仏壇に置く花瓶は100均で購入できる?選び方と花の飾り方

仏壇に花を供える高齢者の女性

仏壇に置く花瓶を購入するとき、どこでどんなものを選べば良いのでしょうか?100均にはさまざまな色やデザインの花瓶が並べられてありますが、安い100均で購入した仏壇用の花瓶を大切なご先祖様に供えていいものかどうか悩んでしまいます。今回こちらでは、仏壇用の花瓶の選び方と花の飾り方、どこで買えるのかなどを詳しく解説します。

仏壇に置く花瓶は100均で購入できる

仏壇

ご先祖様の仏壇に、感謝の気持ちを込めて花を供えることはとても大切なことです。その花を立てる花瓶が100均で購入した安いものだと、ご先祖さまに失礼なのでしょうか?

いえいえ、そんなことはありません。大切なご先祖様のために、高価な花瓶を飾らなければいけないとか、仏具店以外の購入はNGなどの決まりごとはないので、100均の安い花瓶を仏壇に飾っても何の問題もありません。

高価な花瓶を選んでも良いですし、安いものでも構わないということです。近頃の100均には、デザイン性に優れた100円とは思えないクオリティーの高い花瓶がたくさん並べられています。仏壇に合うすてきな花瓶もありますので、使ってみてはいかがでしょうか。

花瓶は重要な三具足の中の一つ

仏具にはさまざまな道具があり、その中でとても重要な仏具を「三具足(みつぐそく)」と言い、これは最低限必要とされています。

その三つの仏具とは、「香炉」「燭台(ロウソク立て)」「花瓶(花立て)」で、仏壇一式を購入する際には、必ず購入しなくてはならないものです。

仏壇に置く花瓶は一対(二つセット)が基本

仏壇用の花瓶は、一対にして飾るのが基本です。よって、仏壇用の花瓶を購入する場合は同じ花瓶を2つ購入しましょう。もし、仏壇が小さくて花瓶を二つ置くことが難しいのであれば一つでも構いません。

ご家庭によっては、普段は花瓶を一つだけ飾り、お盆や法要などの特別な時にだけ二つの花瓶を一対で使うこともあるようです。

《 ポイント 》

  • 100均の花瓶を仏壇に飾っても何の問題もない。
  • デザイン性に優れた100円とは思えないクオリティーの高い花瓶がある。
  • 花瓶は最低限必要とされる三具足の中の一つ
  • 小さい仏壇には一対でなく一つでも良い。

仏壇に置く花瓶は100均で買う時の選び方

花瓶

どんなものでも揃っているというイメージの100均ですが、花瓶もさまざまな色やデザインのものが取り揃えられています。

仏壇用に100均の花瓶で良いのだろうかと不安に思う人は、ぜひ一度、足を運んでみてください。きっと仏壇に飾る花瓶として、十分に機能する花瓶を見つけることができるでしょう。

では、仏壇に置く花瓶を100均で買う時の選び方を紹介しますね。

仏壇の雰囲気を壊さない花瓶を選ぶ

100均には白でシンプルなデザインや、陶器で作られた和風の花瓶など数多くあるので、仏壇に合う花瓶を見つけやすいでしょう。

色については特に決まりはありませんが、浄土真宗だけはデザインや色が定められていて独自のものを使っています。

それ以外は白い花瓶に限定することなく、お好みのデザインや色の花瓶を仏壇に置くことができます。仏壇を購入する時もそうですが、仏壇用の花瓶を選ぶ前に自分の家の宗派を確認しておきましょう。

そして、仏壇や部屋の雰囲気、故人の好み、生ける花とのバランスなどを考えて素材や色を選んでくださいね。

仏壇に合ったサイズの花瓶を選ぶ

花瓶の大きさについては、このサイズでなければいけないという決まりはありません。

ご自宅の仏壇の幅、高さ、奥行に合ったサイズ、そして花瓶そのものだけでなく実際に花を生けた時の全体のサイズも考慮して選ぶと間違いないでしょう。せっかく購入したのに、花瓶が大きくて飾れないなどということがないようにしてくださいね。

そしてもう一つ、花瓶の口の広さ(口径)も重要なポイントです。花瓶の口が大きすぎると生けた花が広がりやすく、だらしなく見えるので注意しましょう。

《 ポイント 》

  • 浄土真宗を除けば特に色についての決まりはない。
  • 自分の家の宗派を確認してから購入する。
  • 仏壇や部屋の雰囲気、故人の好み、生ける花とのバランスを考える。
  • 実際に花を生けた時の全体のサイズを考慮して選ぶ。
  • 花瓶の口の広さも重要なポイント。

