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トイレの蓋の意味は?8つの役割
トイレの蓋は閉めた方がいいとよく言われますが、役割を知らないと外から見えないようにするものとしか認識できません。しかし、実際はトイレの蓋は数多くの役割を果たしています。
古くは臭いや汚れが見えないようにしたり椅子代わりにするという使い方でしたが、現代では椅子としての使用はされなくなりました。代わりに衛生面、安全面でさまざまな機能を発揮しています。
①ウイルスや細菌が広がらないようにする
トイレの水には目に見えないウイルスや細菌が数多く潜んでいます。蓋をしないで水を流すとこれらの菌が周囲に広がってしまい、病気になったり体調を崩したりする原因になってしまいます。
また、目に見えないほどの水しぶきが周囲に撒き散らされるので壁や床に汚いシミなどができる原因にもなるので、蓋をして水を流すと衛生的です。
②小さい子供への安全の配慮
小さい子供は経験が少なくこうしたら危ないという危険予知が充分にできないので、トイレの蓋が開いていると落ちたり手を突っ込んでしまうことがあります。
落ちるのは最悪窒息の危険がありますし、汚水で手が汚れると病気の原因や、周囲を触って汚れが広がっていく原因になるので忘れず蓋を閉めておきましょう。
お子さんがトイレトレーニング中であれば、蓋を閉める習慣も身に付けてもらえば本人や家族の安全を守ることに繋がります。
③物をトイレの中に落とすのを防ぐ
トイレに関するトラブル、アクシデントで特に多いのが物を落として汚れてしまうことです。
落ちる物で挙げられるのはタンクの上に置いてあるトイレットペーパー、胸ポケットやズボンのポケットに入れてあるペンや定期や財布、操作していたスマホなどになっています。どれも後のトラブルに繋がるため必ず取り出さないといけませんが、取りだした物をどうするか途方に暮れてしまうことも多いです。
自分の持ち物の場合は汚れを落としてその後も使わなければなりませんし、スマホの場合は多くは防水機能が無いので故障の原因にもなってしまいます。取り出せないような小さい物が落ちると故障の原因にもなるので、トイレで用を足して立ち上がったら必ず蓋を閉めましょう
④節電・騒音防止
トイレの蓋を閉めると節電にもなります。最近は暖房便座が広く普及していますが、蓋を閉めておくと便座の熱が自動で放熱されるのを防いで電気代を安く抑えることができます。
一回一回は微々たる金額ですが、長い目で見るとそれなりの料金になるので使わない間は蓋を閉めておきたいところです。蓋を閉めておくと騒音を抑えるという効果も期待できます。
トイレの水が流れる音は結構気になるので、騒音トラブルを避けるためにも夜間などは閉めて水を流すと安心です。
⑤co2の排出が削減できる
トイレで電気が使用されていると、温暖化などに影響があるco2が発生すると言われています。トイレで電気が使われる機能は2つあり、便座の暖房機能と水の浄水機能です。蓋を閉めておくことでどちらの機能も節電ができてco2の排出も防げます。
⑥臭いが消えやすい
最近の温水洗浄便座の多くは脱臭機能が付いており、使用中と使用後しばらくの間不快な臭いを脱臭してくれます。この機能がある場合は蓋を閉めておくとより短時間で消臭することができます。
⑦着替えを一時的に置いておける
家の外では想定外のトラブルで服が汚れたりストッキングが伝線することがあります。そんな時には会社や外出先のトイレで着替えをすることになりますが、トイレの蓋があれば着替えを置いておくことができます。
ユニットバスの場合はタオルなどを置くこともできるので、床に衣類を落としたくない、濡らしたくない場合に便利です。
⑧木製便座の蓋なら椅子としても使用できる
最近は頑丈で見栄えがいい木製便座も普及しています。普通のトイレの蓋は壊れやすいため椅子としては使用できませんが、木製なら非常に頑丈なので座っても安心です。木製便座は見た目がオシャレなのでインテリアとしても魅力があります。
トイレの蓋は閉めるべき!
トイレの蓋は閉めないでおくとさまざまなトラブルが発生する可能性があるため、蓋を閉めてから水を流したほうが安心です。
また、会社などではトイレを複数人で使用することになりますが、使用後にトイレの蓋が締まっていると几帳面という印象を抱かれやすくなります。マナー的な意味でも用を足した後に蓋を閉めておくと、周りからの心証がよくなるのでいつも閉めるように心がけたいところです。
トイレの蓋を閉めないでおくとこんなトラブルが!
トイレの蓋にはさまざまな役割があり、蓋を閉めないで使用するとさまざまなトラブルの原因になります。特に衛生面で大きなトラブルが起きるので、蓋を閉めないことで起きる危険やトラブルを把握して重要性を知っていきましょう。
排水管からの臭いが漏れる
トイレを長期間使用しないでいると、底に溜まっている水が蒸発してしまいます。この水は排水管から立ち上る臭いや虫などを防ぐ役割を果たしているため、水が無くなると下水の不快な臭いや虫の死骸に悩まされることになります。
この水は1日に1ミリ水位が下がると言われていますが、夏場は蒸発して水位が下がる速度がさらに早いです。蓋を閉めておけば水の蒸発や臭いがある程度防げるので、長期間家を空ける場合は必ず蓋を閉めておきましょう。
細菌やウイルスが長時間空気中に拡散される
蓋を閉めずにトイレの水を流すと菌が含まれた水が周囲に拡散されますが、その範囲は半径2メートルと言われています。また、空気中に飛び散った菌はすぐには消えず、長期間漂うことになります。
水を流してから90分経った後も菌が検出されるそうなので、病気を防ぐためにも蓋を閉めてから水を流しましょう。
トイレの蓋は風水的に見ても閉めるべき
トイレは風水として見ると邪気が溜まりやすいと言われており、蓋を閉めておくことで邪気が漏れ出すのを防ぐことができます。
これには不浄をつかさどる烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という神が関係しています。この神は大変な綺麗好きですが、トイレは汚れやすいので邪気が溜まりやすく運気が下がってしまうそうです。
トイレの蓋を閉める以外に、
- 換気扇で邪気を追い出す
- 照明を明るくする
- こまめに掃除をして清潔に保つ
などをすることで邪気を遠ざけて運気を上げることができると言われています。
まとめ:トイレの蓋を閉める習慣を身に付けよう
トイレはどうしても不衛生になりやすい場所となっています。菌が体内に入って体調を崩した状態でトイレを使用すると、周りに菌が飛び散って二次被害が起きる原因にもなるため注意が必要です。
トイレの蓋は衛生面以外にも多くの役割を果たしているので、トイレで起きるトラブルや蓋の重要性を把握して清潔で安全な生活を送りましょう。