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昔から食べ合わせが悪いと言われていた食材…これって本当?
古くから「この食材とこの食材は一緒に食べてはいけない」「一緒に食べると体調不良になってしまう」と言われている食べ合わせがありました。
代表的な食べ合わせの悪い組み合わせといえば「うなぎと梅」「スイカと天ぷら」などが挙げられます。これらは『合食禁(食合禁)』とも言われる古くから言い伝えられている伝承の1つとされており、現在でも耳にすることがある食べ合わせです。
しかし、今ほど食に関する知識が進歩していなかった昔の知識は、本当に正しいのでしょうか。前から疑問に思っていたという方も多いと思います。
「うなぎと梅の食べ合わせが悪い」は医学的根拠なし!
先ほど登場した代表的な食べ合わせの悪い食材に「うなぎと梅」があります。とても有名な食べ合わせの悪い組み合わせですが、実は医学的根拠は全くないと判明しているのです。
むしろ、梅干しの酸味がうなぎの脂を消化しやすいよう手助けしてくれるため、食べ合わせが良いとまで言われるようになっています。
夏場は体力も消耗しやすく、脂っこいものをさっぱり食べたいという人も多いはず。そんな夏場にぴったりな食べ合わせと言えるでしょう。
本当に食べ合わせの悪い組み合わせは?
では、本当に食べ合わせの悪い組み合わせには、どのような組み合わせが当てはまるのでしょうか。ここでは本当に食べ合わせの悪い組み合わせと、その理由について解説します。
1.トマトときゅうり
夏に食べたくなるトマトときゅうりは、実は食べ合わせの相性があまり良くないと言われています。これには2つの理由が関係しています。
1つは、トマトに含まれるビタミンCをきゅうりに含まれるアスコルビナーゼが破壊してしまうからです。せっかく吸収できたビタミンCが上手く働かなくなってしまうため、組み合わせは悪いと言われているのです。
2つ目は、どちらの野菜も体を冷やす作用が働くため、体が冷えやすい人や胃腸の調子が悪い人は、より症状を悪化させてしまう恐れがあります。
2.生卵とところてん
ところてんに生卵をかけて食べるという人もいるでしょう。しかし、生卵とところてんは、どちらも消化に時間がかかるため、一緒に食べてしまうと胃腸に負担がかかる恐れがあります。
日常的に腹痛を発症しやすい人や胃腸が弱い人は、生卵とところてんの組み合わせには気をつけるべきでしょう。
3.お酒とカラシ
お酒と一緒にカラシを摂取してしまうと、どちらも血行促進作用が強いため、人によっては蕁麻疹などの症状を発症してしまう危険性があります。
さらに、高血圧や糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病を発症する原因にもなりと言われているため、お酒とカラシを同時に摂取するのはなるべく控えた方が無難です。
4.ワラビとタコ
ワラビは過剰摂取してしまうとワラビ中毒を引き起こす危険性があると言われています。タコはその症状を発症するリスクを高める危険性があると考えられているため、なるべく避けたい組み合わせです。
ちなみに、ワラビ中毒とは、ワラビを大量摂取することで体内で大量出血と似たような状態に陥り、骨髄が破壊されてしまう症状です。最悪の場合、死に至る危険性もあるため、一度に大量摂取しないよう気をつけましょう。
5.ビールとスイカ
ビールにはアルコールが含まれており、スイカには利尿作用も含まれています。
一見、アルコールを排泄することで抜くことができる良い組み合わせのように思えますが、実は利尿効果が過剰に作用してしまい、ビールの摂取量が多いとアルコール中毒を引き起こす危険性が高まる組み合わせです。
ビールとスイカを同時に食べてはいけない、とまで強く言いませんが、ビールとスイカを一緒に食べる場合は、アルコール中毒に陥らないよう、いつも以上に注意が必要です。
自身の健康状態に配慮して食べ合わせを考えよう
いかがでしたか。組み合わせが悪いと言われている食材も、過剰に摂取したり、健康状態に配慮したり、摂取する頻度に気をつければ問題ないと言われています。自身の健康状態に配慮して食べ合わせを考えましょう。