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ゴキブリは電気をつけて寝ても出る
ゴキブリは夜行性なので、「電気をつけたまま明るくして寝ると出てこない」なんて話を聞いたことありませんか?
ところが、夜間に電気をつけっぱなしにし. ていても、ゴキブリが思わぬ場所から侵入していることがあります。ゴキブリと同じ空間にいると思うだけでゾッとして眠れなくなってしまいますよね。
実は、残念なことにゴキブリに電気の光は全く効果がなく、電気をつけて寝ても出てくるんです。夜行性とは言っても電気の明るさが苦手なのではなく、日中の太陽と違って体が熱くならない電気の方が、かえって活動しやすいのでしょう。
視力が弱いせいか電気を嫌がることもなく、明るく照らされた室内でも堂々と活発に動き回っています。それだけでなく、空腹で飢餓状態に陥ったゴキブリの場合、明るいほうへ集まる習性を持っているとも言われています。
《 ポイント 》
- ゴキブリに電気の光は効果がなく電気をつけて寝ても出てくる。
- 日中の太陽より体が熱くならない電気の方が活動しやすい。
- 視力が弱いせいか電気を嫌がらない。
- 飢餓状態だと明るいほうへ集まる習性がある。
ゴキブリは電気をつけて寝る人のそばまでくる
ゴキブリの行動の有無は人の気配
私たちがゴキブリを嫌いなのと同じように、ゴキブリも人間を天敵だと思っているので、電気の光よりも人間の方が怖い存在かもしれません。
人間が眠りについて人の気配がなくなったら、ゴキブリはやっと安心してエサを探しに動き回ります。夜中、トイレに起きると、カサカサと動き回っているゴキブリに出くわすことがありますよね。
ゴキブリにとって、電気を消した暗闇よりも人の気配が無くなったときこそ、思いっきり活動する絶好の機会なのです。
耳垢を食べるために人間の耳の中に入り込むこともある
ゴキブリは基本的に人を襲うことなどない臆病な生き物です。ですが、人間の耳の中に入り込むことがあるとなるとゾッとしてしまいますよね。というのも、人の耳垢は雑食性のゴキブリにとっておいしい食料のひとつだからです。
「耳の中に何か入っている気がする」と耳鼻科を受診して訴える患者さんがいますが、耳の中にアリやガに並んで、ゴキブリの幼虫が入っていた!ということも珍しくないようです。
耳の中を幼虫の隠れ場所にするために侵入してくる
ゴキブリは耳垢だけでなく、人間の髪の毛やフケ、皮膚などを食べるために耳の中に入ります。人間に生えている髪の毛は食べませんが、床に落ちている人間の抜けた髪の毛や剥がれた皮膚などを食べています。
考えたくもありませんが、ゴキブリが耳の中に入って幼虫を産み付けるというなんとも恐ろしいケースもあります。耳の奥は狭くて暗いためゴキブリの幼虫にとって絶好の隠れ場所なんです。
また、よだれや口についている食べカスもゴキブリが好む食料になるので、だからこそ寝ている人間の耳に近寄ってくるのです。
夜行性であることと電気は関係がない
ゴキブリは夜行性だと言っても電気の明るさが苦手という訳ではありません。人間の生活とは反対に昼夜逆転の生活をしていますので、電気がついていても消されていてもゴキブリにとって夜は活動する時間なので、電気は関係がないことがわかります。
また、夜行性だからといって太陽の明るさが苦手なのではなく、日中は暑さを避け天敵から身を守るために暗い場所に身を潜めているのでしょう。電気は太陽の光みたいに体が熱くならないので、かえってゴキブリにとっては好都合なのかもしれませんね。
視力が弱いため電気は気にならない
ゴキブリの視力は、人間でいうところの0. 1程度だと言われています。敵を察知すると素早く逃げるのに、実は電気の光と暗闇をほとんど区別できていないのです。
目が悪い分、目以外の器官で外界の様子をキャッチしているから機敏に動き回ることができるのでしょう。目以外の器官をフルに活用して、電気をつけて寝る人のそばまで行くことができるんですね。
《 ポイント 》
- 人の気配がなくなったら安心してエサを探しに動き回る。
- 人の耳垢は雑食性のゴキブリにとっておいしい食料になる。
- 狭くて暗い耳の奥はゴキブリの幼虫にとって絶好の隠れ場所。
- 耳の中にアリやガ、ゴキブリの幼虫が入っていることも珍しくない。
ゴキブリを近寄らせないためには
ゴキブリを近寄らせないために電気をつけて寝るのも効果なし。では、ゴキブリを近寄らせないためにはどんな方法があるのでしょうか?
