってしまいます。壁や天井の色を工夫するだけで、電気代の節約と快適な明るさを両立できます。
海外ではどうして間接照明をつけっぱなしにするの?
日本では「つけっぱなし=電気代がもったいない」と考える人も多いですが、海外では間接照明をずっと点けている家庭が多いです。これは単なる習慣の違いではなく、暮らしや家のつくりに理由があります。
ヨーロッパ、特に北欧やドイツでは、部屋を明るくしすぎず、リラックスできる穏やかな光で暮らす習慣があります。壁や天井が高く広いため、少ない照明でも光が美しく広がり、十分に明るさを確保できるのです。そのため、間接照明を夜間もつけっぱなしにする家庭が珍しくありません。
またアメリカでも最近は「家で過ごす時間を快適にしたい」という理由で、雰囲気作りを意識した照明が増えています。間接照明を適度な明るさで使えば、目が疲れにくくリラックス効果も高まるため、長時間使用に適しているのです。
間接照明をもっと安全に便利に使う工夫
間接照明は、少しの工夫でさらに安全に便利に使えるようになります。ここでは、役立つポイントを簡単にご紹介します。
タイマーやセンサーを使う
間接照明を消し忘れてしまうことが多い人には、タイマーや人感センサー付きのライトがおすすめです。タイマー機能を使えば、寝る時間や外出するタイミングに自動的に消灯できるため、電気代を節約できるうえ、安心感も得られます。人感センサー付きなら、人が通るときだけ照明がつくので、廊下やトイレの間接照明に最適です。
スマートLEDを活用する
最近は、スマートフォンや音声操作で明るさや色を変えられる「スマートLED」が人気です。スマートLEDなら、寝る前にベッドから動かずに部屋の明かりを調整できます。
また、タイマーやリモート機能も簡単に設定できるため、間接照明の使い方がぐっと便利になります。価格も手頃なものが増えてきたので、一度試してみるとよいでしょう。
まとめ
間接照明は安全で快適な空間作りに役立ちますが、つけっぱなしにする際は小さな工夫が大切です。日本と海外の違いを知ることで、自分のライフスタイルに合った使い方が見えてくるでしょう。また、電球や設置場所の工夫に加えて、最近注目のスマート照明など新しいテクノロジーを取り入れることで、より快適で経済的に間接照明を楽しめます。