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春は不調になりやすい
寒い冬が終わり、温かい日差しが感じられる春は、過ごしやすく気持ちが良いですよね。しかし、気持ちのいい気候とは裏腹に、春は体やメンタルの不調が多く見られる季節です。
なぜ春になると心身共に不調が出やすくなるのでしょうか。
春に不調になる原因
春に体調を崩すのは、きちんと理由があります。
自律神経が乱れやすい
春に不調が出やすくなるのは「自律神経が乱れる」からです。自律神経とは、交感神経と副交感神経という2つの神経がバランスをとることで私たちの体を正常に保ってくれています。
しかし、春は寒暖差や気圧差が激しいため、自律神経の切り替えがうまくいかず乱れてしまうのです。また、日照時間も長くなることで生活リズムが乱れやすく、夜更かしや早朝の目覚めなどで体調を崩しやすくなるのです。
環境の変化が多い
春は最も環境の変化の多い季節です。卒業や入学、就職や転勤などの大きな変化があり、引っ越しで環境がガラッと変わってしまうこともありますよね。そういった環境の変化に気持ちや体が付いていかず、体調を崩してしまいます。
また、近年増加している花粉症の人は、より疲れを感じやすくなっているので特に注意が必要です。
春の不調は対策できる
気温や環境の変化を避けることはできませんが、事前に対策をすることで予防や改善が期待できます。
1.しっかりと睡眠をとる
まずはしっかりと睡眠をとって休むことが大切です。ただ長時間眠るのではなく、質の高い睡眠を心掛けることを意識しましょう。
副交感神経を高めるために、寝る１時間前にはスマホを置き、体を寝る体制にすることで質の高い睡眠になります。また、食事や入浴を寝る直前に行うと寝ているときに負担がかかります。
寝る1～2時間前に済ましておくと、体温が下がり眠りにつきやすい状態になるのです。睡眠の質を高めるために、寝間着や寝具を良いものに替えるのも効果的です。
2.バランスの良い食事
人は食事をして消化することにより、副交感神経を働かせることができます。副交感神経を働かせることでリラックスできるのですが、食事を抜くと交感神経が働き続けてしまい、十分に休むことができません。
なるべく決まった時間にしっかりと食事をとることで体のバランスも整えることができます。もちろん、食事のバランスも重要です。おすすめな栄養素は「タンパク質」「ビタミンⅭ」「ビタミンB群」で、特にタンパク質に含まれる「トリプトファン」は自律神経を安定させる「セロトニン」の原料になるので重要です。
朝昼晩とバランスの良い食事をとることで、自律神経の乱れを防ぐことができるのです。
3.適度な運動
散歩やサイクリングなど、軽い有酸素運動も自律神経を整えるのに効果的です。身体を動かすことでストレスの発散にもなるのでぜひ取り入れたいですね。
運動する時間がなかなか取れないという人は、軽くストレッチをしたり、移動時に階段を使うようにするといった軽めの運動を取り入れるようにしましょう。
デスクワークの方は特に座っている時間が長くなってしまうので、意識的に立ち上がって体をほぐすようにするだけでも違います。
4.体温調節に気を付ける
春は日中暖かくても、朝晩と冷えることが多いです。また、晴れの日と曇りの日でも温度が違ったりしますよね。
寒暖差の激しい春は、衣服で温度調節をすることが大切です。羽織れる上着やマフラー、ブランケットなどを活用して寒さ対策をしましょう。また、急な暑さにも注意が必要です。外出時は脱ぎ着しやすい服装にして、屋内外で温度調節できるように準備できると安心です。
5.お風呂では湯船につかる
暖かい日でも、お風呂ではしっかり湯船につかることが大切です。38～40℃くらいの熱すぎないお湯に、15分前後浸かるようにしましょう。
しっかりと湯船につかることで副交感神経が働き、リラックスすることができます。体の疲れもとれるので、忙しくてもなるべく湯船につかることをおすすめします。
最後に
過ごしやすくなる春は、意外にも心身の不調が出やすい季節でした。食事や睡眠をしっかりとって、疲れやストレスを溜めこまないようにするのが大切です。
自律神経を整えるために、生活も見直していきましょう。
環境の変化も大きく不安になりやすい季節ですが、対策をしっかりして乗り越えていきましょう！
