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エアコンの『除湿』機能ってどんな効果があるの?
現在販売されているエアコンの多くには、『冷房』『暖房』『送風』、そして『除湿』と4つの機能が搭載されています。冷房は暑い時に室内の空気を冷やすことができ、暖房は寒い時に室内の空気を温めることができます。
また、送風機能を使用することで空気を効率的に循環させたり、エアコン内部を乾燥させることでカビを防いだりすることもできます。
そして『除湿』機能は、名前の通り室内を除湿する機能です。より詳しく解説すると、湿気の多い空気を取り込むことで、水分を屋外へと排出し、水分を抜いて乾燥させた空気を再び室内に送り込んでいます。
除湿機能を使うことで、夏場のじめっとした湿気の多い室内の空気をカラッと乾燥させることができます。時期によっては、冷房機能ではなく除湿機能を使うことで、体感温度を少しだけ下げるといった使い方もおすすめです。
エアコンの『除湿』の効果的なタイミングや使い方を解説
エアコンの『除湿』機能は、仕組みを理解した上で、正しいタイミングや時期に使うことでより効果を実感しやすくなります。また、除湿機能には、主に2種類あるため、この違いも理解した上で活用しましょう。
『除湿』は気温がそこまで高くなく湿度が高い時期がベスト
除湿機能は、夏に入る前の気温がそこまで高くなく、なおかつ湿気が多くなってきた時期に大活躍します。冷房を使うほど暑くはないけれど、湿度が高くなってきてジメッとした暑さを感じる時に『除湿』を使いましょう。
日本では、5月後半〜6月頃が除湿機能を有効活用する最適なシーズンと言えます。除湿機能を使うことで、雨が多い梅雨の時期でも室内の空気を乾燥させることができるので、体感温度を下げるだけではなく、部屋のカビ発生を防止する効果も期待できます。
少し室温を下げたい場合は『弱冷房除湿』を使う
先に少し触れたように、除湿機能には大きく分けて2種類あります。
1つは『弱冷房除湿』です。通常、エアコンの『除湿』は弱冷房除湿であることが多いでしょう。この機能は、除湿するためにエアコンに取り込んだ空気から水分を排出し、乾燥させた空気を少しだけ冷やした状態で再び室内に送り込みます。
冷やした空気を紹介しましたが、これはあくまで湿気を取り除いたことで、取り込んだ空気の温度が少しだけ下がった状態を指します。したがって、基本的には冷房のように冷たい風を部屋に送り込むのではなく、単純に除湿した空気を再び部屋に送り返しているという認識が正解です。
少し暑さを感じ始めた時期には、この『弱冷房除湿』を活用することで、冷房機能を使わずに体感温度を下げることができます。節約にもつながるので、ぜひ試してみてください。
肌寒い時期は『再熱除湿』がおすすめ
5月後半から雨の日が増え、湿度の高くなります。しかし、この頃はまだ肌寒い時期が続くため、『弱冷房除湿』では寒さを感じて体調不良を引き起こす人も多いでしょう。
そこで2つ目の『再熱除湿』が活躍します。再熱除湿は、弱冷房除湿とは違い、除湿のために取り込んだ空気から湿気を取り除き排出した上で、もう一度温め直してから室内に空気を送り込む機能です。
弱冷房除湿を使うと、湿度を下げることで少しだけ寒さを感じやすくなります。しかし、再熱除湿は空気を温め直してくれるため、冷たい空気を感じることなく、単純に部屋の湿度を下げた状態を維持してくれるのです。
ただし、一度空気を温め直すという手間がかかるため、弱冷房除湿よりも少し電気代が高くなります。また、時期によっては冷房よりも非効率的になるため、冷房機能よりも電気代が高くなることもあります。
自動で2種類の除湿機能を使い分けてくれるエアコンも!
最近のエアコンは、除湿のボタンを押すだけで部屋の室温や湿度を感知し、その上で適切な除湿機能を稼働させてくれるエアコンも増えています。
ご自宅のエアコンを有効活用するためには、取扱説明書を再度読み込み、今の時期により適した機能を使うようにしましょう。
エアコンの『除湿』を上手く活用して室内を快適な環境に♪
いかがでしたか。エアコンの『除湿』は上手く活用することで、室内を快適な環境に保ちつつ、節約にもつなげることが可能です。ぜひ梅雨の時期は、エアコンの冷房機能ではなく、除湿機能をうまく活用してみてくださいね!