目次
アイロン台の代用になる条件
アイロン台を使用する主な目的はしわを伸ばすこと。アイロン台の代用になるために条件があります。
平らでクッション性がある
アイロンの代用はアイロンをかけやすくシワを伸ばすことができる平らな面が必要です。凹凸がある面ですとその凹凸の跡が衣類についてしまいます。
平らな面といってもまっ平らで硬い面よりもクッション性のあるものを下に敷くとアイロンがかけやすくなります。また、ボタンなどに必要以上の熱をかけずにすみます。
アイロンの高熱に耐えられる
アイロンを高熱にすると100℃~200℃を越える熱さになりますので、その熱さに耐えられるものをアイロン台の代用にしましょう。プラスチック素材は熱に弱く、溶けてしまう恐れがあるのでNGです。
ただし、耐熱性は必要ですが熱が伝わりやすい材質(金属性の板など)のものは逆に熱を上げて衣類がコゲたり火傷をする可能性がありますので注意しましょう。
安定感がある
不安定なものをアイロン台の代わりにしてしまうと、うまくアイロンをかけることができません。台を倒してしまったり火傷をしたりと思わぬ事故に繋がる可能性もあるため、アイロン台の代用品は安定感があるものを使用しましょう。
耐水性がある
アイロンのスチーム機能を使ってシワを伸ばしたい場合は、アイロン台の代わりのものに耐水性があるか確認してください。段ボールのような紙製のものはスチームを使うと濡れてボロボロになってしまいますので、別のもので代用しましょう。スチーム機能を使わない場合は、紙製でも問題ありません。
《 ポイント 》
- アイロン台代用品は平らでクッション性のある面が必要
- アイロン台代用品は高温に耐えられる素材であること
- アイロン台代用品は使用時の安定感が重要
- スチームを使う場合は耐水性があること
- 金属面は熱が伝わり過ぎてNG。シワの跡が残るため避けること
アイロン台の代用品9選!
アイロン台の代用品として、平らでクッション性や耐熱性があるものをご紹介したいと思います。どれもご家庭にある生活用品ばかりなので、急にアイロンがけが必要な時でも対応できるはずです。
①.バスタオル
アイロン台の代用として、平らな面にバスタオルを2枚~3枚ほど敷き下に熱が伝わらないようにしてアイロンをかけます。バスタオルは一番身近なもので1枚は誰でも持っているものだと思います。
厚手のバスタオルでしたら2枚ほどでもOKですが、薄手のバスタオルは何枚か重ねて厚みを作り下に熱が伝わないよう枚数を調整しましょう。バスタオルをアイロン台の代用にした場合、タオルがずれたりよれたりしないよう注意しましょう。
②.ダンボール
ダンボールはアイロン台の代用として使えます。家にあるダンボールを組み立ててその上でアイロンをかけることができます。ダンボールがつぶれるのが不安な場合は、ダンボールの中にバスタオルなどを詰めてください。
ダンボールは折りたたむことができますし、いつでも捨てることができますので1箱持っていると便利です。使い捨てアイロン台ですね。
③.新聞紙
新聞紙を重ねてできるだけ厚みを作りアイロン台の代用にします。新聞の色が衣類に移らないために束ねた新聞紙の回りにぐるっとバスタオルを巻きます。バスタオルを巻くことで束ねた新聞がずれないようにします。
ビニール紐で新聞紙を縛るとアイロンの熱でビニール紐が溶けることがありますので注意しましょう。バスタオルをまくだけで大丈夫ですが、アイロンをかける際、バスタオルがよれないよう気をつけましょう。
④.布団
布団はクッション性もありアイロン台の代用に適しています。布団の上にバスタオルを敷いてアイロンをかけます。バスタオルを敷かないと布団に薄い茶色の跡がつく可能性があります。
⑤.座布団
座布団が家にある場合は、アイロン台の代用として座布団を使用することをおすすめします。座布団は適度な硬さとクッション性があり、座布団の面はアイロンがけにちょうど良い大きさです。座布団さえあればアイロン台は必要ないかもしれません。
⑥.ベッド
ベッドのマットレスが固めの場合、アイロン台の代用になります。マットレスが柔らかすぎるとアイロンがけで力を入れた際衣類がマットレスに沈んでしまい、よれやシワの原因になりますので注意しましょう。
またシーツなどの上からアイロンをかける場合、アイロンの熱で薄い茶色に変色する可能性がありますので必ずタオルなどを敷いてアイロンがけすることをおすすめします。