ゴキブリはエサが豊富な場所、隠れる場所がある環境を好みます。水分さえあれば何も食べなくても数日間生き続けることができるため、ゴキブリが出ないようにする対策として、食料になるものを放置せずに清潔な室内をキープすることが大切です。
清潔な室内をキープする
ゴキブリを近寄らせないためには、食料になるものを放置せずに、常に清潔な部屋にしておくのが一番です。残飯が残ったままのキッチンやトイレ、ふろ場などの水回り、冷蔵庫の裏のモーター部分などの熱がある箇所を好みます。
また、ダンボールの隙間は保温性があるので、ゴキブリが住みつきやすい不要なダンボールや新聞紙はすぐに処分してしまいましょう。日々の掃除を怠らず、常に清潔を心がけることでだいぶ違ってきますよ。
ゴキブリの侵入口を塞いで入れないようにする
隙間という隙間をテープなどでびっちり埋めて、ゴキブリの侵入口を塞いでしまいましょう。キッチンの排水口や排水管の隙間や穴は、耐水性がある隙間防止テープやパテで埋めます。
換気扇の換気口からゴキブリが侵入するケースが考えられる場合は、換気扇の大きさに合ったフィルターを取りつけます。
即座に使えるのはスプレータイプの駆除剤
ゴキブリと遭遇したとき即座に退治できるのは、ドラッグストアで購入できるゴキジェットなど、噴射式(スプレータイプ)の駆除剤です。噴射威力が高いので、多少離れた所で動き回っているゴキブリにも対応できます。
ゴキブリが出やすいご家庭では、すぐに手に取れる場所にスプレータイプの駆除剤を置いておきましょう。
おすすめスプレータイプ
ゴキジェットプロは、有効成分イミプロトリン配合で、ゴキブリの動きを瞬時に止める秒速ノックダウン効果を実現した商品です。便利なすき間用ノズルがついて、狭いすき間に潜むゴキブリの駆除も簡単です。
燻煙剤・噴霧剤で室内全体に行き渡らせる
燻煙・噴霧タイプの駆除剤は、室内に煙の殺虫成分を充満させて、手の届かない隙間に隠れているゴキブリを退治する駆除剤です。家の隅々まで殺虫剤を行き渡らせるため、使用中は部屋から出なければいけません。
ただし、最新の商品は、部屋にいながらにしてついて煙の効き目の次世代型ゴキブリ駆除剤も販売されています。
おすすめ次世代型ゴキブリ駆除剤
広さに合わせた回数を空間にプッシュするだけで、家中まるごとゴキブリ駆除!薬剤がスミズミまでいきわたり、隠れたゴキブリも追い出し、退治します。
80プッシュ 最大120畳分。お子様・ペットのいるご家庭にも、人にやさしい無煙処方です。面倒な事前準備は不要で火災報知機のカバーいらず、散布後の掃除不要。
ニオイも気にならず、部屋にいながら駆除可能。煙じゃないのに煙のききめ!ミクロの殺虫成分がスミズミまでいきわたる(冷蔵庫の下・家具のスキマ・エアコンの裏)! 隠れたゴキブリもまるごと駆除してくれます。
毒餌タイプの駆除剤を使って巣を根絶する
毒餌タイプの駆除剤は、ゴキブリが毒餌を巣に持ち帰ることで一気に巣ごと退治できる便利なアイテムです。これだと家に住み着いてしまったゴキブリを全滅させることができますよね。
ゴキブリが好みそうな場所や侵入経路に、毒餌を何個か置いて食べるのを待つというものですが、侵入経路に置けば、侵入を防ぐ効果も期待できます。ただし、毒餌を食べたゴキブリが巣に帰ってから死亡するため、効果があらわれるまで少々時間がかかります。
おすすめ毒餌タイプ
