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ポン酢の開封後の賞味期限
ポン酢は酢が入っていますで、開封後も酢と同じに常温保存でも腐らないと思いがちですが、ポン酢には、酢だけでなく果汁、醤油、調味料などさまざまなものが入っていますので、酢と同じというわけにはいきませんね。
ポン酢の賞味期限はポン酢の容器に記載されていますが、それは未開封の賞味期限です。開封後の賞味期限は記載されていません。「開封後はお早めにお召し上がりください」のようには書かれていますが、早めの期限が何日かはわかりませんよね。
そこで、大手メーカーのミツカンの公式HPを確認したところ、一般的な液体タイプのポン酢の開封後の賞味期限は「開封後冷蔵保管で4ヶ月を目安にお使いください」となっています。
ジュレタイプのポン酢の開封後の賞味期限は短く、1ヵ月以内に使い切ることを推奨しています。また、4ヶ月というのは開封後、冷蔵保存していた場合の賞味期限の目安です。
一般的に未開封のポン酢の賞味期限は1年程度のものが多く、未開封であれば酢と同じように冷暗所での保存でもOKですが、開封後は、常温保存ではなく冷蔵庫に入れる必要があります。
ポン酢は開封後から劣化が始まり、味や風味が落ちて美味しさが無くなってきます。ポン酢にはゆずの果汁が入ったポン酢がありますが、ゆずぽん酢は賞味期限を超えるとゆずの香りや風味がなくなってきます。
ポン酢の風味なども含め、開封して空気に触れた時から酸化や劣化が早まりますのでできるだけ早めに使いましょう。
《 ポイント 》
- 開封後のポン酢の賞味期限は液体の場合は4ヶ月程度
- ポン酢は開封後、空気に触れることで劣化が始まり、味や風味が落ちる
ポン酢の開封後の賞味期限は種類によって違う
ポン酢には、液体タイプ、ジュレタイプやごまぽん酢などさまざまな種類があります。ポン酢の開封後の賞味期限はポン酢の種類によって異なります。
ミツカンのポン酢の賞味期限を目安にすると、開封後のポン酢の賞味期限は、液体タイプは4ヶ月程度、ジュレタイプは1ヵ月程度が目安です。
ポン酢のタイプ別に開封後に冷蔵保存した賞味期限の目安をまとめてみました。
開封後のポン酢を冷蔵した場合の賞味期限
- 液体タイプ:4ヶ月以内
- ジュレタイプ:1ヵ月以内
- ごまタイプ:1ヵ月以内
- ゆずタイプ:3ヵ月以内
- 防腐剤や添加物の入っていないポン酢:1ヵ月以内
- 減塩ポン酢:1ヵ月以内
メーカーによっては開封後のポン酢の賞味期限が容器に記載されているものもありますので確認しましょう。
メーカー別の開封後の賞味期限を調べてみました。
- ミツカン「ぽん酢」:4ヶ月以内(未開封の賞味期限は常温で1年)
- ミツカン「味ぽん」:4ヶ月以内(未開封の賞味期限は常温で1年)
- ミツカン「かおりの蔵 丸搾りゆず」:4ヶ月(未開封の賞味期限は常温で1年)
- ヤマサ醤油「まる生ぽん酢」:常温で3ヵ月(未開封の賞味期限は常温で1年)
- ヤマサ醤油「昆布ぽん酢」:常温で3ヵ月(未開封の賞味期限は常温で1年)
- ヤマサ醤油「ゆずごまぽん酢」:常温で3ヵ(未開封の賞味期限は常温で1年)キッコーマン
- 「しぼりたて生ぽんず」:常温で3ヵ月(未開封の賞味期限は常温で1年)
- にんべん「だしたっぷりのまろやかぽん酢」:1~2ヶ月(未開封の賞味期限は常温で1年)
- 旭食品「旭ポンズ」:開栓後は、冷蔵にて保管してください。(未開封の賞味期限は常温で1年)
- 馬路村「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」:開封後はお早めにお召し上がりください。 (未開封の賞味期限は常温で1年)
- 一梅酢「レモン 味つけぽん酢:開封後はお早めにお召し上がりください。 (未開封の賞味期限は常温で1年)
- 早和果樹園「みかポン」:開封後はお早めにお召し上がりください。 (未開封の賞味期限は常温で1年)
