酢リンスのデメリットとは?正しい使い方と作り方、注意点を解説!

ヘアケアをする女性

酢リンスの作り方はとっても簡単。洗面器にお湯をはり、そこに酢を大さじ1~2杯程度混ぜるだけです。たったこれだけで髪をサラサラにしてくれますが、酢リンスのメリットは知っているけどデメリットはよく分からないという方のために、酢リンスのデメリットや対処法、やってはいけないことをご紹介します。やり方を間違えると逆効果になりますのでこの記事を参考にしてくださいね。

酢リンスの5つのデメリット

髪

酢リンスとは、その名の通り食用として使用することが多いお酢をリンスにアレンジした物。手作り以外だけでなく商品化もされており、美容大国である韓国でも人気が高まっています。

そんな酢リンスには髪をサラサラ・ツヤツヤにする効果があると言われていますが、一方でデメリットもあります。ここでは酢リンスにおける注意点を解説します。

デメリット1:酢のニオイが残る

酢リンスで注意しておきたいことが、酢の匂いです。酢リンスの作り方・使い方によっては、お酢のツンとしたニオイが髪に残ることもあります。

基本的には髪を乾かすことでニオイも取れますが、洗い方が甘く酢リンスが髪に残っているとお酢のニオイも残ってしまいます。酢リンスを使用するときは、洗い残しが無いようしっかりすすぎましょう。

また手作りする際、お酢を分量以上入れてしまうことも酢リンスの匂いが強まる要因です。酢リンスの効果を高めようと、ついつい必要以上に加えてしまいがちですが分量が多くなるほどお酢のツンとした匂いも残りやすくなります。

酢のニオイが残るのもデメリットですが、そもそも、酢のニオイ自体がデメリットで酢リンスができないという口コミも多かったです。そんな酢リンスの匂いを少しでも良くしたいときは作成時にアロマオイルやハーブを用いると、ツンとしたお酢の匂いを軽減できます。

デメリット2:髪がキシキシする

石鹼シャンプーと酢リンスを使った後、髪がキシキシになったり、パサパサになったりします。

これは、石鹼シャンプーのアルカリ性がキューティクルを開いてしまうからです。キューティクルが開くことで、結果的に髪がキシキシになってパサつき、乾かしにくくなってしまうのです。

ただし、アルカリ性の石鹼シャンプーでキューティクルを開いた後、酸性の酢リンスを使用することでキューティクルが引き締まり、より艶やかな髪質になります。はじめは、きしみが気になると思いますが正しく使用できていれば心配いりません。

注意点として、乾きにくいからといって完全に乾かさず放置するのはNGです。キューティクルが引き締まり切らず髪を傷めてしまう要因につながります。酢リンスで洗髪した後は、必ずドライヤーでしっかり乾かしましょう。

デメリット3:髪が広がる

酢リンスで洗髪した後は、髪は広がりやすくなりまとまりにくいです。これは酢リンスが頭皮の油分を洗い流すため。酢リンス後、ドライヤーで乾かすとパサパサして髪が広がりやすくなります。

髪が広がりやすくなるといっても夜に酢リンスをすれば、一晩寝ている間に油分が分泌されます。翌朝には広がりが無くなり、普通に髪のセットを行えます。

一方で朝の時間帯に酢リンスで洗髪すると、日中、頭皮に油分が無い状態となるため髪が広がったままとなり、セットしにくくなるデメリットがあります。

デメリット4:カラーリングが取れやすい

お酢には髪の毛に対する脱色効果があります。そこまで強力な脱色ではありませんが、繰り返し髪に使用し続けることで色が薄まっていきます。

お酢を材料としている酢リンスも同様です。カラーリングした髪に酢リンスを施すと、酢の脱色効果でカラーが取れやすくなり、色持ちが悪くなります。そのため、髪をカラーリングしている方に酢リンスの使用はおすすめできません。

デメリット5:シャンプーとの相性がある

実は酢リンスを使用するときはシャンプーとの相性も考慮しなければなりません。酸性である酢リンスには、アルカリ性であるシャンプーを選ばなければなりません。

酸性のシャンプーを使用すると毛髪も酸性に傾きます。その状態で、さらに酸性の酢リンスを使用すると毛髪が傷めてしまいます。弱酸性シャンプーであっても同様です。

そんな酢リンスと相性が良いのがアルカリ性シャンプーである石鹼シャンプーです。石鹼シャンプーで頭皮を洗うと、髪が一時的にきしむ代わりにキューティクルが開きます。そのキューティクルを酸性である酢リンスで引き締めることで髪に艶が生まれます。