捕獲罠タイプは駆除できたという確信を得られる
ゴキブリホイホイなどの捕獲罠タイプは、ゴキブリを罠にひっかけて退治する駆除剤です。ひっかかったゴキブリ自体を見るのが嫌!という方にはおすすめできませんが、死骸をご自分の目で確認できるということは、駆除できたという確信を得ることができます。
こちらも侵入経路に設置すれば、室内への侵入を防ぐ効果が期待できるでしょう。
おすすめ捕獲罠タイプ
誘引・捕獲力がアップ。ビーフ、えび、野菜などの素材をそのまま再現した強力誘引剤だから、潜んでいるゴキブリもついフラフラ引き寄せられます。
足ふきマットで、粘着力を弱める油分、水分をしっかり吸収し、ゴキブリの手足や体がめり込むデコボコ粘着シートで、捕まえたゴキブリを逃がしません。タテ置きもできて、水気のある場所でも設置できる耐水性です。
ゴキブリの嫌いなニオイで寄せ付けないようにする
天然のアロマオイルには、ゴキブリを近づけない効果が期待できるものもります。ハッカ油、レモングラス、ユーカリラベンダー、ティートゥリーなどですが、中でもハッカ油のニオイが最強です。
ハッカ油はドラッグストアかネット通販で購入できるので試してみてはいかがでしょうか。他にもスペアミントやヒバの精油もゴキブリを近づけない作用があると実証されています。
おすすめ天然ハーブの置くだけタイプ
おくだけ簡単なゴキブリよけです。ゴキブリの嫌がる天然ハッカ油を配合しています。化学合成殺虫剤を使用していないので、お子様やペットのいるご家庭にもおススメです!本品は開封後約1ヵ月間効果があります。(使用環境により異なります)
ひどい場合はプロに駆除を頼む
自分で駆除が難しいという方は、プロの駆除業者に頼むのがおすすめです。市販のものより強力な殺虫剤を使い、ゴキブリの巣や卵がありそうな場所までチェックしたうえで、徹底的に侵入経路を塞いでくれます。駆除後に再び侵入される可能性も少なくなるでしょう。
素人にはできないプロならではの対策もあるので、信用できる業者に見積もりを依頼してみても良いのではないでしょうか。
《 ポイント 》
- 食料になるものを放置せずに清潔な室内をキープする。
- ゴキブリが住みつきやすい不要なダンボールや新聞紙は処分する。
- 隙間という隙間をびっちり埋めてゴキブリの侵入口を塞ぐ。
- 噴射式タイプは多少離れた所にいるゴキブリにも対応できる。
- 燻煙・噴霧タイプは室内に煙の殺虫成分を充満させて駆除する。
- 毒餌タイプは巣に持ち帰ることで一気に巣ごと退治できる。
- 捕獲罠タイプは駆除できたという確信を得られる。
- ハッカ油のニオイはゴキブリを近づけない効果が期待できる。
- 自分で駆除が難しい場合は、プロの駆除業者に依頼する。
最後に
電気をつけて寝ても出てくるゴキブリ・・・明るくしているのに出てくる理由と対策について解説しました。いかがでしたでしょうか?残念なことに、電気をつけて寝たとしてもゴキブリは現れるんですね。
夜行性であっても電気の光は関係ないので、電気をつけて寝ることに効果はありません。電気をつけて寝ることで姿を現さないだろうという期待は捨てざるを得ませんが、がっかりする必要はありません!
ゴキブリを駆除する方法はいくつもあるんです!日頃から部屋を清潔に保つことは当然ですが、いろいろな種類の駆除剤が販売されていますので、ご家庭の生活に合った駆除剤を試してみてはいかがでしょうか!