⑦.雑誌
雑誌を積み重ね、バスタオルでぐるりと一周巻いてアイロン台の代用にします。雑誌は多ければ多いほど厚みができますのでアイロンをかけやすくなります。
またバスタオルで巻いて雑誌を押さえることで雑誌がズレてよれやシワがつくのを防ぎます。バスタオルで巻いた雑誌の上にさらにバスタオルやタオルを数枚しくことでクッション性を高めることができます。
⑧.テーブル
アイロン台の代用としてまず思いつくのはテーブルだと思います。特にローテーブルはアイロン台の代用として使いやすい高さや大きさです。
テーブルが傷つかないようバスタオルを2枚~3枚敷くなどクッション性のあるものを敷きます。テーブルの耐熱性が不安な方はタオルなどの間に雑誌を挟みましょう。
⑨.アイロンマット
アイロン台は身近なもので代用できますが、急にアイロンをかけることが多い方は市販のアイロンマットをおすすめします。シート状のアイロンマットは断熱性も高くスチームの蒸気で水分を吸収することもありません。一番の魅力はコンパクトにたためることです。
おすすめ!アイロンマット
こちらは山崎実業の「くるくるアイロンマット タワー」です。広げて使うだけのシンプル操作で、アイロン掛けが手軽にできる折り畳み式アイロンマットです。
使用後は巻いてコンパクトに収納可能。サイズは幅72×奥行40×高さ1cmと広めで、大型のシャツやパンツなどもスムーズにアイロンがけできます。
レビューではコンパクトさと使い勝手の良さが高く評価されています。スチームアイロン使用時に置き場所が濡れてしまうデメリットがあるので、水に弱い木製棚の上などでは事前にバスタオルを敷く等の対策が必要です。
セラミックスアイロンマット スタンダードは、セラミックス生地を使用した優れた熱伝導性を誇るアイロンマットです。
立位での作業に適した高さ設計で、使用後は折り畳んで収納可能。サイズは約720×480mm、重量約80g。メタリックグリーンの表面はアルミセラミックスコーティングとシリコン仕上げを施しています。
カスタマーレビューでは、スラックスのテカリ防止や布状態を確認しやすい点が評価されている一方で、使用中のズレや縫製の雑さ、洗濯による品質低下が指摘されているので注意が必要です。
アイロン台の代用品は100均でも購入可能
セリアやダイソーなどの100均でもアイロン台の代用品グッズは購入可能です。100均にあるアイロン台の代用品グッズとしておすすめなのは次の2つです。
- アイロングローブ
- アイロンマット
アイロングローブは鍋つかみのような見た目の商品で、ハンガーにかけた洋服のアイロンがけに使用します。片方の手にアイロングローブをはめ、もう片方の手でアイロンを持って洋服を挟みながらアイロンをかけます。出かける前など急いでいる時にとても便利な商品です。
アイロンマットは床やテーブルに置いて使用し、使い終わったら折りたたみができるのでコンパクトに収納が可能です。たまにしかアイロンを使用しないという方なら、100均の商品でも充分に満足できるでしょう。
アイロン台が要らないハンディタイプのアイロンもおすすめ
最近ではアイロン台が不要のハンディタイプのアイロンも人気です。ハンディタイプのアイロンなら、ハンガーに洋服をかけたままシワ伸ばしをすることができます。
片手でも楽に扱える軽量タイプや、除菌消臭効果があるものまで各メーカーからさまざまな商品が販売されているので、お好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
《 ポイント 》
- バスタオル:2枚~3枚ほど重ねて敷き、下に熱が伝わらないようにして使う。
- ダンボール:組み立ててからその上でアイロンをかける。強度が不安な場合はタオルなどを詰める。
- 新聞紙:必要数重ねて厚みを作る。外側にバスタオルを巻いて使う。
- 布団:アイロンをかける面にバスタオルを敷く。
- 座布団:適度な硬さとクッション性があるのでそのまま代用可能。
- ベッド:固めの場合のみ代用可能。アイロンを当てる場所にはタオルなどを敷く。
- 雑誌:必要な高さまで重ねる。外側にバスタオルを敷いて代用する。
- テーブル:バスタオルを2枚~3枚敷いてその上からアイロンをかける。
- 市販のアイロンマット:断熱性も高くスチームの蒸気で水分を吸収することもないので一番安全
代用品を使う際の注意点
