ラタトゥイユの日持ちはどのくらい?賞味期限を延ばすための保存方法

ラタトゥイユ

夏野菜をふんだんに使ったラタトゥイユ。冷蔵保存や冷凍保存で何日くらい日持ちするかご存知ですか?たくさんの野菜を一度に食べられる栄養満点のラタトゥイユは温めても冷たくしても美味しいので、ついつい多めに作ってしまいがちです。そこで、ラタトゥイユを5日以上日持ちさせる保存方法とリメイクレシピを調べてみましたので一緒に見ていきましょう!

ラタトゥイユの日持ちは?

ラタトゥイユ

ラタトゥイユは、トマトやなす、ズッキーニなどの夏野菜をたっぷり煮込んで作るフランス料理です。お肉や魚介類を入れずに野菜だけで作った料理ですがコクがあり、若い人を中心に人気のある栄養満点のメニューです。

そのため、ついついたくさん作りすぎてしまうのですが、余ってしまったらどのような方法で保存したら良いのでしょうか?

常温保存ではその日のうちに食べきるようにする

夏野菜をメインで使って作る料理なため夏に作ることが多いのですが、常温で保存する場合はできるだけその日のうちに食べきるようにしましょう。

特にジメジメした梅雨の時期から夏の暑い時期は、食中毒が発生しやすい時期でもありますので、朝作ったばかりでもその日の晩ご飯までに傷んでしまうこともあり得ます。

作ってすぐに食べるのであれば急いで冷蔵庫に入れる必要はありませんが、午前中に作って夕飯に食べる予定でしたら冷蔵庫に入れて保存する方が安心ですよね。どうしても常温で保存するのであれば、梅雨から真夏以外の季節であることが条件です。

夏場ではなく冬場に作ったとしても、作り置きしておくのであればやはり冷蔵庫に入れて保存するようにしましょう。

冷蔵庫に入れっぱなしでの日持ちは2~3日

煮込み料理であるラタトゥイユは、一晩寝かせると味が浸みこんでとても美味しくなります。
食べきれず翌日以降に持ち越す場合は、冷蔵庫で保存するようにしましょう。

調理したラタトゥイユを鍋から容器に移し、冷ましてからラップや蓋をして密閉します。あとは冷蔵庫に入れて保存します。

冷蔵庫に入れっぱなしにした状態での賞味期限は2~3日ですが、冷蔵庫に入れたからといって安心せず、できるだけ早く食べきるようにしてくださいね。

毎日火を入れて冷蔵保存すれば5日~1週間くらい

その日のうちに食べきらずに数日後に食べる場合は、毎日鍋にラタトゥイユを移して煮立たせます。火を通して菌を殺してから冷まして再度冷蔵庫に入れると、賞味期限を延ばすことができますよ。

だからといって長く置きすぎたものを口にいれるのは、気分的にちゅうちょしてしまいますよね。
毎日火を入れて冷蔵保存を続ける場合でも、5日~1週間で食べきるようにしましょう。

冷凍保存した場合の賞味期限は1ヶ月

いろんな野菜が入っているラタトゥイユですが、しっかりと味付けして煮込んであるので、冷凍庫で保存することができます。水を張ったボールに完成したラタトゥーユを鍋ごと入れて、できるだけ短時間で冷まします。

それをジップロックや保存容器に小分けして密封すれば、冷凍庫でおよそ1ヶ月保存できます。冷凍保存はいつまでも保存しておけると思われがちですが、家庭用の冷凍庫は業務用に比べて冷凍機能が高くないので劣化しやすいため、できるだけ早めに食べた方がよさそうです。

1ヶ月以内だと冷凍焼けを起こさないので美味しく食べられますが、それ以降になると段々と風味が落ちてきてしまいます。また、イモ類は冷凍すると食感が変わってしまうので冷凍保存には向きません。あらかじめイモ類を取り除いてからラタトゥイユを冷凍するようにしてくださいね。

《 ポイント 》

  • その日のうちに食べきるなら常温保存でも良いが、冷蔵保存する方が安心。
  • 冷蔵庫に入れっぱなしにした状態での賞味期限は2~3日。
  • 毎日火を入れて冷蔵保存する場合、5日~1週間で食べきる。
  • 冷凍保存で1ヶ月以内だと、冷凍焼けを起こさずに美味しく食べられる。

