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真夏は『冷房』つけっぱなしじゃないと乗り切れない!
近年、日本の夏は35℃超えを記録することが当たり前となっています。また、日本は世界的に見ても湿度が高く、酷暑と呼ばれるほどひどい暑さに見舞われます。
そのため、夏場はエアコンをうまく活用することが推奨されますが、1日中家にいる場合、1日中エアコンをつけっぱなしにすることに「電気代がかかる」と心配する方も多いでしょう。
それでも日本の夏は非常に危険な暑さを記録します。エアコンがなければ熱中症や脱水症状などの危険な症状を引き起こす恐れがあるので、つけっぱなしじゃなければ乗り切れない日も多いです。
エアコンの『冷房』1日中つけっぱなしだと電気代はいくら?
では、もしもエアコンの『冷房』機能を1日中つけっぱなしにした場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。ここではエアコンの『冷房』を1日中つけっぱなしにした場合の電気代の計算方法を解説します。
エアコンの基本「電気代は室温と外気の差で決まる」
基本的なエアコンの知識として、エアコンの冷房機能や暖房機能を使う場合、電気代はエアコンの消費電力量、そして室温と外気温の差で決まります。
例えば、エアコンの冷房機能を28℃に設定し、外気温が35℃である場合、その差は7℃です。この差が広がれば広がるほど、電気代は高くなるため、一般的に冷房機能を使う場合は、設定温度を低くすればするほど、電気代が高くなります。
ちなみに、暖房機能の場合は、夏場よりも外気温と室温の差が生じるため、より電気代が高くなる傾向にあります。
エアコンを1日中つけっぱなしにしたら電気代はいくら?
エアコンは1時間稼働させるために必要な電力量に使用時間を掛けて、さらに1kWhあたりの電気料金を掛けて計算します。
エアコンを使用する部屋の環境によって消費電力量は変わりますが、ここでは標準的な430Wを消費電力として計算します。この場合、「430W×24時間×27円/kWh」という計算式で電気代が導き出せます。
結論として、1日中エアコンの『冷房』をつけっぱなしにした場合、約280円ほどの電気代がかかることになります。1ヶ月で計算すると、約8,400円となります。
ただし、これはあくまで標準的なパワーで冷房を使用した場合です。夏場などは外気との気温差が大きくなるため、消費電力量が430Wではなく、780W〜1kWほどかかる可能性も視野に入れておきましょう。
少しでも電気代を節約するためにできる工夫は?
電気代が高くならないようエアコンを極力使いたくないという方も多いでしょうが、日本の夏はきちんとエアコンを活用しなければ、熱中症で死に至る危険性もあります。
そこで、少しでもエアコンによる電気代を抑えるため、以下の工夫を取り入れることを提案します。
- 基本的に冷房の温度設定は27〜28℃に設定する
- 冷房をつける前に送風運転で効率を上げる
- 「自動」機能で適切な風量を維持する
- サーキュレーターや扇風機を使って空気の循環を促す
- 夜間は除湿運転や送風運転に切り替える
- 定期的にフィルターや室外機を手入れする
まず、基本的に冷房の設定温度は27〜28℃に設定しましょう。冷房機能の温度を1℃上げることで、10%ほどの節電につながると言われています。
また、冷房を稼働させる前に送風運転で室内の空気を循環させておくと、その後、冷房機能による冷風が効率良く室内に行き渡ります。さらに、自動運転モードで冷房機能を稼働させていれば、設定温度まで室温が下がると、風量を自動的に弱めてくれるため、電気代節約につながるのです。
また、定期的にエアコンのフィルターを掃除したり、室外機を掃除したりすることも、エアコンの稼働効率を上げてくれます。
古いタイプのエアコンを使っている場合は消費電力が多くなるため、電気代が高くなりがちです。10年以上前のエアコンを今でも使っているというご家庭は、新しいエアコンに買い替えるだけでも、5%の省エネにつながると言われています。
エアコンの『冷房』は工夫を取り入れて上手く活用しよう
いかがでしたか。エアコンの冷房機能は、今や日本の夏に欠かせません。無理にエアコンを使わないよう努めるのではなく、工夫を取り入れて稼働効率を上げ、少しでも電気代を節約できるよう努めましょう。