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『類は友を呼ぶ』の意味とは?
『類は友を呼ぶ』とはよく使われることわざで、広く知れ渡っていますが、改めてこのことわざの意味を解説すると以下のようになります。
『類は友を呼ぶ』の意味
- 気の合う人や似通った人同士は自然と引き寄せ合う
- 同じような考え方や趣味を持った人は自然と集まって仲間を作る
このように、価値観などが似ていたり育ってきた環境や経験などに共通点がある似た者同士は、自然と親しくなりやすいことを表しています。単に趣味や好きなものが似ているだけでなく、思考や価値観などに共通している部分が多いと、人はより親しみを持ちやすい傾向があります。
良い意味でも悪い意味でも使われる
『類は友を呼ぶ』のことわざは、良い仲間が自然と集まってくる場合にも使われますが、似たようなネガティブな意味合いを持つ場合にも使われます。いつもポジティブな思考の人たちは同じような価値観を持ち自然と同じ価値観同士が集まります。
一方、いつもネガティブな人たちも同じような思考で、同じような会話を好む傾向がありますよね。
例えば人の陰口をよく言う人は同じような人同士で集まりやすいため、周囲の人たちからは「類は友を呼ぶからね」などのように、人を揶揄するときに使われることもあります。このように『類は友を呼ぶ』とは、良い意味でも悪い意味でも使われています。
似た者同士が集まる理由
ここからは『類は友を呼ぶ』のことわざのように、似た者同士が集まる理由や似ていない人同士でも惹かれる理由などについて解説します。
類似性の法則
『類は友を呼ぶ』のことわざ通り、人は共通点があると分かると初対面の人でも打ち解けやすくなるものです。これには、人は自分と共通点を持つ人には親近感が生まれる、という心理作用が働いているためと考えられます。
これを心理学では「類似性の法則」と呼ばれていて、相手との共通点が多くなればなるほど、相手に親近感を覚えるという作用は強力に働くと言われています。
似ていない人に惹かれる理由
類似性の法則の作用で、私たちは自然と自分と共通点が多い人に好感を持ちやすいですが、自分とは似ていない正反対の人にも惹かれる場合も多いものです。
例えば、短気な人とおおらかな人、おおざっぱな人と細かい人、愛嬌のある人と不愛想な人、など対照的な2人が夫婦や恋人、ビジネスパートナーなどとなる場合も多々ありますよね。
これはお互い違いがあるからこそ欠点を補いあえ、互いを必要とする関係から「好意」が生まれるという「相補性」の作用と考えられます。『類は友を呼ぶ』とは正反対の引き寄せ合いです。
私たちは、似ているから自然と引き寄せ合うこともあれば、自分の欠けている部分を補い合える相手にも惹かれたり、引き寄せ合うこともあるのです。
似ているから「嫌い」もある
類似性の法則では、自分と似ている人に自然と親近感を抱く心理的な作用をご紹介しましたが、自分と似ているからこそ、相手に嫌悪感を抱くこともあります。
例えば、自分のだらしないところを欠点と思っている場合、同じようにだらしない人に対しは、自分の嫌な面を鏡のように映し出されることで無意識に苦手になることもあるのです。
『類は友を呼ぶ』の類似性の法則で素敵な人を引き寄せよう!
ご紹介したように類似性の法則の作用が働き、私たちは自然と似たもの同士が引き寄せ合うものです。今の自分の人間関係を改善したい、もっと素敵な人たちと関わりたい、と思うのであれば、まず自分自身が素敵な人になるよう心がけてくださいね。
いつも笑顔で前向きな人たちを引き寄せたいと思うのであれば、自分自身が笑顔でポジティブな気持ちを持ち続けましょう!