ラタトゥイユを日持ちさせる保存方法

冷蔵庫を開ける主婦

日持ちさせるなら常温保存は避ける

梅雨から夏にかけての季節以外であれば、常温で保存したラタトゥイユはその日のうちに食べきってしまいます。その場合でも、ぴったりとラップするか蓋をしてできるだけ直射日光の当たらない涼しい場所で保存をするようにしましょう。ただし、翌日以降に持ち越したい場合は、常温保存を避け冷蔵庫で保存します。

鍋のままではなく粗熱を取ってから容器に移す

作ったその日のうちに食べてしまうのであれば、フタをした鍋のままでかまいませんので数時間冷蔵庫で保存します。翌日以降に食べる場合には、鍋のままではなく密封できる容器かジッパー付きの保存袋に移し替えて保存します。

その際はしっかりと粗熱を取ってからフタをして冷蔵庫に入れるようにしましょう。粗熱を取り切らずにフタをして冷蔵庫に入れてしまうと、中で発生した水蒸気が水滴となり腐りやすくなってしまうからです。

そして、熱を持ったままの容器を冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内の温度が上昇して他の食品に悪影響を与えてしまいます。

冷凍保存は1食分ずつ小分けにしておく

小分けにして冷凍すると、1人分でも2人分でも人数を調整できるのでおすすめです。

保存に適している容器は、ジップロックなどのジッパー付き冷凍保存袋です。ジップロックの代わりにラップで包んで保存してもよさそうに思えますが、ラップを使うのは避けてください。

ラタトゥイユは油分が多いので、ラップで包んだものをレンジで加熱すると穴が開くことがあるからです。ラタトゥイユをしっかり冷ましてから、適量ずつラップに包んでジップ袋に入れ、しっかり空気を抜いて密封します。

1人分ずつジップロックへ入れるのが面倒に思う方は、ジップロックへ入れた後、箸などで溝をつけて保存しておくと、使いたいときに使いたい分だけ割って解凍することができます。

タッパー容器に入れて保存する

手元にジップロックがない場合には、タッパー容器に入れて保存することもできます。その場合のポイントは、サランラップをかけることでより空気に触れないようにします。

冷めたラタトゥイユを入れたら、表面にサランラップをぴっちりかけてからタッパー容器にフタをし、アルミトレイがあればアルミトレイの上にのせて冷凍庫に入れましょう。

タッパー容器はプラスチック製が主流ですが、油が付着しやすかったり匂いが気になったりといったデメリットもあります。

これらが気になる場合は、ステンレス製のタッパー容器を選んでみましょう。ただし電子レンジは使えないので、解凍したいときはお皿に移し替える手間があります。

自然解凍でもレンジの解凍機能を使う

解凍する際は自然解凍や電子レンジで解凍してもOKです。温かいラタトゥイユが食べたいのであればレンジで温めて解凍することもできます。その際に全体を解凍させることが難しければ、いったんレンジから取り出しかき混ぜてから再度加熱するといいです。

また、食べる前日に冷蔵庫へ移しておいたものを、直接鍋に入れて温めなおしても良いでしょう。冷凍庫から出したばかりのラタトゥイユを鍋に入れると焦げやすいので、鍋で温める前にいったん電子レンジの解凍機能を使って解凍してから、鍋で温めると失敗しません。

野菜のみで作る

ラタトゥイユを日持ちさせたいときは、野菜のみで作るのがおすすめです。鶏肉を入れたラタトゥイユはとても美味しく子供にも人気ですが、野菜のみで作る場合と比べて日持ちしないという弱点があります。

というのも、鶏肉は栄養価が高く雑菌の餌になりやすいため、その分傷む速度も速くなるのです。その日のうちに食べきってしまうのであれば鶏肉入りでも構いませんが、作り置きしたい場合は野菜のみで作る方がいいでしょう。

冷たいままでも美味しい

夏野菜がたっぷりで栄養満点のラタトゥイユは、温かいままでも冷たくしたものでもおいしく食べられます。暑い日に冷蔵庫から出したばかりの冷え冷えのラタトゥイユは、味が引き締まってさらに美味しくなっていることでしょう。

一方で、レンジや鍋で温めたものをパスタにかけて食べても美味しいですよね。解凍した後はどうしても味が落ちてしまいますので、そんな時にはオリーブオイルを少し足して風味付けしてみてください。目安として、ラタトゥイユお玉2杯あたりエクストラバージンオリーブオイルを小さじ1くらいでしょうか。