仏壇に置く花瓶を100均以外で買う場合

花瓶を買う

仏壇用の花瓶は滅多に買い替える物ではないので、いざ買おうと思ったとき、どこに行ったら良いのか頭を傾げてしまいますよね。

そんな方のために、ここからは100均以外の店で仏壇用の花瓶を購入できるところをご紹介しましょう。

仏具店

店員さんに相談しながら花瓶を選びたい方におすすめなのは、街にある仏具店です。

何と言っても仏具専用に関してはどこよりも品ぞろえが豊富なので、ご自分の宗派や仏壇と相性が良い花瓶を見つけることができるでしょう。実際に手に取って説明を受けながら、花瓶の手入れ方法など教えてもらえるのも仏具店ならではです。

ホームセンター

気軽に購入できるお店の一つにホームセンターがあります。ホームセンターでは仏壇用の花瓶だけでなく、仏具全般を取り扱っており、お店によっては仏壇一式を購入できるホームセンターもあるようです。ホームセンターで取り扱っている仏壇用の花瓶は、デザインや色がシンプルなものが多いですね。

インターネット通販

自宅にいながら手軽に仏壇用の花瓶を購入するには、インターネット通販を利用すると良いでしょう。いろんな種類の中からデザインや色、価格を比較検討できるおすすめの購入方法です。

花瓶の選び方を親切に解説してくれている通販サイトもありますので、色やデザインにこだわった花瓶を選びたいと考えている人には、インターネット通販の利用はいかがでしょうか。

実際に手に取って選ぶことが出来ない代わりに、商品説明や口コミなどをしっかりチェックしてから購入するようにしてくださいね。

《 ポイント 》

  • 店員さんに相談しながら花瓶を選べる仏具店。
  • ホームセンターの花瓶はデザインや色がシンプルなものが多い。
  • 自宅に居ながら手軽に購入できるインターネット通販。

仏壇の花の飾り方

お悔やみの花

お花を供える理由

なぜ仏壇にお花をお供えするのか、その理由をご存知ですか?仏壇に飾る花は昔からの風習で、仏様にお花を供えたという内容がお経に書かれているくらい、信仰心を深めることにつながるからです。

大切な先祖への想いや感謝の気持ちを表すために、昔から日々、仏壇にお花を供えてきたのでしょう。

仏壇に飾るのにふさわしい花

仏壇用の花瓶に飾る花を「仏花(ぶっか)」と呼びます。仏壇にはどんな花を飾っても良いわけではなく、「棘がある」「強い香り」「ツルがある」花は避けるべきだとされています。なので、バラなどは棘があるので仏花としては選びません。

一方で、仏花として代表的なのは何と言っても「菊」でしょう。仏花として定番の菊は、長持ちしやすく邪気を払ってくれる花であるというのがその理由のようです。お葬式などで用いる仏教用の香典袋などにも、菊が印刷されていますよね。

菊以外にも下記のような季節のお花が仏壇の供花として用いられています。

  • 一年を通して  「百花草」「カーネーション」「スプレーマム」
  • 春 「キンセンカ」「アイリス」
  • 夏 「ケイトウ」「グラジオラス」
  • 秋 「ホオズキ」「ミソハギ」「リンドウ」
  • 冬 「トルコギキョウ」

また、花瓶に生けるお花の本数は「奇数」が良いとされていますので、3・5・7本を基本としてひし形になるようにバランスよく飾りましょう。

プリザーブドフラワーや造花を飾ってもOK

仏壇に飾って良いのは生花だけではありません。最近は生花だけでなく、見た目が生花に近いプリザーブドフラワーや造花などを仏花として飾っている人もいます。ご先祖様や故人に対しては気持ちが一番大切です。

今日では供花として作られている造花もあるので、ご家庭に合った最適なものを用意しましょう。プリザーブドフラワーや造花は水やり枯れる心配がないので、手間がかからずいつまでもきれいな状態を保つことが可能です。

また、夏など暑い時期は花がすぐダメになってしまうので、その時期だけプリザーブドフラワーや造花を利用してみてはいかがでしょうか。

《 ポイント 》

  • 仏壇に飾る花は信仰心を深めることにつながる。
  • 「棘がある」「強い香り」「ツルがある」花は避ける。
  • 仏花として代表的なのは長持ちしやすく邪気を払ってくれる菊。
  • 生ける花は奇数が良く、ひし形になるようにバランスよく飾る。
  • 見た目が生花に近いプリザーブドフラワーや造花などを飾っても良い。

最後に

仏壇に手を合わせる女性

仏壇に置く花瓶の選び方と花の飾り方について、いかがでしたでしょうか?

仏壇に置く花瓶は100均で購入したものでも大丈夫です。何の問題もありません。宗派によって決まりごとはありますが、一番大切なことは心を込めて花をお供えするその気持ちです。

せっかく購入したのに、サイズや色が合わなくて飾れないなどということがないように、あらかじめ仏壇のサイズや、実際に花を生けたときの全体の様子を想像してから花瓶を購入するとよいでしょう。

仏壇用の花瓶を頻繁に買い替えることはそうないでしょうが、だからこそ後悔のないようにしっかりと選びたいものですね!

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