トイレを流す時の「大」「小」はどう違うの?水道代の比較や使うべきタイミングとは?

トイレのレバー

トイレには、一般的に「大」と「小」2通りの流し方があります。しかし、意外とあまり意識して使い分けていない、とりあえず「大」を使っているなど、正しい使い分けを知らない人も多いです。そこで今回は、トイレを流す時の「大」と「小」の違いを解説します。

トイレのレバー(スイッチ)には「大」「小」がある

トイレのレバー

一般的に、トイレのレバー(またはスイッチ)には「大」と「小」2通りの流し方があります。最近では節水を意識した「ecoモード」が搭載されているトイレもありますが、基本的には大きく2つに分かれるご家庭、あるいは店舗が多いでしょう。

この2通りの流し方は、どのように使い分けるのが正しいかご存じですか。意外と「なんとなくで使い分けている」「とりあえず『大』で流している」「節水を意識して毎回『小』を選んでいる」という方が多いと思います。

実際のところ、トイレのレバー(スイッチ)はどのように使い分けるのが正解なのでしょうか。正しく使い分けていないと、詰まりや異臭の原因となる恐れがあるので注意しましょう。

トイレを流す時の「大」「小」の違いや使い分けを解説

では、トイレを流す時、「大」と「小」はどのように使い分けるべきなのでしょうか。ここでは、トイレレバーの「大」と「小」の違いについて解説していきます。

「大」と「小」では流れる水量が違う

まず基本的な知識として、「大」と「小」では流す時に使われる水量が違います。一般的に「大」では8L、「小」では6Lの水が使われているため、水量に2Lの違いがあります。

もちろん使う水量が違うため、1回流すたびにかかる水道代も変わります。目安として、「大」で流した場合は1回約1.9円、「小」で流した場合は1回約1.4円の水道代がかかります。

そのため、節水を意識しているご家庭では「小」を積極的に使っているという方も多いでしょう。ただし、流す物の量によっては「小」では対応しきれないことも多くあるのでご注意ください。

1ヶ月にかかる水道代を「大」「小」で比較

では、トイレにかかる水道代を1ヶ月に試算して比較してみましょう。平均的な1日のトイレ使用回数は6回といわれています。この情報をもとに計算します。

「大」のみを選んで使っている場合、1回1.9円の水道代が1日に6回、そして30日間かかるため、1ヶ月に1人約340円の水道代がかかることになります。4人家族であれば約1360円ほどになります。

対して、1日1回「大」を使い、他のタイミングでは「小」を選ぶ場合、1回1.9円にその他5回分が1.4円かかる計算となるため、1ヶ月あたり1人約270円です。

つまり、使い分けしているかしていないか比較すると、1ヶ月1人あたり約70円の差がかかる水道代に生まれます。世帯人数が多ければ多いほど、その差は大きく広がるでしょう。

「大」と「小」の正しい使い分け・タイミングを解説

では、「大」と「小」はどのように使い分けるべきなのでしょうか。正しく使い分けていないと、水道代が高くなったり、トラブルの原因となったりするので注意が必要です。

基本的な知識として、「大」は大便を流す時に、「小」は小便を流す時に使用することが想定されています。

ただし、使用するトイレットペーパーの量が多い場合は「大」を使うことが推奨されています。例えば、女性特有の生理期間中などは、どうしても使用するトイレットペーパーの量が多くなりがちです。この時は小便時でも「大」を選ぶなど配慮すると良いでしょう。

無理に「小」を使ってしまうとトラブルを招く原因に!?

トイレのスイッチ

もしも「大」を選ぶべきタイミングで「小」を選んでしまった場合、どのような事態が起きると考えられるのでしょうか。

本来「大」で多くの水量と共に流すべき物が「小」では流れない、あるいはトイレの排水管で停滞してしまったり、便器内で詰まってしまったりするトラブルが懸念されます。

トイレ詰まりはトイレの故障につながったり、長時間トイレが使用できなくなる原因となるため、無理に「小」を使おうとせず、流す物量が多い場合は「大」を選択しましょう。

トイレレバーの「大」「小」は正しく使い分けよう

いかがでしたか。トイレレバーには、「大」と「小」がありますが、正しく使い分けなければ水道代が高額になったり、あるいはトイレ詰まりの原因や汚れの原因となったりします。今回紹介した情報を参考に、ご家庭でもトイレの「大」「小」の使い分けについて考えてみましょう。

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