アイロン台の代用品を使用する際は、スチーム機能の影響や代用品そのものへのダメージに注意が必要です。
スチーム機能の蒸気に注意する
アイロン台の代用品で、新聞紙、ダンボール、雑誌など紙製のものは、スチームの水分を紙が吸い取って水分でボロボロになる可能性があります。また水分からインクが染み出て色移りする可能性もありますので注意しましょう。
代用品の傷や変色に注意
アイロンをかける洋服の量や時間によってアイロン台の代用品が熱くなりすぎて傷や変色ができる可能性がありますので、こまめにチェックしましょう。
《 ポイント 》
- 紙製品はスチームで水分を吸いボロボロに
- インクが染み出して色移りの可能性
- 代用品が熱で焦げたり変色したりする可能性があるため確認
アイロンがけのコツ
ここからはアイロンがけのコツをいくつか紹介します。デザインや素材に合わせたアイロンのかけ方を参考にしてください。
あらかじめ服のシワは伸ばしておく
洋服は干す前やアイロンをかける前に、できるだけシワを伸ばしておくようにしましょう。干す前にはパンパンと水を切るようなイメージでシワを伸ばしたり、軽く叩いたりしておくと乾いた時のシワが軽減されます。アイロンをかける直前も、同じようにしてシワを少しでも減らしておくとアイロンがけが楽になりますよ。
霧吹きをかける
アイロンをかける前に霧吹きで衣類の表面を濡らします。熱いアイロンをかけた時にスチーム効果でシワを伸ばしやすくなります。アイロンのスチーム機能と同じですね。霧吹きで湿らせる方法は、シワが良く伸びますので綿のYシャツのアイロンがけにむいています。
襟は裏面からかける
襟のシワを伸ばしきれいに仕上げるコツとして、襟の裏面から、襟の広い部分、襟の先(とがっている部分)の順にアイロンをかけます。
一番のポイントは襟がよれたり変なシワがつかないよう片手で襟をひっぱりながらアイロンをかけます。裏面のアイロンがけが終わったら、襟の表面を同じ要領で襟をひっぱりながら広い面から襟の先に向けてアイロンをかけます。
フリルはスチームがけ
フリルのついている洋服にアイロンをかける場合、フリルに直接アイロンをかけずにアイロンのスチーム機能を使ってフリルの部分にスチームを当て、手でひっぱりながらシワをのばして形を整えます。
かけにくい箇所から始める
アイロンがけをする際は、大きな面からかけるのでは無く、アイロンがけしにくい細かい箇所からアイロンがけを始めて、広い面は最後にかけましょう。
ボタンやカフス、襟など、細かくてアイロンしづらい場所も丁寧にシワを伸ばすときれいに仕上がります。これらはシワが伸びにくい部分でもありますが、アイロンを強く押し当てすぎたり、長く当てすぎると生地が傷んでしまうので注意しましょう。
直線でかける
アイロンがけをする時は、カーブをつけずに直線でかけるようにしましょう。カーブをつけすぎると変なシワやよれができることが多いので、まずは直線でかけてからかける角度を調整しながら仕上げましょう。
ふんわり仕上げにする
ふんわりしたデザインの洋服にアイロンをかける場合はハンガーを使います。ハンガーに洋服をかけてつるしたまま大量のスチームをあててシワを伸ばします。スチームをかけながら手で洋服を軽く引っ張りながらふんわり仕上がるよう調整しましょう。
アイロン台の代用品はバスタオルで保護する
前述のとおり、新聞紙や雑誌、ベッド、座布団などをアイロン台として使用する時には必ずバスタオルをかけてから使うようにしてください。新聞紙や雑誌に直接洋服を乗せてアイロンすると、印刷のインクが洋服に色移りすることも考えられます。
バスタオルを挟んでアイロンをかければ、洋服とアイロン台代わりになっている物の両方を守ることができますよ。
《 ポイント 》
- 干す前にパンパンとシワを伸ばしておく
- アイロンかけ前にスプレーで表面を湿らせる
- 細かい部分・シワ伸びにくい場所からアイロン掛けする
- 襟は表裏両面を引っ張りながら仕上げる
- 代用台の上に必ずタオル等を敷いて保護
まとめ
アイロン台の代用品の基本はクッション性と耐熱性ですので、この2つの条件を満たせば今回ご紹介した方法以外にも色々見つかると思います。試しにお部屋を見渡してみてください。
アイロンの準備は面倒ですので思い立ったときにすぐできるようにしておきたいですね。アイロンの断熱シートは100円ショップでも販売していますのでチェックしてみてください。