石鹼シャンプーは洗浄力も高くサッパリした洗い心地になるため、髪・頭皮の汚れを落としたと実感しやすいです。酢リンスを試すときはシャンプーも石鹼シャンプーに切り替えましょう。

《 酢リンスのデメリット 》

  • 酢リンスは酢のニオイが残る
  • 酢リンスは髪がキシキシして乾かしにくいことがある。
  • 酢リンスは髪が広がる。
  • 酢リンスはカラーリングが取れやすい。
  • シャンプーはアルカリ性のものでないと相性が悪い。

酢リンスを使う際の注意点

シャンプーする女性

酢リンスの効果は使い方によっても良し悪しが異なってきます。誤ったお手入れ方法だと、せっかくの酢リンスを台無しにしてしまいます。ここでは酢リンスのデメリットを無くすための注意点を解説します。

頭皮に傷やかゆみがある時はやめる

酸性である酢リンスには殺菌や消毒など肌環境を整える効果が期待されています。

ただし、既に頭皮の傷や炎症、かゆみが発症している状態で、酢リンスを使用すると酢の刺激でヒリヒリ痛くなります。状態によっては悪化する恐れもありますので、頭皮に異常があるときは酢リンスの使用を控えましょう。

酸性シャンプーは避ける

酢リンスを使う際は、酸性シャンプーの使用は避けた方が無難です。酸性シャンプーで洗った後、酢リンスで髪を洗髪してしまうと髪質が傷みやすくなってしまいます。

酢リンスを使用するときはアルカリ性の石鹸シャンプーを使いましょう。洗浄力が高く、酢リンスと併用することでキューティクルの改善が期待できます。

ちなみに、市販の界面活性剤入りシャンプーは洗浄力が強いため、必要な頭脂まで落としてしまいがちです。頭皮が乾燥する原因になることもあるため併せて注意しましょう。

朝シャンで酢リンスは使わない

朝に髪を洗う、通称朝シャンでは酢リンスを使わないことを推奨します。

酢リンスは酢のニオイが残ることがあるため、朝シャンすることでお酢のツンとしたニオイが髪に残りがち。仕事や学校に行く前に酢リンスで朝シャンすると、髪に酸性の匂いが残ったまま出かけなければいけない可能性があります。

また酢リンスした後、ドライヤーで乾かすと髪がパサパサして広がりやすくなります。急いでいる朝だと髪をセットするのに時間がかかるかもしれないため注意しましょう。

砂糖入りの酢を使うのはNG

すし酢など酢に砂糖が入っているものはベタベタするので、酢リンスの材料として使うのはやめましょう。せっかく酢リンスで艶やかな髪質にしても砂糖でベタベタしていたら意味がありません。

また、リンゴ酢などには果糖やブドウ糖が入っているものもあります。酢リンスに使用する前に酢の容器に記載されている成分表を確認し砂糖入りでないかチェックしておきましょう。

濃度の高い酢を使うのはNG

酢の濃度が高すぎると刺激が強すぎて頭皮を傷つける可能性があります。また酢の濃度が高いことで髪にツンとした匂いが残りやすくなってしまいます。

酢の量が多いと効果が出やすいと思いがちですが、実際には酢の濃度が濃すぎることで弊害が生じます。手作りと酢リンスを作成するときは、お酢の分量に注意しましょう。

酢リンスの頻度は1週間に2~3回が目安

酢リンスをやる頻度は1週間に2~3回ほどにしましょう。あまり使用頻度を多くし過ぎると、髪にお酢の匂いが残りやすくなるなどのデメリットも生じやすいです。毎日酢リンスしなくても効果はあります。週に数回程度のペースで大丈夫です。

《 ポイント 》

  • 頭皮に傷や痒みがある時はやめる。
  • 界面活性剤が含まれるシャンプーは避ける。
  • 朝シャンで酢リンスは使わない。
  • 砂糖入りの酢はNG。
  • 酢の濃度の高すぎはNG。
  • 酢リンスの頻度は週2~3回。

酢リンスのメリットや効果

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酢リンスにはデメリットだけでなくメリットも存在します。酢リンスを使うことで得られるメリットは大きく分けて2つです。ここでは酢リンスを使うメリットを紹介します。

キューティクルを保護して髪をサラサラにする

髪のキューティクルは髪の内部を保護する組織で、うろこのような形状をしています。キューティクルはアルカリ性の状態で開き、酸性の状態になると閉じる働きをします。

キューティクルが開くことで髪内部の水分や栄養が流れ出てしまい、艶の無いゴワゴワした髪質になってしまいます。酢リンスは酸性ですので、キューティクルを閉じて、水分や栄養が流れ出るのを防止します。