《 ポイント 》

  • 常温保存したものはその日のうちに食べきる。
  • その日に食べるなら冷ましてから鍋のままフタをして冷蔵庫へ。
  • 小分けにしてジップロックに入れ密封する。
  • 自然解凍や電子レンジ、鍋に入れて温めて解凍しても良い。
  • 温かいままでも冷たくしたものでも美味しく食べられる。

ラタトゥイユが日持ちする理由

ラタトゥイユ

ラタトゥイユはフランスの郷土料理ですが、日持ちのよさから近年では作り置きおかずとして日本でも人気です。一般的な和食のおかずよりも日持ちがいいとされますが、それはなぜなのでしょうか。

本来ラタトゥイユは、野菜それぞれを炒めて塩を加え、最後にトマトソースで調味して煮るという手間をかけて作られています。

すべての野菜にしっかり火が通っていることが、傷みにくい料理とされる理由です。また煮込むことで水分を飛ばし、野菜のうまみを存分に引き出しているので、旨味がギュッと凝縮されます。

日本の煮物よりも煮込み時間が長いため傷みにくく、長い間美味しい状態を保てるのです。時間がたっても味が変わりにくいので、作り置きおかずとして非常に優れているといえるでしょう。

《 ポイント 》

  • 野菜を煮込んで水分を飛ばすことで傷みにくくなる。

ラタトゥイユのリメイクメニュー

ラタトゥイユ

作り置きに向いているだけでなく、リメイクもできるという魅力たっぷりなラタトゥイユ。

パスタやグラタンにもできますし、ピザの具など、アイデア次第でいろんな料理で活躍すること間違いなしです。冷凍庫で保存するのも良いですが、翌日、別のメニューにリメイクしてみてはいかがでしょうか?

ラタトゥイユのパスタ

フライパンにオリーブオイルとにんにくを炒めて香りを出し、ラタトゥイユを加えます。白ワインとコンソメ、塩コショウを加えて味付けした中に茹でたパスタを入れます。料理下手な方でも簡単にできる、ナポリタン風のおしゃれなパスタです。

ラタトゥイユのドリア

耐熱容器の中にご飯を敷き、その上にブラックペッパーをふったラタトゥイユをかけます。たっぷりのチーズをふりかけてオーブンで焼き上げるとコクのあるドリアの出来上がり。トーストにのせた上にチーズをかけてオーブンで焼いても美味しいですよ。

ラタトゥイユのドライカレー

ニンニクとオリーブオイルを香りが出るまで炒めたら、豚ひき肉を加えてさらに炒めます。カレー粉とラタトゥイユを加え、ウスターソースやはちみつなどをお好みで入れて味を整えます。豚ひき肉を入れるので、味変して食べたいときにぴったりです。

ラタトゥイユのオムライス

フライパンでソーセージを炒めたら、ラタトゥイユを入れてさらに炒めてからご飯を加えます。あとは、普通にオムライスを作る容量で卵をのせれば出来上がりです。ラタトゥイユを食べた次の日の朝ご飯にいかがでしょうか。

具だくさんスープ

ラタトゥイユを火にかけたら、牛乳を入れて全体を混ぜ合わせます。最後に塩コショウで味を整えるだけのシンプルな調理ですが、奥深い味わいに仕上がります。アクセントにカマンベールチーズを入れても美味しいですよ。

《 ポイント 》

  • オリーブオイルとにんにくで香りを出したパスタ。
  • ご飯の上にのせてチーズをかけて焼いたドリア。
  • ひき肉とカレー粉を加えたドライカレー。
  • 牛乳を加えた具だくさんスープ。

最後に

ラタトゥイユ

今回はラタトゥイユの日持ちや保存方法についてご紹介しました。正しい保存方法だと冷蔵庫での日持ちは2日~3日、冷凍での日持ちは約1ヵ月が目安です。

しっかり粗熱を取ってから、密封できるフタ付きの容器かジップロックなどジッパー付きの保存袋に入れて保存します。

以上のポイントを抑えて作り置きしておくと、時間がない時や何か1品足りない時にサッと使えて便利ですよ。今回の記事を参考にして、野菜がたっぷり栄養満点のラタトゥイユを楽しんでいただけたらと思います!

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