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エアコンの『送風』ってどんな機能?
多くのご家庭に設置されているエアコンには、さまざまな機能が搭載されています。その中には『送風』機能が搭載されているエアコンも多くありますが、意外と使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
エアコンの『送風』とは、部屋中の空気を取り込み、内部のファンを使って温度を変えず、再び部屋へと風を送り出す機能です。この機能を上手く活用することで、以下のような効果が期待できます。
- 部屋の換気を行う
- 空気を効率的に循環させる
- エアコン内部を乾燥させてカビの発生を抑止する
部屋の空気を循環させることで、その後のエアコン機能の運転効率を上げたり、エアコンを使い終えた後に内部を乾燥させることで、エアコン内部のカビ発生を防止したりできます。
機能の仕組みとしては、扇風機やサーキュレーターに近い機能と考えるとわかりやすいでしょう。
『送風』の電気代は?1日中つけっぱなしにした場合も解説
では、エアコンの『送風』を使うと、どのくらい電気代がかかるのでしょうか。ここでは『送風』の電気代を、他の機能と比較しながら解説していきます。
『送風』機能の電気代は扇風機と大差がない
『送風』機能は、部屋の空気を取り込み、「温度を変えず」に部屋へと再び風を送る機能です。温度を変える必要がないため、他の冷房や暖房機能よりも電気代がかかりません。
『送風』にかかる電気代は、エアコンの機種や契約している電力会社などにもよりますが、1時間あたり約0. 3円であることが多いです。これは、扇風機を使った時の電気代とあまり変わりないため、エアコン機能の中でも安い電気代で使用できる機能と言えるでしょう。
1日中つけっぱなしにした時の電気代を他機能と比較
では、もしエアコンを1日中つけっぱなしにした場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。ここでは、夏に使われることの多いそれぞれの機能を、24時間つけっぱなしにした場合で考え、換算してみました。
- 『送風』を24時間つけっぱなしにした場合…約7.2円
- 『冷房』を24時間つけっぱなしにした場合…約408円
- 『除湿』を24時間つけっぱなしにした場合…約288円
冷房機能や除湿機能に比べると、送風機能は圧倒的に安い電気代で済むことがわかります。
しかし、冷房機能や除湿機能に比べると、部屋の温度を下げる効果はほとんど期待できないため、気温や部屋の状況、使うタイミングなどによって機能を選ぶ必要があるでしょう。
『送風』機能はどんな時に使うのがベスト?上手な使い方を紹介
部屋中の空気を取り込み、温度を変えずに再び部屋へと風を送り出す機能『送風』は、扇風機やサーキュレーターと同じような役割を果たします。
では、この『送風』機能はどのような時に使うのが効果的なのでしょうか。
- 冷房機能の前に使って運転効率を上げる
- 部屋を換気する際に使う
- 気温が高くない日に冷房機能の代わりに使う
- 冷房機能を使った後に1時間ほど稼働させてカビ発生防止に
まず、冷房機能を使う前に、送風機能を稼働させます。すると、部屋の空気が循環し、風の通り道を作ってくれるため、冷房機能の運転効率が上がります。運転効率が上がれば、冷房でかかる電気代も抑えることができるので、節約につながりますよ。
また、部屋を換気する際に送風機能を使うことで、より換気の効果を高めることもできます。さらに、冷房機能を使った後、1時間ほど送風機能を使うことで、エアコン内部の結露を防止し、カビ発生防止に役立ちます。
エアコンの『送風』を上手に活用して運転効率を上げよう
いかがでしたか。エアコンの『送風』は、他の機能と比べると使い所がわからないと思われることも多くあります。しかし、上手に活用することで、エアコンの運転効率を上げたり、内部のカビ発生を防止したりできるため、ぜひ活用してみてください。