うろこが閉じますので、表面の凹凸がなくなり、サラサラで艶のある髪質に変えてくれるメリットもあります。また、酢リンスに含まれるアミノ酸が髪の傷みを修復してくれますので、抜け毛や枝毛、切れ毛が改善されます。

キューティクルを閉じ、髪質の状態を整えてくれるのは酢リンスの大きなメリットといえます。

頭皮トラブルを改善して健やかな頭皮に

頭皮についた汗や汚れには雑菌が繁殖しやすく嫌な臭いがします。そんな頭皮環境の乱れに対しても酢リンスは活躍します。

酢リンスの材料となるお酢には、殺菌・消毒・消炎・抗菌効果があります。頭皮の雑菌を取り除き、臭いやフケ、かゆみ、かぶれ、炎症などのトラブルを改善し、頭皮の状態を良好に保つことが期待されます。

また、毛根に詰まった汚れも取り除きますので、抜け毛の防止や育毛効果も期待できます。

《 ポイント 》

  • 酢リンスはキューティクルを保護して髪をサラサラにする効果がある。
  • 酢リンスは頭皮トラブルを改善して健康に保つ効果がある。

酢リンスの正しい使い方

酢

酢リンスのデメリットだと思っていたことが、実は使い方を間違えていただけ…という可能性もあります。酢リンスは正しく使用することで髪質を整え、頭皮トラブルを予防してくれます。

ここでは、酢リンスの正しい使い方や作り方をご説明しますのでしっかり確認してくださいね。

酢リンスに使用するお酢の種類

酢リンスで使うおすすめの酢は「黒酢」「米酢」「玄米酢」です。アミノ酸がたっぷり含まれていますので髪のキューティクルの修復効果が高くなります。

このとき砂糖が含まれていない物を選ぶのが重要です。砂糖入りのお酢だと、せっかく艶やかな髪質にしても砂糖でベタベタとなってしまいます。

酢のニオイが気になる方は、りんご酢などのフルーツ系か黒酢がおすすめです。他の食物酢に比べてフルーツ酢や黒酢は酢のニオイがまろやかです。また、アロマやハーブを入れて酢のニオイを軽減する方法もあります。

  • ハーブを漬け込んだ酢を使う
    酢リンスを作る前に、ローズマリーやミントなど好きなハーブをそのまま酢の中に入れ、10日~2週間程度放置し、その酢を使って酢リンスを作ります。
  • 酢リンスにアロマを入れる
    酢リンスを作る際、洗面器の中に好きなアロマを1~2適たらします。

デメリットのない酢リンスの作り方

基本的に酢リンスは、お酢をお湯で希釈したものです。そのため、自宅にお酢さえあれば誰でも簡単に作成できます。ただし、お酢の分量を多くし過ぎてしまうと髪に匂いが付きやすくなり、頭皮も痛む恐れがあります。

《用意するもの》

  • お酢
  • 洗面器

《作り方》

  1. 洗面器に1L程度のお湯をはります。
  2. お酢を大さじ1~2杯程度入れ、よくかき混ぜましょう。

これだけでOKです!頭皮の乾燥が気になる方は酢の量を減らしましょう。

酢リンスの効果的な使い方

  1. 石鹸シャンプーで頭を洗う
    石鹸シャンプーで髪や頭皮を洗い、シャワーでシャンプーをしっかり洗い流します。
  2. 酢リンスに頭を入れる
    洗面器の酢リンスに頭を入れ、酢リンスを手ですくって髪や頭皮全体にまんべんなくつけます。
  3. 髪になじませる
    髪を優しくなでながら酢リンスをなじませます。
  4. 頭皮をマッサージする
    手で頭皮をマッサージしながら、酢リンスを頭皮に染み込ませます。これにより、頭皮の汚れも落ちます。
  5. 残った酢リンスをかける
    洗面器に残った酢リンスを頭の上からゆっくりかけます。
  6. 放置する
    5~10分ほど放置します。
  7. 酢リンスを洗い流す
    シャワーで酢リンスをしっかり洗い流したら完了です!

洗顔もできるんです!お酢のリンスで洗顔すると、殺菌効果(酢酸)と修復効果(アミノ酸)により、ニキビや吹き出物を予防・改善することができます。

最後に

タオルで髪を拭く女性

酢リンスのデメリットで、酢のニオイが残るのが気になる方や、酢のニオイが嫌いな方は酢リンスの代りにクエン酸リンスをおすすめします。

クエン酸リンスの作り方は、洗面器にお湯500mlとクエン酸を大さじ1杯入れてよくかき混ぜます。その後の使い方は酢リンスと同じ手順です。

クエン酸リンスも酢リンスと同じように髪がサラサラになりますので、酢のニオイを我慢しながら酢リンスしている方はクエン酸リンスを試してみましょう。

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