目次
冬に美味しいおでん…正しいマナーを知ってる?
冬になるとコンビニやスーパー、屋台などでおでんが提供され始めます。飲食店でもおでんメニューが始まるところを見かけますよね。
日本では冬の風物詩にもなっているおでんですが、意外とおでんを食べる時のマナーを知らない人は多いのではないでしょうか。大人として食べにくい具材も綺麗に食べられるよう、おでんで押さえておくべきマナーを知っておきましょう。
おでんを食べる時にしてはいけない『間違い行為』5選
では、おでんを食べる時に「これはマナー違反!」と思われてしまう間違い行為には、どのような食べ方があるのでしょうか。ここでは、おでんを食べる時にしてはいけない間違い行為を5つご紹介します。
1.薬味を最初に汁に溶かす
おでんには、辛子や柚子胡椒などの味のアクセントになる薬味が添えられていることが多いです。しかし、薬味を食べ始めから汁に溶かす行為は、おでんを作ってくれた人への敬意が足りないとしてタブー視されています。
おでんの作り手側は、おでんの汁にもこだわりを持って作っていることが多いです。始めから薬味を溶かしてしまうと、汁本来の味を楽しむことができなくなってしまうため、作ってくれた人への配慮が足りないと見られてしまいます。
また、家族や友人などとおでんを食べる時は、最初に皆同じ味を楽しむことも大切です。場の空気を乱さないためにも、薬味を始めから汁に溶かしてしまう行為は控えてください。
2.別皿で用意されている薬味に具材をつける
薬味は別皿で用意されていることがあります。汁に溶かすのではなく、具材に少量だけつけて食べる用として置かれていますが、具材を箸で運び、別皿に添えられている薬味に直接塗るようにつける行為は品がありません。
別皿に汁が染み込んだ具材を運んでしまうと、薬味をつける時にお皿を汚してしまう恐れがあります。添えられている薬味と混ざってぐちゃぐちゃと汚い印象を与えてしまうので、マナー違反とされています。
3.箸を具材に突き刺す
おでんの具材の中には、箸で掴むのが難しい具材もあります。卵などはその代表格でしょう。しかし、箸を具材に突き刺す、いわゆる『刺し箸』はマナー違反です。
他の食事でも刺し箸は品がない行為として知られていますが、おでんも例外ではありません。食べにくい具材は箸を突き刺して口に運ぶのではなく、食べやすい大きさに切り分けてから運ぶようにしましょう。
4.一口で食べられないからと食べかけの具材を皿に戻す
一度口をつけた具材を「一口で食べられないから」と食べかけの状態でお皿に戻してしまう人をよく見かけます。「自分の使っているお皿ならば大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、この行為もマナーの観点から見ると品が良くないと捉えられてしまいます。
口に運ぶ前に食べやすい大きさに切り分けたり、切り分けるのが難しい具材の場合は、お皿に戻さずに一口、二口と箸で持ったまま食べ切りましょう。
5.垂れそうな汁を手皿する
具材に汁がたっぷり染み込んでいる場合、口に運ぶまでに垂れてきてしまうことがあるでしょう。
しかし、垂れそうな汁を箸を持つ手と反対側の手で支える行為はマナー違反です。もしも汁が垂れてしまった場合、素手に汁が垂れることになるため、あまり行儀は良いとは言えないからです。
手皿ではなく、小さなお皿や使っている器を反対側の手で持ったり、手を直接添えるのではなく、懐紙を乗せて添えるように手を運ぶことで、マナー違反を回避することができます。
おでんを食べる時の正しいマナーをチェック!
おでんを食べる時は、なるべく綺麗な所作と作り手側への敬意を示しながら楽しむのがマナーです。
- 薬味は食事がある程度進んでから汁に溶かす
- 別皿で用意されている薬味は少量をとって具材側につける
- 一口で食べきれないものは一口サイズに切り分けて食べる
- 一口で入らない具材は皿に戻さずそのまま箸で二口目を運ぶ
普段、あまり所作を考えずにおでんを食べている人が多いと思いますが、おでんを取り扱う専門店や大勢で食事する際は、大人として正しいマナーを押さえておきましょう。
冬の風物詩だからこそ『おでん』のマナーを再確認しよう
いかがでしたか。冬になると多くの人が「食べたい」と口にするおでん。毎年、体も心も温かくしてくれるおでんだからこそ、改めてマナーを再確認しておきましょう。少し意識を変えるだけで印象は大きく変わりますよ。