賞味期限が不明なものには「開封後はお早めにお召し上がりください 」と記載がありました。お早めにというのは、遅くても1ヵ月以内に使い切ることをおすすめします。
開封後の常温保存OKの理由
一般的に開封後は冷蔵保存が必要ですが、メーカーによっては開封後も常温保存OKのものもあります。理由は、ポン酢が酸素(空気)に触れて酸化するのを防ぐ「酸化防止の二重ボトル」を使っているからです。
ポン酢は開封され酸素(空気)に触れることで酸化して劣化が始まります。その原因となる酸素(空気)に触れなければ酸化することなく劣化しないということです。「酸化防止の二重ボトル」を使っているのはヤマサ、キッコーマンなどです。
《 ポイント 》
- ミツカンのポン酢の賞味期限を目安にすると、液体タイプは4ヶ月、ジュレタイプ・ごまタイプ・減塩タイプは1ヵ月以内、ゆずタイプは3ヵ月以内に使い切る
- 「酸化防止の二重ボトル」を使っていると開封後も常温保存OK
ポン酢の開封後の保存方法
ポン酢の賞味期限は保存方法によっても変わります。ポン酢の保管のポイントは酸化や劣化を抑えることです。酸化すると味が変わってしまい、美味しくなくなります。
未開封の場合は冷暗所で常温保存できますし、冷暗所が無い場合は冷蔵庫の野菜室などで保存しましょう。
開封後のポン酢は必ず冷蔵庫で保存します。開封後のポン酢を冷暗所で保存すると酸化や劣化が早くなります。また、酢が入っていても、柑橘系の果汁、だしや醤油などによってカビが生えることもあります。
開封後のポン酢の保存方法
- ポン酢の容器に開封した日にちを油性ペンで書きます。
- 蓋をしっかり閉めます。
- 冷蔵庫の野菜室などで立てて保存しましょう。
冷蔵保存する際は、冷蔵庫の開け閉めで温度が変わるような箇所に置かないようにしましょう。温度差はポン酢の劣化に影響しますので注意しましょう。
《 ポイント 》
- 開封後のポン酢は必ず冷蔵庫の野菜室に立てて保存する。
ポン酢の賞味期限切れの状態
開封後のポン酢の賞味期限が切れ、腐ってしまった場合は次のような状態になります。
- 開封後のポン酢が腐った状態
- 表面に白い膜がはっている
- 沈殿物がある
- 白や緑などのふわふわ浮遊物がある
- カビが生えてる
- 異臭がする
- 通常の酢の臭いではない酸っぱい臭いがする
- 変色している
- 白い浮遊物がある
ふわふわした浮遊物、カビが生えていれば腐っているのがすぐ分かりますが、見た目はよく分からない場合、ちょっと舐めるくらいでも味が変わっているのがすぐ分かります。
ポン酢は酢の味や匂いがしますので傷んでいるのに気づかずに使用する場合もあるようですが、腐っているかもしれないと思った時は、食べずに処分しましょう。
酢を掃除などに使う方もいますが、ポン酢は酢以外にさまざまなものが入っていますので掃除には使えません。ポン酢の二次利用はありませんので処分しましょう。
《 ポイント 》
- 表面に白い膜がはっている
- 沈殿物がある
- 白や緑などのふわふわ浮遊物がある
- カビが生えてる
- 異臭がする
- 通常の酢の臭いではない酸っぱい臭いがする
- 変色している
- 白い浮遊物があるなどの状態になる
最後に
開封後のポン酢の賞味期限を紹介しましたが、内容物やタイプによって賞味期限がことなりますのでし、空気にふれると酸化や劣化で美味しくなくなります。開封後のポン酢は1ヵ月以内に使い切ることをおすすめします。
また、ポン酢によって開封後の賞味期限の記載がないものや、「開封後はお早めにお召し上がりください。 」というものは冷蔵保存で1ヵ月以内に使い切るのをおすすめします。
ところで、ポン酢の名前の由来をご存じですか?
実は、ポン酢の語源はオランダ語で柑橘系の果汁を意味する「pons(ポンス)」からきており、それに醤油を入れたものがポン酢しょうゆなったそうです。ポン酢の由来がオランダ語というのは意外ですね。