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販売されている料理の「原価率」とは
スーパーマーケットやコンビニ、外食店などで食べ物を買うとき、販売されている食べ物の原価率が気になることはありますか。
原価率とは、料理の販売価格に対して、売るためにかかったコスト(原価)の割合を出したものです。例えば、200円で販売されている食品を販売するためにかかっているコストが100円の場合、原価率は50%となります。
販売する側としては原価率が低い食べ物を取り扱うことで利益が上がりますが、客目線では「原価率が低い食べ物は損した気分になる」という声を見かけることも多いです。
屋台で提供される食べ物は原価率が低いものが多い
ちなみに、お祭りや屋外イベントなどの屋台で提供される食べ物は、原価率が低い料理が多いといわれています。
わたあめやかき氷、ベビーカステラやイカ焼き、焼きそばなどは、使う材料やテイクアウトのための容器を含めても、販売価格と比較して原価があまりかからず儲けが出やすいよう工夫されているのです。
実は安価で作られている「原価率が低い食べ物」5選
ここでは、飲食店やコンビニ、スーパーのお惣菜コーナーなどで販売されている食べ物の中でも、原価率が低いといわれている食べ物を紹介します。次回から買い物する際に参考にしてください。
1.宅配ピザ
コロナウイルス感染拡大に伴い、宅配ピザの注文数が急増したという話は有名です。そんな宅配ピザは、意外にも原価率が低い食べ物の代表格に挙がります。
メニューが多く使われている材料にもよりますが、その多くが約15%の原価率で作られています。
その理由として、宅配にかかるコスト(人件費や運搬するために必要なバイクなど)が高額なため、利益を上げるためには必然的に原価率を下げる必要があるようです。
2.フライドポテト
コンビニやスーパーマーケット、そして飲食店などでもサイドメニューとして販売されることの多いフライドポテトは、多くの場合、原価率が約20%と低く設定されています。
使われているものは主にじゃがいも、包装紙のみであるため、必要なコストは低いです。しかし、基本的にサイドメニューとしてセット販売されることを考慮し、単品での販売価格を高めに設定している店舗が多く見受けられます。
3.ペペロンチーノ
飲食店やコンビニのお弁当コーナーなどに並ぶことの多いスパゲティ類の中でも、ペペロンチーノは特に人気の高いメニューです。しかし、実はペペロンチーノも原価率が低い食べ物の1つに入ります。
スパゲティの中でも使われる食材が少ないため、原価率は約23%くらいに設定されていることが多いです。一般的には材料に加えて容器のみで販売できるため、ペペロンチーノは原価を下げて利益を上げることができます。
4.ショートケーキ
ケーキの中ではショートケーキが最も原価率が低く、約25〜30%ほどといわれています。ただし、ショートケーキの場合は、使われているいちごの質や生クリームの量で大きく変動するため、必ずしも原価率が低いとは限りません。
しかし、一般的な生クリームの量と普通のイチゴ1個を使ったショートケーキであれば、原価率が低い商品が多い傾向にあります。
これを前提に考えると、コンビニスイーツやスーパーなどで販売されているショートケーキは、原価率が低い商品が多いと考えられるでしょう。
5.餃子
意外と原価率が低い食べ物として餃子が挙がります。餃子は飲食店で提供されることが多いですが、最近では冷凍餃子なども人気が高いです。
餃子は豚肉にキャベツ、小麦粉など使われている材料が少ないため、あまりコストはかかりません。テイクアウト用であれば、そこに容器が、冷凍餃子であれば包装紙が、そして飲食店であればそうした付属品も必要ないため、より原価率を抑えることができます。
飲食店経営を検討している方は原価率を意識するべき!
いかがでしたか。購入する側は原価率が低い食べ物に関しては、可能ならば家で調理することで食費の節約につながります。一方、飲食店経営を検討している方は、原価率を意識してメニューを考案することが利益につながるでしょう。
このように原価率の知識は自分の生活スタイルに合わせて活用できます。知っておくことで、より生活を豊かにするヒントになるかもしれません。