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幼児期の親からの愛情は成長過程に大きく関係する
皆さんは普段、お子様とどのように接していますか。親子の数だけ違う愛情の注ぎ方があり、お子様の性格や興味を持っていることなどによっても、適した愛情の注ぎ方が変わるでしょう。
幼児期に親からどのくらい愛情を受けたのか、またどのように愛情を注がれていたのか、この親から子どもに与えられた愛情は、成長過程に大きく影響を与えるといわれています。
愛情をたくさん注がれた子どもと愛情不足で育った子どもは、大人になってからそれぞれ共通した特徴を持っており、それが顕著になることで生活にも影響を与えると公表されているのです。
「愛情をたくさん注がれて育った大人」の特徴5選
では、幼児期に愛情をたくさん注がれて育った大人は、どのような共通した特徴を持っているのでしょうか。ここでは愛情をたくさん注がれて育った大人の特徴を紹介します。
1.前向きなポジティブ思考を持つ
愛情をたくさん注がれて育った人は、幼児期に親から無条件に愛情を注がれたことにより自己肯定感が高まりやすくなります。したがって、前向きでポジティブな思考を持つ人が多く、明るく快活な性格の人も多い傾向にあります。
これは、親から愛情をたくさん注がれた経験が、周りから悪意ではなく愛を持って接してもらうことをごく自然なこととして受け入れることができるからです。
2.穏やかで感情が激しく上下することが少ない
穏やかに愛情を注がれて育った大人は、その愛情を受けたことによって感情が激しく揺れ動くことが少なく、常に穏やかで落ち着いた明るさを持っている人が多い印象です。
幼児期に親御さんが穏やかな態度で子どもを見守り、温かく愛情を注いでいたことがその子の性格に影響を与えたのでしょう。
感情的に怒鳴ったりイライラすることも少なく、冷静に考えたり心を落ち着かせる余裕を持つ人も共通して多くいます。
3.判断力や行動力がある
親から愛情を注がれて育った大人は、幼児期に自分がやりたいこと、興味があることに対し、親御さんが背中を押して見守っていてくれたという経験を持つ人が多いです。
その結果、大人になってから自分でやることを決める判断力や、その判断を実行に移す行動力が身についているという特徴を持っています。
幼児期にどのような結果になってもそれを受け止めてくれたり、反省点を優しくアドバイスしてくれたりした大人が身近にいたため、大人になっても積極的に行動に移すことができるのです。
4.他人に協力したり寄り添ったりする心の余裕がある
幼児期に愛情をたっぷりかけて育てられている人は、心に余裕を持っている人が多くいます。そのため、他人に対して必要であれば手を貸したり協力したり、寄り添った言動ができるという共通した特徴があります。
これは、幼児期に親御さんが自分に対して手を貸してくれたり、寄り添いながら見守ってきてくれたことを自然と受け入れ、自分も同じように行動していることが影響していると思われます。
また、親から無条件に愛情をたくさん注がれたことで、「何かあっても大丈夫!」という絶対的な自信や良い意味での楽観性につながっていることも関係しているでしょう。
5.他人の幸せを自分のことのように喜ぶ
愛情をたくさん注がれて育った大人は、共感性に優れている人が多い傾向にあります。先ほど他人に寄り添う気持ちを持つ心の余裕があるという話がありましたが、そこにもつながっています。
他人の幸せを自分のことのように喜んだり、反対に他人が悲しんでいると自分のことのように共感し、一緒に悲しんであげたりすることができるのです。
大人になればなるほど、こうした他人への共感能力は成長に従い薄れたり、拗れたりする人も増えていきます。しかし、親からずっと愛情を注がれてきた人は、この共感能力を高い状態のまま維持することができるのです。
親から子どもへ…正しい愛情の注ぎ方とは
親としては、愛する我が子にたくさん愛情を注いであげたいと考えますよね。しかし、近年、多くの情報が入ってくることもあり、子どもに対してどのように愛情を注ぐのが正解なのかわからない、自分の子育ては正しいのか心配と悩む親御さんも多くいます。
しかし、親から子どもに対する愛情の注ぎ方は、親子によってそれぞれ違います。ある子にとっては幸せな愛情表現であっても、別の子にとってはその愛情表現が伝わらないことも多々あるでしょう。
したがって、ご家庭で子どもの様子をよく観察し、自分の子どもがどのような性格なのか、どのようなことに興味を持っているのか、どのように接すると嬉しそうな表情を見せてくれるのかなどを少しずつ理解していきましょう。
また、以下のポイントを踏まえて接することで、より子どもにわかりやすい愛情を伝えることができます。
- ポジティブな気持ちを言葉で伝える
- 幼児期はスキンシップを積極的にとる
- できたことや頑張ったことを褒める
- 子どもがやりたいことは極力やらせて見守る
- 叱る時は感情的にならず、行動の理由を聞いたりダメな理由を説明する
- 叱った後は気持ちを切り替えてフォローする
この6つのポイントを意識しながら子どもと接してみましょう。いきなり全てのポイントを完璧にこなすことは難しいので、できるところから意識してみてください。
幼少期は子どもを尊重しつつ愛情をたっぷり注いで
いかがでしたか。子どもにとって、幼少期は成長過程に大きな影響を与える大事な時期です。特に親から受けた影響は計り知れません。子どもを尊重しつつ愛情をたっぷり注いであげることで、大人になっても良い影響を与えられるよう行動してみましょう。